LUMIX S5が良いよと言った私が、SIGMA fpを使っている理由。
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こんにちは、スーです。日頃は踊ってみた等、主に動画を撮影しています。先日書いた記事が思いの外見られていて恐縮です。ありがとうございます。
さて、今回は前回の記事で「パナ信者の私なら、勧めるカメラはLUMIX S5」と謳ったわけですが、現実のところ、スーは何を使って踊ってみたを撮影しているのでしょうか…。
おい!LUMIX S5じゃないやんけ…。
SIGMA fpって何?
SIGMA fpは、株式会社シグマ という神奈川県川崎市に本社を置くメーカーのカメラです。デジタルカメラ向けレンズを製造することで有名な会社ですが、実はカメラも作ってます。
そんなシグマの作るカメラが、SIGMAfpなのです。
今回、株式会社シグマ様より、SIGMA fp及びSIGMA 24mm F3.5を貸出しいただきました。こちらの内容でのレビューとなります。
どのへんがいいの?
ご覧ください…。ものすごく小さいです。重さも恐ろしく軽くてなんと約422g。(SDカードとバッテリーを入れた状態での重さ)そこいらのカメラとは比べ物にならないぐらいに軽いのです。
それでいて、フルサイズ。そう、このカメラはフルサイズセンサーを搭載した世界最小・最軽量のカメラなのです。 …よくボケる、強い。
LUMIX S5の重さが約714gですから、だいたい倍ですね。…恐ろしい。実際に持ち運んでみるとわかるのですが、軽さは正義なんだと理解します。
パナソニックのレンズも使える!Leica Lマウント
そんなSIGMA fpですが、複数のカメラを利用する私にとってはもう一つメリットがあります。SIGMA fpはなんと、「パナソニックのレンズも使える」カメラだったりします。
そもそもカメラ用交換レンズとは、通常どこのメーカーのレンズも取り付けられるというものではなく、メーカーごとに取り付けられるレンズが異なります。しかしながら、パナソニックとSIGMAは、ライカカメラ社が作った、「Leica L-Mount」という規格のレンズを販売しており、L-Mountに対応したカメラであれば、シグマのレンズをパナソニックのカメラに、パナソニックのレンズをシグマのカメラに取り付けることができます。※もちろんライカカメラ社からもカメラ・レンズが出てます。値段はお察しください。
つまり、カメラは2つあっても、レンズは共有できるわけです。
これはカメラごとにいっぱいレンズ買わなくて良いので、お財布の節約になるばかりでなく、現場に持ち込むレンズの数を減らすことにもつながるので大変効率が良いです。Lマウント最高!
ご覧の通り、LUMIX S5付属のレンズがSIGMA fpに取り付けられています!
超優れたカスタマイズ性能
小さいカメラではよくある話なんですが、小さいボディ=ボタンが少ない=マニュアル撮影がしにくい。と言われます。ところがSIGMA fpはファームウェア3.0からほぼ全てのボタンに割り当てる機能のカスタマイズが可能になりました。ボタンに好きな機能を割り当てられるので、他社メーカーのカメラから乗り換えても違和感なく操作ができるのも魅力です。(ファームウェア2.0までは、あまりボタンのカスタマイズができなくて慣れるのに苦労しましたが…ありがとうシグマさん!)
また、設定をQRコードに書き出したり、画面表示のスクリーンショットを撮ることができます。使い方が分からない時に、設定を共有することがめちゃくちゃ簡単にできるのも魅力です。
動画記録フォーマットが多彩
小さいカメラですから、画質悪いんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。しかし、SIGMA fpはたいへん恐ろしいカメラで、以下の事ができます。
・SDカードにMOV形式でUHD 4K動画の記録ができる
・SDXCカードに8bit Cinema DNG形式でUHD 4K記録ができる。
・USB-Cケーブルで接続した外付けSSDに12bit Cinema DNG形式でUHD 4K記録ができる。
・HDMIケーブルで接続したモニターレコーダーにCinema DNG 4K 12bit RAW出力ができて、BlackMagic RAWまたはProResRAW形式で記録できる。
はい。なんじゃそりゃ。
SDカードに動画記録できたらそれでいいんじゃ?って人、大丈夫です。このカメラはきちんとその仕事を全うします。ですが、このカメラの魅力はそこではなく、RAW記録ができるカメラというところがポイントとなります。
RAWって何さ?
RAWとは、一般的に「イメージセンサーが光を受けた信号そのままのデータ」のことを指します。
RAWでの撮影って、カメラやってる人はだいたいやってるんですけど、SIGMA fpのすごいところは、「動画でもRAW撮影ができるカメラ」という点です。つよい。
その情報量はすごいもので、最高画質のCinema DNG 12bitをUHD 4K記録した場合のビットレートは約2,980Mbpsとなります。
2,980Mbpsってどれぐらい早いかというと、約3Gbpsですからフレッツ光の3倍です、インターネットの3倍早い。また、Byte/秒に直しますと、372.5MB/sとなり、
約2秒でCDが1枚、12秒でBlu-Ray Discが埋まります。
こわい。
この情報量のおかげで、写真をRAW現像するが如く色調整が行えるというメリットがあります。
とはいえ、この形式で撮るとハードディスクがいくらあっても足りないですので、RAWだけどもう少し小さなフォーマットで保存できない?という要望が出てきます。
そこで登場するのが、BlackMagic RAWとProResRAWという形式です。この辺の解説はいずれしたいと思いますが、HDMI端子にレコーダーを接続することで、SIGMA fpはこれらの形式でも撮影ができる「すごい子」と思っていただければと思います。 かしこい。
とはいえ弱点もある。
めちゃくちゃ褒めちぎってきましたが、もちろん弱点もあります。よく指摘される点として
・手ブレに弱い(ボディ内手ぶれ補正ユニット非搭載)
・オートフォーカスが遅い
・電子シャッターしかない(フォーカルプレーンシャッター非搭載)
・センサーが6KなのにRAWは4Kでしか撮れない(強制スケーリング)
・USB-C端子なのにPD給電できない(fp Lでは対応済み)
・背面液晶が直射日光下で見にくい
などが挙げられます。しかし、これが踊ってみたに限って言えば、「なんとかなる」んですよね…。
手ぶれ補正ユニットがなくても、踊ってみたはカメラを三脚固定しますので、問題ないですし、スタビライザー撮影をすれば手ぶれ補正ユニットがなくても問題ないです。
オートフォーカスも、定点で撮影するときはマニュアルフォーカスにするのでこれも問題にならない。
電子シャッターはストロボを使った撮影をしなければなんとかなる。
…4Kで撮れれば十分。(6Kで撮れるメリットは確かにありますが)
背面液晶の暗さは、外付けのモニターが明るければ良い。
見事に問題解決。
という事で、あれだけLUMIX S5を勧めていたスーは、SIGMA fpを利用するようになったわけです。決め手は軽さと色ですね。
以下作例です。
とはいえ、パナソニックも黙っていません。2021年7月13日には、LUMIX S5でもHDMI接続したモニターレコーダーに5.9K 12bit RAW出力ができて、BlackMagic RAWまたはProResRAW形式で記録できるようになります。
パナソニックやるじゃない。
今後、5.9KのLUMIX S5と4K記録のSIGMA fpでの違いみたいなものがお知らせできたらと思います。
今回はコレぐらいで、それでは。
機材協力:株式会社シグマ
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