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S&P500、オルカンに付け加えたい投資の選択肢

私の曽祖父は金貸しをしていたらしい。
鹿児島の田舎だが、地元では所謂ところの名士のようなもので祖父からは戦時中にも関わらずタクシーのように車で2kmもないであろう通学路を通っていたらしい。

祖父はその後、田中角栄肝入りの郵政省・全国津々浦々に郵便サービスを提供する政策によって特定郵便局を設置した。地元の名士・土地持ちが郵政省に土地建物を貸し出すことで郵便局長(世襲可能な国家公務員)になるというとてつもない利権が生まれた。

父の代で小泉内閣による郵政民営化が制定され、私の父は息子たちに継がせる意志なくなったらしい。そもそも民営化のせいで給与や待遇は悪くなり、田舎町のつまらない仕事などしてほしくなかったのだろう。郵政民営化の弊害としてがん保険領域や郵政省が持っていた国営サービスはアメリカの食い物にされてしまった。小泉純一郎が郵政省の大臣になった際、官僚たちから蔑まれた、相手にされなかったという話もあり、木曜クラブ→経世会の巨大利権の1つであった郵政省は感情的理由も大きくあって潰されたのかもしれない。民営化して良いことが果たしてあっただろうか。。。

本題に移ろう。

NISAや株式投資が日本のニュースで話題になり、スペインやオランダに居ながらその情勢を見ているが、岸田内閣最大の功罪たりうるかもしれない。

NYやロンドンで金融工学や当時の外銀証券など学んできた私にとってはNISAによって米国・日本株を買うであろう人たちが資本家の「養分」にさせられるのではないか、と危惧している。

NISAは投資なので預金金利と比較するのはナンセンスなので、SNSなどで語られるような比較は意味を成さない。S&P500やオルカンなどに入れてれば30年後、100万円が3000万円、5000万円になります!というのは10年以上金融世界を経験したことのない者が言う戯言に過ぎない。
直近2年のアメリカIT株を筆頭に日本株は明らかにバブルである。この膨れ上がった金融バブルはリーマンショックの比ではなく、またそのときはリーマン・ブラザーズがババを引かされたが、今回はそうはいかないであろう大きな被害が予想される。現実的、実質的な数字と資産から合わせてみても株価が高すぎるというのは素人じゃなければ分かるが、損をするどころかバブルなのでみんな儲かるからエスカレートしてしまい、今日に至ったとみている。

上がった時に買い、下がった時に売れる株を買いなさい

大衆は下がった時に買い、上がった時に売るからだ

誰から教わったか、忘れたのだが笑 非常によく覚えている一句だ。

NISAで100万円とかいうのであれば、私は株などではなく美術品やアート、高級時計なども選択肢にいれるのはどうか、と考えている。

一つの実体験だが、
ROLEXの廃盤の品を1ヶ月ぐらい探すのを楽しみながら、新品に近い状態のものを90万円で買った。

コロナ期には300万円をつけるものもあったが、いまは200万円以上で安定した取り扱いになっている。3年で倍以上になっているし、価値は上下するものの買った金額より下がることはもうしばらくないだろう。(日本円の円安がこれから加熱していくことを考慮すると)

株式投資も同様にこのような優良株の目利きができるのであれば手出しをして良いのだが、勉強したこともない、触れたこともない人がNISAの手厚い報道でとりあえず信託などにぶち込むのは危険極まりないと感じる。

わたしは長男が一人いるが、彼に遺せるものや伝えられることは何か、と考えることがよくあるのだが、数ある中のその1つにはこういうモノの価値について教えられるという意味でこの時計を選ぼうと思っている。

アートや美術品、絵画などは場所や手渡しが難しいことからあまり好きではない。その点、腕時計であれば渡しやすく、管理もしやすい。

NISAや株だけが老後資金をつくるものではなく、今学んでいる知見と興味が実は一番のポテンシャルを秘めていることを知らない人は多いのかもしれない。

今後は要望があればそういう「モノ」への価値やこれから上がるであろう「モノ」については幾らか知見があるので発信していきたいと思う。


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