踊ってみたと機材について(カメラ編)
いつもお世話になっております。スーです。
今回は踊ってみたで使う機材、特にカメラについてお話したいと思います。
別にカメラはなんでもいいが、やりたいことをまず考えろ。
よく、「カメラって何が良いんですか?」と聞かれることが多いのですが、予算がわかってないままに選べというのはなかなか難しいところです。自分が何をやりたいかによってだいぶ変わってきます。
ケース1:ロケでしか撮影しないし、背景はボケていないと踊ってみたじゃない。
このような考えをお持ちの方、多いですね。背景がボケるってなんだろう。をまず考えてみます。
なぜ、背景がボケるか。それを説明するためには、被写界深度という概念を理解するところから始まります。
被写界深度という意味については上記のWebサイトで詳しく扱っていますので見て頂くとして、要は絞り値(F値)が小さく、焦点距離が長いレンズを使えばよくボケるというわけですね。
また、ボケる画はセンサーサイズが大きければ大きいほど作りやすかったりします。そのため、背景をボケるカメラが欲しい、ということは必然的にセンサーがなるだけ巨大なカメラを買えということになります。
そこで実際に撮影班の皆様に「カメラ何使ってるの?」とお話を聞くと、だいたい以下のような答えが帰ってきました。
フルサイズセンサーのカメラに、大口径単焦点レンズを使うとボケる。
なるほどわからん。
フルサイズってなに?
フルサイズセンサーというのは、かつて写真で使われていたフィルムと同じ大きさであるイメージセンサーのことを指します。このサイズ、iPhoneなどのスマホに搭載されているセンサーよりも遥かに大きいです。
つまり、フルサイズセンサーを搭載したカメラならスマホよりもボケやすい…。ということになります。
大口径単焦点レンズってなに?
これは、先ほど出てきた、F値が小さくて焦点距離が長いレンズのことを指します。具体的にはF値がF1.2とかF1.4,F1.8とか書いてあるレンズのことです。
また、これらのF値が小さいレンズでズームレンズというのは作るのが難しいようで、ほとんどのズームレンズはF2やF2.8,F4のレンズばかりです。(もちろん規格外のお化けレンズというものも存在しますが…。)
焦点距離については、長ければ長いほどボケるわけですが、長すぎると今度は「カメラと被写体の距離」が長くなりすぎて意思疎通を図るのが難しくなります。よく使われる距離としては、距離が短い順に35mm(スタジオが多い)、50mm(大正義よく使うレンズの代名詞)、85mm(アップカットで背景トロトロに)あたりが使われます。
じゃあフルサイズで大口径単焦点を買ったらいいんだな?具体的に何よ。
ここからは「宗教の世界」となります。フルサイズで大口径単焦点が使える動画が撮影可能なカメラは星の数ほどあります。
なので、使いやすいと思われるカメラを探していただければ、と思います。スーはパナソニック・シグマの「Leica Lマウント信者」なので、以下のカメラが良いのではないか、と思います。
LUMIX S5は、家電も扱うパナソニックゆえの「わかりやすい操作性」がウリのカメラです。オートでもある程度は高画質に撮れますが、なによりマニュアル撮影時にも簡単に操作できるメニュー体系が魅力的です。
また、レベルの高い編集者に渡すと喜ばれる「4K 10bit 4:2:2 V-log」フォーマットでの撮影ができます。映画のような色調の踊ってみたはこのフォーマットで撮影すると調整の自由度が上がるためお勧めです。
たとえ自分で編集できなくても、このフォーマットで撮るべきと考えます。これはでかいデータは変換できますが、そうでない場合はどうしようもないからです。
外部レコーダーと接続することで、5.9Kの撮影も行うことができます。4Kを超えてきた。
このように長く使える要素も多く、便利な要素もあるため、私はこのカメラをよく使っています。以下作例
じゃあレンズは?
レンズは50mm近辺のレンズを使うといいでしょう。私の場合は以下のレンズを使っています。
また、パナソニックからも50mmが最近発売されていて、比較的安価に入手可能です。
このようなレンズを利用することで、きっと良い作品が作れるはずです。
それではまたどこかで。
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