社会課題解決が経済のメインストリームになることを目指してーBEYOND2023開催の決意ー
こんにちは。
社会課題解決のプレイヤー支援を行っている株式会社talikiの原田です。取締役をさせてもらっています。
突然ですが皆さん、社会課題解決を加速させるためには何が必要だと思いますか?どうしたら社会課題解決の市場がもっと大きくなると思いますか?
僕たちtalikiは、その答えを「共創と連帯」だと考えています。
個々のプレイヤーが手の届く範囲で行うだけでは、日々ものすごいスピードで深刻化していく数多の社会課題に追いつかない。
どうすれば社会課題解決の総量を増やせるか、社会課題解決に取り組んでいるプレイヤーが潰れないような仕組みが作れるか。僕たちはそんなことを日々思考し、さまざまなアクションをしています。
そのアクションの一つとして、10/7(土)に日本最大級のソーシャル・インパクトカンファレンス『BEYOND2023』を開催します。
未来をより良くしようと奮闘する全ての社会起業家、そして、社会課題解決に関わりたいけどタッチポイントがないと困っている全ての方々に参加してほしいカンファレンスです。
このnoteでは『BEYOND2023』の開催目的とその設定背景、皆さんに伝えたい想いを綴ります。
HP:https://beyondtaliki.info/
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000036295.html
BEYOND2023 概要
コンセプト
「Next-Gen Impact」
既存のビジネス化しやすい領域へのインパクト評価やインパクト投資に留まらない、あらゆる社会課題解決を推し進め、 次世代インパクトを出すためのアクションを模索する。
今年の開催目的
コンテンツ
◎社会起業家ピッチ
京都リサーチパーク株式会社様と営んでいる社会起業家支援プログラム「COM-PJ」の最終発表ピッチを実施します。特にシード期の社会起業家が登壇しますので、これぞ社会起業家かという姿を見れます。
◎トークセッション
合計6つの濃厚なセッションをご用意しています。そしてトーク内容はさることながら、日本で一番豪華と言っても過言ではないソーシャル最前線のゲストが集まります。(この方々が一堂に会する機会をつくったことは我ながら本当によくやったと思っています)
※タイトルは仮のものもあります。詳細はもうしばらくお待ちください。
①「社会課題解決×ビジネス」にまつわる誤解と世界の金融アセットが向かう方向を探る
②大企業が社会起業家に寄与できること
③資本主義を生きる、インパクトスタートアップならではの戦い方を探る
④ルールメイキングから社会課題の産業化を目指す為に必要なアクションを模索する
⑤IVS KYOTOに続くインパクト投資家大集合セッション
⑥NPOトーク、ビジネスで解決できない社会課題をどのような手段を使って解決していくべきか。明日から始めることのできるアクションを模索する
◎ネットワーキングエリア
なんと言ってもカンファレンスはネットワーキング。BEYONDに集うのは、多くの社会起業家や社会課題に関心のあるVC、投資家の方、大手企業、地方自治体など、前提として社会課題に対する興味や理解がある方々ばかりです。
◎VC壁打ちセッション
Beyond Next Ventures
East Ventures
インキュベイトファンド
QXLV(クオンタムリープベンチャーズ)
Skyland Ventures …and more(順次追加予定)
◎社会起業家ブース
弊社投資先やメディア取材先など、素晴らしい手段で課題解決に取り組んでいる社会起業家のブース。こんな社会課題解決事例があったのか!?を知ることができます。
◎寄付ブース
寄付が身近な人もいれば遠い人もいる中で、BEYOND2023では寄付の理解度を向上していただく、寄付が身近になるブースを設計しています。
これまでと今年の目的設定背景
これまでのBEYONDでは学生の起業関心層・準備層を対象に社会課題の解像度や理解度を上げることを目的にイベントを開催してきました。
転機が訪れたのは6月末に開催されたIVS KYOTO
弊社代表の中村が「ソーシャルイノベーションエリア」を企画・運営していました。
毎晩のように打ち合わせをしている彼女を傍目に仕事をしていた僕ですが、一生懸命取り組んでいる姿は正直「わからない」の一言に尽きました。何故なら「IVS=資本主義のど真ん中」というイメージであったから。
そんなことを思いながらも、当日は「この場はカンファレンス。とにかく何があるかわからないから色んな人と繋がろう」と、全社メンバーで足を運びました。(僕はKYOTO Stageで登壇もありました)
そこで強烈な体験をしました。
狂気的な盛り上がり
全てのエリアで人・人・人
京都市民より多いんじゃないかと錯覚させるほどの人の量
素敵な出会いもありました
肝心のソーシャルイノベーションエリアはというと、常立ち見。
震えました。資本主義のど真ん中でソーシャルイノベーションエリアがこれほどまでに盛り上がりを見せていることに。
見ている人たちの話を聞いてみてもソーシャル界隈では名前を聞いたことが無い(ソーシャル領域ではない)企業ばかり。
そこで生まれた仮説は2点
①ソーシャルとスタートアップ(資本主義)の距離が近づいてきているかもしれない
②同世代のスタートアップ業界の人はソーシャルにタッチポイントが無いだけなのかもしれない
終了後にヒアリングをすると、何か関わりたい、一緒に何か出来ないか、という言葉で溢れていました。もちろんどのように稟議を通すか、合理性を追求するか、そんな話はあります。
ただ、重要なのは「同じ目線で立とうとしてくれていること」。それが衝撃でした。この人たちの興味関心を止めちゃいけないと強く感じたことを覚えています。
そして、経産省によるJ-Startup Impactのリリース、
スタートアップ育成5か年計画(案)、骨太の方針、学生寮PJゼロイチなどを始め、度重なる政府のアクションが増えてきた今、社会起業家とこれまでソーシャルに関わりのなかった様々なセクターの接点作りのカンファレンスを開催しようと決意
ソーシャル・インパクトカンファレンスとして
「BEYOND2023」を開催することにしました。
コンセプトは「Next-Gen Impact」
直訳すると「次世代インパクト」。インパクト評価やインパクト投資の対象になる社会課題のみならず、あらゆる社会課題解決を進めるため、次世代のインパクトを出していくためのアクションを模索する。
ソーシャル領域の市場は少しずつ増えてきて、注目度も高まってきました。
インパクト評価機関や投資機関も増え、大手企業のアクションも少しずつ増えてきました。
でも、まだ足りない。足元には議論されていないことが山ほどあり、取り残されている課題も、ビジネスでは解決できない課題も、ビジネスで解決しようとも市場が小さすぎて戦えない問題も。この場所で本当のインパクトとは何か、次世代で目指していかなければならないインパクトとは何か。BEYOND2023では、それを探っていきたいと思います。一つの正解を見つけようとしているわけではない、ただ多くの側面があることを知って思考してほしい。常に正解が変わる世の中で、あらゆる側面でのあらゆる人たちの正解を探していきたい。
僕はそう考えています。
開催目的
BEYOND2023の開催目的は3つ。
まずは市場拡大を目指して、社会起業家の資金調達機会を増やす。そして、ビジネスで解決が難しい領域への再分配の機会を増やす。また、それと同時にトークセッションを通して何が正解なのか、何が正しい選択なのか思考する機会を提供する。
参加者の皆さんには、BEYOND2023が終わっても思考し続けながら社会にとって正しい選択を繰り返してほしいと思います。その上で、みんなでこの領域を盛り上げていきたい。そのための起点としてこの場所を活用してもらいたい。全ての人が明日からできるアクションを模索していきます。
お願い事
たいそうな事をペラペラと語りました。
ただ、僕たちは経験してきました。軽はずみに社会は変わらない。
経済合理性を乗り越える途方もない戦いに必死に剥がれまいとしがみ付いてます。
だから、全てのソーシャル領域に関わる方々、この領域に関心のある方々へのお願いです。
一緒に作りましょう。連帯しましょう。
小さいパイを奪い合ってもしゃーない。
もっともっとパイを大きくしていこう。
そして、一緒に視座もあげて、思考していこう。
僕が、僕らができることは全てやります。死ぬ気で走ります。
だから、少しだけでも手を貸してください。一緒に走ってください。
協賛でも、広報連携でも、サイドイベントの開催でも、ボランティアスタッフでも、一緒にやりましょう。
多分、この経験から世界平和がちょっと見えてくるはず。
そして全ての社会起業家の皆さん。
社会を変えていく中核を担うのは社会起業家である、皆さんです。
課題当事者に寄り添い解決しているのは皆さんです。
そんな皆さんがバッターボックスに立ち続けられるように、僕らは家族であり仲間でありライバルでありたいと願っています。
だから、僕らは負けないように強く優しく大きくなる。
だから、僕らは一緒に汗をかいて走り続ける。
だから、皆さんには今回のBEYOND2023の機会を充分に使い倒してほしい。
そして、共に成長しましょう。
社会を変えたと言えるまで。
その側に僕らはいれるようにがんばります。
今後の方針
BEYONDはこれから多くの人を巻き込んで更に拡大していきます。史上最も大きなソーシャル・インパクトカンファレンスと謳えるように、社会起業家があらゆるリソースを確保できるような機会を提供します。そして、未だ発展途上な社会起業家支援エコシステムを更に拡充していきます。
社会課題解決が経済のメインストリームとなることを目指して。
株式会社taliki 取締役/BEYOND2023統括
原田 岳