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部活動のカイゼン 〜先生に伴走(1/3)〜

2021/12から、女子ソフトテニス部顧問の相澤先生を中心に「先生と生徒両者にとっての部活の理想」を近づけていくための取り組みを始めました。
取り組みの概要は以下の通りです。

・毎週金曜の夕方に15分、「部活動のカイゼン」チームとサイボウズでざつだん
・リーダーは相澤先生
・誰が決めたか分からない慣習に沿い、先生がプライベートな事情を我慢する部活から脱し先生・生徒がチームとなり、部活の理想を言語化し、それに近づけていくための対話ができるよう、サイボウズが伴走する

全6回のざつだんをしましたのでその様子をお伝えします。

第1回:部活の理想とチームワーク

初めてのざつだん。
チームリーダーの女子ソフトテニス部顧問の相澤先生と、副顧問の久保庭先生が参加してくれました。

こんにちは。今回は初めてのざつだんになりますね。
さて今週の部活はどんな感じでしたか?生徒さんと、前回話した部活の理想についてお話しできましたか?


今週は会議とかいろいろありまして部活に行けなかったんです。放課後に打ち合わせが多く、また不登校のお子さんのお家訪問もしていました。


それは大変でしたね。お疲れ様です。

では、早速ですが部活の話に入りましょう。
女子ソフトテニス部ですが、部員は何人いるのですか?また先生は毎日部活に行かないといけないのですか?


1年生と2年生合わせて25人います。僕は正顧問です。
毎日行かないといけないわけでもなく、今回のように他に優先すべきことがあれば行かない日もあります。
顧問がいない方が、生徒たちは伸び伸びできているかもしれません笑


部活に行くか行かないは、先生が決める裁量を持つということですね。
ちなみに、女子ソフトテニス部は強いチームなんですか?何か目指している目標みたいなものはあるんでしょうか?


去年の秋に出た団体戦では7校中5位という成績でした。
目標については、これまで聞いたことがないですね。


みんなが「そうだよね」と思える理想を持てるとチームワークが良くなる


先生を含めて女子ソフトテニス部はチームですよね。
サイボウズではチームワークを発揮するために必要なポイントが5つあるとお伝えしています。
まず最初に必要なものは「理想を創る ーゴールは何か」です。

部活の理想、つまり部活に何を求めるか
生徒に聞いてみると、「大会で1位を取るために一生懸命練習をしたい」という生徒もいれば、「みんなで楽しくテニスをしたい」という生徒もいるかもしれません。
顧問の先生も、相澤先生のように「家族との時間を大切にしたい」と言う先生もいれば、「週末でもどんどん部活に入りたい」という先生もいますよね。

先生も生徒もそれぞれ理想があるけれど、重なり合う理想、みんなが「そうだよね」と思える理想を持てるとチームワークが良くなりそうです。

確かにそうですね。私は、自分の子どもが小さいので、土曜日の部活を減らしたいと思っていますが、
まずは、女子ソフトテニス部の部長と副部長、チームメンバーに、「部活に何を期待しているのか」を聞いてみたいと思いました。

第2回:生徒に部活の理想を聞いてみる

ソフトテニス部顧問の相澤先生と副顧問の久保庭先生が参加してくれました。

生徒に部活の理想を聞いていただいたんですよね。
聞いてどうでした?


ソフトテニス部2年生の、部長・副部長含む4人メンバーに部活の目標について聞いたみたら、こんな感じでした。

<4人中3人は結果を重視している>
・優勝したい、ベスト4または8を狙いたい
・部活動の時間は今はちょうどいい
・量はいいけど、もっと質を上げたい
<4人中1人は人との付き合いを楽しみたい>
・後輩に対して指導をしたい
・部活動の時間は今くらいでちょうどいい

やっぱり生徒は勝ちたい気持ちが強いのだなと思いました。そのためにはどんな風に練習していったらよいか、また生徒と一緒に考えていきたいと思いました。


次は先生にとっての部活の理想を生徒に共有してみる


そうなのですね。まずは生徒たちの思いを聞くことができて良かったですね。理解が深まりましたね。
では、次の行動はどうします?

うーん、、、龍太さん、アドバイスをお願いします!


先生は、自分の時間、特に家族との時間を大切にしたいと言うことでしたよね。
先生と生徒はチームであり、フラットな関係です。どちらか一方的に我慢するのではなく、お互いが幸せな状態にしたいですよね。
そのために、共通の理想を紡ぎ出すための対話を重ねていきましょう。

と言うことで、次は「先生にとっての理想的な部活の時間」について、生徒に共有してみましょう。
「1歳9ヶ月のお子さんを持っている、平日は指導をするけれど、土曜日は休みたい」と言ってみて、生徒の意見や感想を聞いてみるのはどうでしょう。


お子さんを連れて大会引率!?


分かりました。やってみます。

話は変わるのですが、先日、部活の大会があり、副顧問の久保庭先生と2人で引率をしていたのですが、
私の妻の体調が悪くなり、大会を中抜けして、1歳9ヶ月の子どもを大会会場に連れて戻ったという出来事がありました。

先生が「お子さんを連れて大変だ」言う状況を、会場にいた生徒や保護者に図らずも見せる格好になったわけですね。
生徒は何か言っていましたか?

生徒に具体的に聞いてはいないので今は分からないです。
なにか感じてくれたかなぁ・・・。

2/3に続く。
(なお、この取り組みについてはこちらの記事でも公開されています。)