スリムPCのゲーミングPC化、メリットとデメリット

中古スリムPCとLowProfile対応のグラボを組み合わせることで、PS4~クラスのゲーミングPCを作ることが可能である。

なぜスリムPCなのか?それは「安いから」である。スリムPCは主に、企業向けの製品である。なので設備更新で、型落ちのスリムPCが大量に流通する。今なら第6世代 i5のPCが、1万円台で購入可能なのかな。
この辺のPCと例えばRTX3050LPを組み合わせるわけである。
画質を抑えれば大抵のゲームがFHD60fps~で動くし、APEXなんかでも平均120fpsは出るはずだ。
来年発売のモンハンWILDSも最低動作環境は上回れるだろう。
本体に2万、GPUに3万。合わせて5万でゲーミングPCを仕入れられる。
グラボをGTX1650、RX6400IntelA310で妥協すればもう少し安い。

ちなみにPCIe4.0x4のグラボをPCIe3.0で動かすと20%くらいは速度が下がる。PCIe4.0への対応はIntel第11世代頃なので基本的に中古スリムPCはPCIe3.0だ。PCIe3.0x16で動くGTX1650は、安く手に入るなら選択肢に入れていい。

また ps4≦GTX1650<XboxS≒PS4pro≒GTX1060<RTX3050
のイメージである。
XboxSeriesSとGTX1650はflopsで40%の差があるがPCは総合力があるので、実際は20%程度の微妙な性能差に落ち着く。XboxS対応ゲームはGTX1650LPでもなんとか動く可能性が高い。
なお、RTX3050LPなら6Tflopsあるので楽勝。そんな感じだ。

CS機ではなくPCの理由
ゲームを楽しむことが優先の場合、PS5やXboxSのほうが余計な設定も不要で、ゲームをすぐに楽しめるだろう。中古PS4も悪くはない。
ただ、PCには利点がある。それはPCって事だ。進次郎構文で申し訳ない。
PCは仕事用のアプリも動くし、動画編集もできる。
書斎に1つだけ・・・となれば、PCの汎用性が圧倒的に高いのだ。
リモートワークに必要・・・と言えば家族の説得も出来るかもしれない。
PlayStationが仕事に必要だと言って信じてもらえる人は、日本には少ない。

PCの選び方
CPU世代が新しいものの方が、マシン自体も新しい。
ちなみにCPUが2~3世代違うと、1ランク違うと思っていい。
目安だが 第4世代 i7 ≒ 第6世代 i5 ≒ 第8世代 i3 こんなイメージ。
この辺は3050との組み合わせで、ボトルネックも生じにくい。
なお、動画エンコード等は旧世代でもコア数が多いほうが有利だったりもする。一方バスやメモリ、USBの世代等は新しい方が良かったりする。
この辺は自分のPC用途を踏まえて考えよう。

目標スペック
おっさんゲーマーの目標スペックはFHD60fpsだ。つまりPS4くらい。
対人バトロワゲームとかでない限り、例えばモンハンの様なアクションでは60fpsで事足りる。まぁ、120fpsだとヌルヌル感を少しは感じるが、60fpsあれば30fpsの様な違和感までは感じない。遊ぶだけなら60fpsは悪くない。
ちなみに私はi7‐4790とGTX1650LPの組み合わせだ。APEXLegendsで、平均110fps程度でている。おっさんになると動体視力が落ちる。ボトルネックはCPUでもGPUでもなく自分の眼球なので、この程度で十分だ。
但し、君がまだ30代とかなら、目が老化しきってしまう前に、高fps環境を楽しむのもアリだ。少しカネ出してゲーミングPCを買った方が良い。
40代になってから高fps環境を揃えたところで利点を感じる事は永遠にできないだろう。Valorantでは、120fpsと165fpsでは全く感覚が変わらなかった。数字でいうと35%の上昇(なお、15%くらいから違いを微妙に感じ出すはず)なので、それくらいあれば、違いを感じるはずなのに・・・である。
ああ、年は取りたくないもんだ。

以下、メリットとデメリットを箇条書きしてみる。

メリット
(1).PCなので汎用性がある。
(2).場所を取らない。スリムPC1台で済むので省スペース。ゲーミングPC、PS5、Switch、スマホ・・・置き場所に困ってる人にこそスリムPC。
(3).在庫に困らない。中古スリムPCは在庫が豊富。買いたいときにいつでも買える。LowProfileグラボも、Amazonで在庫がないということはない。
(4).少額予算から応用が利く。PC本体、グラボ、ゲーミングモニタ、と買い足していくことが出来る。家族の目を盗んで環境を仕上げる事も夢ではない。2万円でPCとモニタ等の周辺機器を揃えるだけでも書斎PCとしてはフル活躍できる。しばらくは内蔵GPUでレトロゲームを楽しむのも良い。
(5).主要ゲームに必要なスペックを満たす。動作環境としてXboxSやPS4proと同等レベルのGTX1060を基準に開発されているゲームはまだまだ多い。制作側も、ユーザーが多い1060を切り捨てるという選択肢は難しい。

デメリット
(1)拡張性、LowProfileグラボの選択肢は多くない。そして少し高い。価格もLowprofile対応で5千円~1万円程度高止まり。ちなみに1650LPが出てから次の3050LPが出るまで約4年?も新しい製品が出なかった。
次世代、4050LPが出るのは数年先だと思った方が良い。
なお4060LPがGigabyteから出ているが、価格は6万~で簡単に値下がりはしないだろう。それに金を出すならゲーミングPCかPS5を買った方が良い。
(2).PCの知識が必要になる。まぁ、無理だと思ったらCS機を買いましょう。
(3).PCはあくまでも中古↓

中古リスクをどう考えるか?
企業ユースは年間300日一日平均10時間電源を入れても10年近く持つ製品が多い。それを3年とか5年保証でリースしたりするのだ。3年くらいで故障が頻発する製品を出すと、次の買い替えで選択肢から外される。企業ユースの製品は「壊れたからそろそろ買い替え」というスタンスは通じないのだ。
設備の更新前に、壊れて、システムと仕事が止まってしまっては、何のためにPCを導入しているのかという話になる。
ちなみに、中古スリムPCとJAPANNEXTの新品モニタの組み合わせなら、先にモニタが壊れるだろう。中古スリムPCのリスクはさほど高くない。

最後に、中古PCにはミニタワーの掘り出し物もあったりする。あとは、スリムPCなのに、L字型の増設基盤が付いていて、縦方向にグラボを挿せる変態スリムPCが有ったりする。この場合、LowProfileの制約から解放されるので、めちゃくちゃお得だ。5千円くらいの差額ならそちらをお勧めしたい。グラボの価格差や発展性を考えると1万円差でも良いかもしれない。


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