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ミチシルベは平和のカンファレンスだった話(参加して)
沖縄に行ってきた。
これは成田空港行きの飛行機内で書いている。
体は概ね健康
お肌の調子も良い
頭の刈りもすこぶるよい
髪の毛は、、なかったんだった
心は形容しがたい状態ではあるが、そんな中でもあえていうなら「ぽかぽかしてる」だ。39度そこらの温泉にゆったり浸かっているような心地よさ。
もしかしたら二日酔いを誤魔化しているだけかもしれない
まぁ、ぽかぽかしていることに変わりはない
本題に入る
ミチシルベは平和のカンファレンスだった話
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株式会社うむさんラボの代表、比屋根さんからお誘いいただいた。
比屋根さん、うむさんラボの皆さんとは2年前から起業家支援プログラムを共に運営させてもらっている。支援先は社会起業家が多い。
※ミチシルベに関してはこちら
そこから、お互いのイベントに誘い合ったりと、切っても切れないご縁をいただいている。うむさんラボは沖縄における家族だと勝手に思っている。こう思う方は少なくはないだろう。
ミチシルベというカンファレンス。(勝手にトークセッションがある大きなイベントのことをカンファレンスと呼んでいる)僕は、僕たちtalikiという会社では、BEYONDというソーシャルカンファレンスを毎年開催している。
BEYOND詳細はこちら
BEYONDは、これまで8回もの回数を重ねてきた。ここ2、3年で大きく大きく方向性を変え、ソーシャルスタートアップのリソース拡張の機会を目的とし、昨年は述べ800名に及ぶ方々と共に社会課題に関して語り合った。
ある程度、ソーシャル及びカンファレンスに関しては知識を持ち合わせている認識だ。
ミチシルベのお誘いがあった時、「昨年BEYONDに来ていただいたこともあり、これからも沖縄に貢献させてもらうべく、顔は出しておこう」といった、少しばかり、いや、かなりの驕り高ぶりありありの想いで、参加を決意した。
ただ、運営として主催するべくもなく、スタッフとして関わるべくもなく、純粋にいち参加者としてカンファレンスに参加するのは久々だったので、楽な心持ちで(むしろ、沖縄いけるしワクワクな気持ちで)、足取りはいつもより軽かった。もう足取りというよりスキップ取りだった。
カンファレンスのオープニングは「コーラス」から。
ん?コーラス?
なんか違う。
カンファレンスの定義に対して疑問符が浮かんだ。
障がいを持った子どもたちも含めてのコーラス隊。歌詞を追い、意味を考え、目の前の子どもたちの姿を見て、あぁこれは優しい一日が始まったんだな、と感じた。
その後参加したのは、那覇市版SIBの円卓会議、沖縄戦と平和劇、東洋的インパクト共創トーク、クロージングとアフターパーティだった。
どれも面白いセッション、コンテンツだったように思う。
沖縄戦と平和劇
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沖縄戦と平和劇は、沖縄での起業家支援プログラムに参加してくれた永田さんが主催するものだった。
語り部である戦争経験者の方々がご高齢で、平和の継承手段が少なくなっている事に危機感を覚え、劇という手段を活用して、平和学習の継承を行っている。第二次世界大戦の沖縄戦の悲惨さを体感できるコンテンツだ。もう50回ほど開催しているらしい。
プログラム期間中に1on1のパートナーであったことから、なおさら見たかった。
号泣した。何がを語るのは野暮なので、見て理解して欲しい。
強く残った言葉は「生きなさい」だった。
僕の中に、”平和学習というアプローチ”が深く深く突き刺さった。
永田さんとは熱い握手を交わした。
あの握手はここ最近で1番熱かった。
宮城さん
その後、ETICの創業者である宮城さんがふらっといらっしゃったのでお時間をいただいた。もう僕にとっては伝説すぎる存在だったので、子どもの頃にやったポケモンでラティオス・ラティアスと遭遇したような体感だった。いや、感覚的にはセレビィに近いかもしれない。ミュウでもいい。わかる人にはこの感動をわかっていただけることを願っている。
1時間ほど、座って話したり、移動タイミングが重なったので歩きながら話したり、普通にアフターパーティで乾杯したりもした。
もの凄く恐れ多いが、友達になれた感覚を覚えた。
話したテーマは多岐にわたる。
特にホットだったのが(雑メモしてたので、ニュアンスのズレはすこしあるかも)
「生まれるアウトカムと、資金の流通が増えることで可能になることがイコールにない。」
「沖縄は救う側と救われる側の上下関係がない」
「お金の引力に対して、逆の引力になるものが何か、それをどのようにシステムに落とし込むのか」
濃厚だった。そして、沖縄独特のこの空気感を、肌感を、お金の引力に負けないシステムを理解し始めるきっかけになった。
“ミチシルベは大きな平和学習かもしれない”
東洋的インパクト共創
東洋的インパクト共創のトークは、テーマが大変だったろうなと思う。あのトーク展開の難しさに、僕だったらどうするかなと、思考機会をいただいた。
質問時間で、
「インパクトの領域における日本らしさとは何か」というものを質問させてもらった。
印象に残ったのはミオさんのこんな言葉だった。
「”投資”という言葉。それは英語だとインベストメント(意味はくっつけること)、日本では「投げる」という言葉。投げる感覚が通じる世界が日本にはある。日本人はこの二つの意味を行ったり来たりできる。」
んんんん!!!ミオさんんんんんーーーーーー!!!!!
何かとてつもない大きなヒントをもらった気がした。
その後
クロージングでは、一緒に頑張った起業家の皆さんが色々と賞を受賞されているのをみて、写真撮り逃したぁ!となったり、子どもたちのダンスを見たり、沖縄の歴史をテーマにした演劇もあった。何を僕は見ているんだろうとは思ったけど、ちゃんと見た。
カンファレンスかぁ、、
なんか、恐れ多くも比屋根さんがやりたいことがわかってきた気がする
アフターパーティ。
何回乾杯したかわからない。
宮城さんもまたいた。
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宜保さんとお話しする中で、「沖縄に来てくれてありがとう」という言葉を頂戴した。いや、こちらこそ沖縄で生まれて頂いて、この場所に存在して頂いて、ありがとうです、なんて事を思いながら言葉を返せずに「そんなそんなっ」と、口がいつの間にかありきたりな言葉を吐いていた。
最後の最後はエイサーとカチャーシーだった。
もう、うむさんラボさんの鉄板ネタかのような感じですね。そういうの大好きです。
みんなで踊った。わからないなりに皆んなくねくねしてた。僕もわからなかったけど、くねくねした。性別の違いも、身体的な違いも、年齢的な違いも、全てを乗り越えた、共通体験が生まれた瞬間な気がした。全てが熱を帯びていた。
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・・・
沖縄やべぇ
これには勝てねぇ
そう思ってたら、来年のBEYONDどうするの?って声を友人からかけられた。
そうだよなぁ、そうなんだよなぁ。
別に勝たなくても良いんだけど、、、
でも、成長はしないといけない、もらったものを繋げないといけない、そんな感覚はあった。
ちょっと考えるか。
・・・
喫煙所にて
あ、これは大きな平和学習、平和のカンファレンスなんだ。
この一体感、仲間感、未来を見守る感じ、大学で開催される意義、市民が対話する機会、社会課題の解決ももちろん考える。そして、みんなで笑って、飲んで、楽しかったー!また今度ねーって行って帰ってく。
これは平和を体現しているじゃないか。
この心の中にある平和感は平和を考える中で生まれていくものなんじゃないか。
比屋根さんが、うむさんラボの皆さんが、作りたかったものの全体像の片隅が見えた気がした。
久々に夜中3時まで飲んだかもしれない。
不思議と眠気はなかった。
そして、このお酒は本当に美味かった。
そう思えるほど、素敵な人たちと一緒にいた。
久々に「今日の酒はうめぇ・・・」て言えた夜だった。
なんか、書いてて泣けてくる。
未来に希望はあっていいんだと、そこを信じていいんだと、縋ってもいいんだと。私たちは、前に進んでいるんだと。
やってたことは間違ってなかった、正解に成った。正解にしてくれた。
これほどありがたいことはない。
そして、もらった。
まだ上を目指せる。まだ視座は上げれる。
工夫が出来る。スピードを上げれる。
俺はまだ出来る。
自分で自分を抱擁した。
そう感じた、体験したカンファレンスだった。
平和のカンファレンス
「ミチシルベ」
集い、響きあい、踏み出す。
心地よい未来へ。
(ちなみにHPではこのような表現だった)
「ミチシルベ2025」を例えるなら、「株式会社沖縄県」を共につくる人たち(島ラブ)が、世代やセクターや地域を超えて一同に会する年次総会&感謝祭をイメージしています。)
また来年も行きたい。
また皆んなと美味い酒を飲みたいな。
ここ最近で継続して考えたいテーマが二つ残った。
一つ目
多分世代間ギャップがあった。これは良い悪いの話ではない。僕は今30才、今回来られた諸先輩方は多分40才以降が多いであろう。
僕は根底から社会構造を変えていく為のあらゆる手段を見つけたい、その社会の理想状態を言語化したい、そんな想いで学びを深めている。ただ、世代が上の方々とお話しする中で、何かアプローチする時のスタンスにギャップがある。目指す場所は一緒なんだけど、スタンス?ポジションが、ちょっと僕らの世代と違う感じ。なんなのかは言語化できていない。言語化ができたら、役割の最適化が進むかもしれない。
二つ目
お金の引力に対する逆の引力とは何か。これは、お金が悪いという話ではなく、お金に引力があることを認識した上で、本質的なアプローチをする、それを継続する為には何が必要なのか、という話。僕らも無自覚の世界の中でお金の引力に引っ張られている。僕らはいつの間にか本質ではなかった場所にいうるんだ。
沖縄では、逆の引力というのが、キーワードとしての平和でありカチャーシーであり、文化感・空気感であった。それは沖縄でシステムとして動いていた。
これを日本全体、世界全体に映してみよう。
ヒッピー文化か、武道か、宗教か、東洋思想か、もしかしたら死に向き合うことなのかもしれない。何がキーワードになってくるのか。
もう一個あった。
三つ目
平和を目的に平和学習という手段を活用する。
人間にとって戦争という事実は絶対悪になりうる。平和学習、つまり平和に対する思考を通して、人々の視座が変わる、視点が変わるのかな。
社会課題解決に関わる人たち、これから関わっていただく人たち、関わり方を模索している人たちが目線合わせをする時に”平和”というキーワードを思考・体感すると、強烈なそして強引な視座の引き上げが行われる。
そうなると、(多分)思考する際のスタンスが変わる。これまでは自社のリソースを社会にどう活かすか、だったのが平和を作るために何が必要なのか、になる。「社会課題を解決するために」もそうなんだけど、より共通のトピックになりやすい。
そして、バックキャストになる。
小さいけれども大きな影響が出る気がする。
ただ、平和学習をどのように行うかはもっと考える必要がある。
あとがき
飛行機の中でずっと書いていた。
飛行機は良い。電波が通じないし。
言い訳になる。
家に着いたらランニングできるかな。太陽残ってるとよいな。ゆるくピースに生きていこう。温泉に浸ってるみたいに。
あと、本を2冊買ったから読まなきゃ。
積読が増えていくな。
まぁ、人生なんくるないさ。
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最後に
ミチシルベの運営の皆さん、会場で初めましてさせてもらった皆さん、久しぶりにご挨拶させてもらった皆さん、質問に答えて頂いたり、質問を拾って頂いたりした皆さん、お酒ご一緒させてもらった皆さん、泊めてもらった皆さん。凄く大きな物を頂いた気がします。いやぁ、みんなと飲む酒がうめぇのなんの。また飲みましょう。ありがとうございました。