IT知識0の文系出身者が応用情報技術者試験に合格するまで
本日、応用情報技術者試験に合格しました!
私がITパスポートを勉強し始めたのが2023年の2月ですが、そこからITパスポート(3月受験)→基本情報技術者(6月受験)→応用情報技術者(10月受験)と、この1年間で段階的に学習を続けてきました。
前回、基本情報技術者に合格するまでの過程をまとめましたので、今回はそれ以降の学習の過程について紹介していきたいと思います!
応用情報技術者試験では何が出題される?
応用情報技術者試験は、午前に選択式の問題があり、午後に長文形式で記述式の設問が含まれる問題があります。
選択式の問題は、テクノロジーの問題が中心ですが、マネジメントや経営戦略に関する問題なども出題されます。選択問題の出題範囲は基本情報技術者と同じですが、基本情報と比べると複雑な問題が出題されたり、マニアックな問題が出題されている印象を受けました。
長文形式の問題は、セキュリティの必須問題と、選択問題を4つ解答します。
記述問題もありますが、20字~60字程度なので、長々と論述する必要はありません。論述問題以外は選択式の問題が出たり、用語を答える問題が出たり、計算問題が出たりします。
長文形式の問題はセキュリティ以外は自由に選ぶことができるので、やろうと思えばテクノロジを避けて、経営戦略やプロジェクトマネジメントといった文系問題だけで乗り切ることもできます。
しかし、私は応用情報技術者に合格すること自体が目標なのではなく、応用情報を通してITの知識を身に付けることが目標だったので、システムアーキテクチャ・ネットワーク・データべース・組込みシステム開発を選択するつもりで学習をしていました。
(もっとも、試験本番はネットワークが激ムズだったので急遽全く対策をしていないプロジェクトマネジメントに切り替えたのですが、、、)
それはともかく、基本情報と比較した応用情報の特徴は午後問題にあると思うので、こちらをしっかり対策することは重要だと思います。
応用情報技術者試験に合格するまで
参考書を用いた知識のインプット
では、ここからは具体的な私の学習方法を紹介していきます。
まず、基本情報と被る部分も多いのですが、改めて知識をインプットするために参考書を一読しました。参考書は次のものを使用しました。
こちらの参考書、基礎的な仕組みから理屈を説明してくれるため、基本情報のときから使っておけばよかったなぁと後悔しました。暗記ではなく仕組みを理解しながら進めていけるので、非常におススメです。
参考書を読む際には、各テーマを読む→章末の問題を解くという極めてオーソドックスな流れで勉強を進めていきました。
こちらの参考書の中でも時々よくわからない部分はでてくるので、その際には基本情報と同様に、適宜ネット等で調べながら学習を進めていきました。
前回も貼りましたが、私がよく参考にしていたサイトを再掲しておきます。
https://wa3.i-3-i.info/index.html
なお、ネットワークについては参考書を読んでもしっかりと理解することができなかったため、別の本も参考にしました。
やや難しい部分もありましたが、こちらを読むことによってある程度ネットワークの理解が深まったように思います。
やはり、応用情報は出題が幅広い範囲に及んでいるため、どうしても参考証の各分野の記述はコンパクトなものにならざるをえません。そのため、わかりにくい分野があれば、各分野の入門書を読むのは一つの手だと思います。
問題集を用いたアウトプット
問題集は次の2冊を使用しました(私は令和5年版を使用しましたが、新版を掲載しています)。
私は午前試験の問題集については、時間がなかったのでテクノロジ系の問題に絞り、また☆1つの問題は飛ばして解いていきました。
これでも72.5点/100点とれたので合格することは可能だとは思いますが、上述のように結構マニアックな問題も出題されるので(しかも多めに!)、できれば☆1の問題も含めて全部仕上げておいたほうが安全だとは思います。
これまた時間がなくてできなかったのですが、本当は1回解くだけでなく、解けなかった問題は2度・3度と繰り返してしっかり定着させたほうがよいです。☆2・☆3の問題だけを解く場合には、☆2・☆3の問題は完全に定着させるつもりで解くのが望ましいと思います。
午後問題については、長文形式の問題となるので、単に問題に解答するだけでなく、その長文の中で述べられていることをしっかり理解しながら解いていくと良いと思います。私も、長文の中で知らない単語や理解できない部分があれば、適宜ネットで検索したり参考書を読み返すなどして理解をしつつ読み進めていきました。
午後問題は意外と時間がないので、各大問を30分以内に解けるようにするトレーニングもしっかりとしておきましょう。
午後問題は選択式ですが、上にも書いたように選択する予定の問題が激ムズである可能性もあるので、できれば余分に1題多く対策しておくと良いと思います。
応用情報の午後問題はいい問題が多く、これを解くことによって参考書で学んだ知識の理解が促進されると思うので、選択する問題以外にも演習をすることは午前問題の対策にもつながるはずです。(また、資格試験の合否とは関係なく、実力をつけることができると思います。)
最後に、本当は過去問を通しで解く練習もしておきたかったのですが、これも時間がなくできませんでした。もし時間があれば、次の問題集をやろうと思っていました。
応用情報技術者試験に合格して得られるもの
最後に、応用情報技術者試験に合格して得られるものについて、私が感じたことを書いておきます。
まず、名前に「応用」とか「技術者」とかついているおかげで、かなり高度な知識・ノウハウを身に付けているかのように聞こえますが、応用情報技術者を受けてもそのような知識は身に付きません。
応用情報技術者試験はITやマネジメント、経営戦略に関する知識を幅広く問う試験なので、基本的にはそれらの知識が薄く広く身につくことになります。
そのため、ネットワークやセキュリティなどの分野について詳しくなることはできませんが、この分野の話を理解するための知識や、これから詳しく学習するためのとっかかりを作ることはできます。
また、これだけであれば基本情報とあまり変わらないのですが、応用情報と基本情報の大きな違いは長文問題の有無にあります。
長文問題を通して、ビジネスの現場でどのような形で技術が用いられているのか、問題が起きうるのかといったことがわかり、より実践的な知識を身に付けることができます。
その意味では、資格の取得だけを目的にするのではなく、応用情報技術者の試験を通してITの知識を身に付けたいと考えるのであれば、午後試験の対策をしっかりすることをお勧めします。安易に経営戦略やマネジメントの問題に逃げないようにしましょう。
私も応用情報技術者試験を通して何かできるようになったわけではないのですが、これから弁護士としてITに関わる案件に積極的に取り組み、より実践的な知見を身に付けていければと思います!
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