2世
昔叩かれていた
話を聞いてないと太ももをペンで刺された
小学校から帰ってくると、アニメを見て、ご飯を食べる。
子供用のスーツのような服に着替えさせられ、車で10分ほどの場所に連れて行かれる。
そこでおじさんが話す何を言ってるのかさっぱりわからない話をパイプ椅子に座って聞かなくてはならない
日曜の朝2時間
火曜の夜1時間
木曜の夜1時間40分
小学生の僕には嫌な時間でしかなかったが
それが当たり前に育っていたし、何より大好きな母がいうことなので、いい子でいたくていうことを聞いていた。そもそも他の世界を知らなかった
家に帰ると脱衣所に連れて行かられ
透明なプラスチックの物差しでおしりをたたかれた
物差しは砕けて飛び散った
あのね。僕はエホバの証人はいい人で好きだし
ほぼいい印象なんだけど
あの時の母の顔はサタンだった
愛情のかけらも感じない憎しみにしか見えない
でも僕は我慢した
ご飯を食べて行かないといけないから
小学生の少年が、ご飯を食べて寝床を確保するために我慢した
何が正しいかわからないし、話は何言ってるかわからないし、
この世界の神様は誰ですか。
「エホバです!」
というみんなの前で注解という決まった言葉を手を挙げていうと、みんなからすごいといわれた
帰りにソフトクリームを買ってくれた
心とは違うことをすることで母が喜ぶのなら
と我慢をしていたのだろう
今でもその癖は抜けない
人の顔色を見て揉めないように自分が我慢をする
そんな僕を見て母は
「あなたはほんとまっすぐにいい子に育ったね」
と言う
違う
いい子のふりをしているだけだ
そんな生活も疲れた
自分で自分がわからなくなった
本心を出せばまた叱られたり人が離れていってしまうようでね
結局僕の周りには人はいないよ
僕の心を見てくれる人はいるのかな
あの時悲しんだ子供達の気持ち
「そんな時代だった」
「愛情表現」
「じゃあ私はなにをしたらいいの?」
「私も辛かった」
母に以前辛かったと言ったら、上のようなことを言われた
あの時はたくさんの子供がいたが、みんな離れいなくなってしまった
それが答えなのではないか
想像以上に子供は傷ついているし
今も傷は残っている
それを昔の事
で済ますわけにはいかないよ
ずっとモヤモヤしていた。
そこを見過ごすなら
僕は神を信じない