イスラエル日記 8日目
この日はまず「神殿の丘」を見学しに行きました。ソロモンが神殿を建てた場所です。
神殿の丘に着いた時から、ベッカ先生は小声で説明をしました。
現在はイスラム教の場所になっているので、おおっぴらにクリスチャンとしての説明や学びができないからです。
イスラエルの民の聖なる神殿があった場所が壊され、こうしてイスラム教のシンボルが建てられているのを見て、悲しい気持ちになりました。
でもベッカが「私たちクリスチャンはこの神殿にこだわる必要がない。私たち一人ひとりが神様の宮、神殿だから。私たちは目に見えるものじゃなく、目に見えないものを大切にしている。」という話をしてくれ、とても励まされて嬉しくなりました。
その後、神殿の丘を離れて聖アンナ教会に向かいました。Jesusの時代にベテスダの池があった場所です。
私たちの目的は教会というよりは、その裏にあるベテスダの池があったと考えられている場所です。
ヨハネの福音書にその池での有名なストーリーが書かれています。
もちろん、その場所に来られたことも感動だったんですが、僕は「5つの回廊」の意味、水がかき回されるという意味を聞いてとても感動しました。
その池は当時、いえけにえの羊を洗う場所でもあり、別名羊の池とも呼ばれていたそうです。聖書で「羊の門の近くにあった」というのも納得です。
当時この池は貯水池で二つに分けられていて、そして新しい水が供給された時など、水量の調節のために真ん中のゲートが開け閉めされていたそうです。
5つの回廊というのは、2つの池を囲む4辺と、真ん中のゲートの1辺、合わせて5つの通路があったからと考えられているそうです!(下の写真に図があります)
そして、ゲートが開け閉めされるたびに池の水はかき回される、それが聖書に書かれている意味だと考えられているそうです!
今まで理解不能だった聖書箇所が、1つの綺麗なストーリーに繋がってとても感動しました。もちろん、これは研究に基づく一つの仮説としての話ですが。
ゲートが開けば新鮮な水が入ってくる、その水に癒しの力があると考えられていたのも納得です。
実際、この場所はその後もギリシャ神話のアスクレーピオスという癒しの神が祭られていたそうです。
その後、エルサレム考古学公園に行きました。
神殿の丘のすぐ横にあって当時の跡を見学する事ができます。
神殿の丘の南側に行くと、当時の階段が残されていました。
ここは一般の人が神殿に入るための入り口だったそうで、色々な国からの巡礼者たちがここに集まってきていました。
Jesusもここから神殿に入っていったと考えられています。
聖書で「イエスが宮で教えていた」と書かれているのはまさにこの場所だったと考えられています。階段の下の方はJesusの時代の石だそうです。この階段にJesusが座って教えていたかもと想像すると感動です。
この日のフィールドスタディは午前で終わり、学校に戻って昼食を食べました。午後からは地図を使って、当時のイスラエルの主要な都市、主要な道路、地域の名前などを確認しました。
この日は早めに終わったので、夕方以降、ゆったりと過ごす事ができました。
夕食後には、学生ラウンジでそこにいたクラスメイトたちと一緒にワーシップソングを歌いました。
素晴らしい時間を過ごせて感謝でした。