C;ON(シーオン)武道館への道 #19 がきおの「シノゴノ云わずファボります」 24.08.06.
伝説は始まるのか。シーオンの「TIF2024」を振り返る(前編)
早速ですが、振り返っていきましょう!
8月2日(金) HOT STAGE(14:15〜14:45)
シーオンにとってTIF2024最初のライブが、いきなりのメインステージでした。私としてはメインステージでライブを観るのはこれが初めて。例年設営が違っていたりZeppがメインステージだったりしたときもありましたが、1番大きなところでシーオンを観れたのが感慨深かったです。
暑さでへばりそうでしたが、会場に近づくにつれ屋根のおかげか驚くほど快適でした。
セトリはオフィシャルのXで振り返っていただきたいのですが、概ね予想通り。ただ、「SHAKE」と「エロティカ・セブン」というカバー2曲を混ぜてきたのは勝負に出たなと感じました。
会場は「お台場合衆国」というイベントにも通じていて、さらにその外のダイバーシティの近くでも聞こえたはず。なので、多くの人に「なんだ?」と興味をひかせる効果もあったと思います。
もちろん会場内にはシーオンをよく知らない人たちも多くいました。
配信が無いのに背面にはモニターがあって、そこに映し出されるシーオンが、別世界にいる人気グループのようでした。
堂々としていて貫禄があった。なにより客へのアピールがエンターテナーだった。それは、栞音さん愛佳さんのマイクだけではなくて、佳子さん、聖奈さん杏実さんの表情や動きでも伝わってきました。
カメラに向かってアピールする愛佳さんはスターのようで、「ここに連れてきてくれてありがとう」と感謝しかなかったです。
8月3日(土)SKY STAGE(13:25〜13:40)
こういう感想を書くときに、まずは会場を包む雰囲気などに触れて臨場感を表現したいのですが、思い返しても「暑い!」しかありません。
風も吹いていた。景色もよかった。空は青かった。暑かった!
そんな灼熱のステージ(灼熱以外に語彙がなくなりそう)でシーオンは定番の熱いセトリをもってきました。
「イキルイミ」や「響け」がくるか、と思っていましたが、確かにじっくり聴くには暑すぎましたね。
このSKY STAGEで、シーオンを観る機会がなかった人、初めて観る人に向けているというのが伝わりました。
実際に「シーオン」で検索すると、ここでしか観れなかったという人もいました。
グループによっては「スカイステージ」で披露するために作られた曲(Yamakatsuの「スカイステージ」など)があったりするのですが、個人的には「バック(ロケーション)の力を借りなくてもシーオンはシーオン」という意見でした。
ですが、実際に暑い中で観たシーオン、赤と青のコントラストが素晴らしかった。心配だった楽器の演奏も聴いている限り問題なかったです。
ジャンプ曲の「サマラブ」をジャンプ禁止のここでももってきたのは驚きでしたが、謎のスクワット(「ジャンプ!」って煽った罰を自らに課した?)をしていた愛佳さんがおもしろかったです。あと、なぜ靴を脱いだんだろう?
靴を脱いだ愛佳さんについて感傷に浸りながら書いたこともありますが(#16)、この日の感想は「熱いよ!」でしかなかったです。
でも、こういうギャップって大事で、それもあいかマンだなと思って観ていました。
DOLL FACTORY(17:20〜17:40)
過去2回、シーオンのメインステージは「DOLL FACTORY」でした。
昨年はその前と変わらなかったのでちょっと残念でしたが、今年の印象は「DOLL最高だな!」
涼しい! 身体に優しい。
音響も独特で国際フォーラムを思い出すシャープな印象を持ちました。
ここで「月逢夜」「鼓動パレード」「等身大ガール」がTIF初披露。「鼓動パレード」はSKYかなと思っていたのですがこちらでした。
昨年一昨年の夏によく聴いた曲がステージを飾りました。
それでも定番の「Last Order」「Now or Never」は入っていて「初めてのシーオン」というプレイリストの中から選んでいる感じは変わらなかったです。
挨拶で「また、ここに帰ってこれました」と言う栞音さん。初めてTIFの舞台に立ったのがドール。その初心を忘れない姿勢が伝わってきて素晴らしかった。
昨年も同じことを伝えていて、シーオンの「地に足がついた」部分も魅力だと思っています。
SMILE GARDEN(19:55〜20:55)
伝説を作って欲しい!
と前回に書いていましたが。
その前に、まず自分の認識ではこうでした。
参加するグループ、二丁目の魁カミングアウト(にちょがけ)さん、#ババババンビ(バンビ)さん、高嶺のなでしこ(たかねこ)さんの曲をシーオンの楽器隊と、西崎ゴウシさんがバンマスを務めるバンドメンバーが演奏する。
例年通り愛佳さんはアコースティックパートで誰か(今回はPalette Paradeの葵うたさん)と歌う。
なので、各アイドルさんの歌に栞音さんや愛佳さんは加わらないと思っていました。栞音さんはお休み。
ところが、直前のこちらの方のツイートを読んで、思い直したわけです。「これシーオンメンバー総登場じゃないか」と。
伝説のバンドパート
男性陣によるバンドメンバーとともに、赤い衣装でサウンドチェックをする佳子さん、聖奈さん、杏実さんの姿で、アイドル現場とは思えない雰囲気になっていました。
そしてそこで響く音が心地よかった。もう太陽はありません。
サウンドチェックが終わり、バンドメンバーがいったん退場。アコースティックの演奏者の皆さんが入り、アコースティックゾーンから開幕しました。。
開幕は愛佳さんと葵うたさんによる「唱」(Ado)でした(こちらについては次回に)。その後いったんアコースティックパートは終了してバンドセッションに移行します。
いきなり挨拶がわりのシーオンとバンドメンバーによる「S;ckkkkk」が!
すぐにバンドセットのワンマンを思い出しました。
「これTIFだよな。シーオンとして立ったことのないSMILE GARDEN」だよな」
「シーオンが主役(ホスト)じゃないか!」
そしてそこからの怒濤の展開が本当に素晴らしかった。
まずは、二丁目の魁カミングアウトとシーオンによる「まるもうけ」。
続いてにちょがけさんを送り出して、バンビさんを迎え入れ、#ババババンビとシーオンによる「バンビーナ」。
今度はバンビさんとたかねこさんが入れ替わり、高嶺のなでしことシーオンによる「革命の女王」。
最後は全員でやり取りをしてからの「ズルい女」(シャ乱Q)!
この曲、2年前のワンマン以来(リンク参照)の披露でした。誰がこの曲を持ってこようと考えたのかわかりませんが、極上のエンターテインメントでした(曲までのやりとりも含めて)。
自分の感想はこの一言に集約されました。
「アイドルって素晴らしい」
もちろんシーオンの良さやシーオンのメンバーのがんばりには感激するばかりでした。
シーオンのボーカルふたりは各アイドルの振りも練習していてリスペクトが伝わってきましたし、歌も相手を立てていて、立派にホストを務め上げていました。
だから、にちょがけさんとのコラボも、バンビさんとのコラボも、たかねこさんとのコラボもよかったし、それぞれのグループを好きになれました。
シーオン以外の出演者のファンの感想も調べたのですが、「このアレンジは違う!」「推しのパートを歌うな!」といったネガティブなものは見つかりません。
アイドルの可能性を引き出したステージで、それにシーオンとお世話になっているバンドメンバーが携わっていたのが本当に誇らしかった。
にちょがけさんはシーオンと対バンしたこともあるのでお互いよくわかっていると思うのですが、人気グループのバンビさんたかねこさんが、この企画に出てくれて本当にありがたかったです。
選曲も含めてこの場を作ったTIFの関係者のすべてに感謝したいと思います。
「伝説のSMILE GARDEN SUMMER J AMBOREE」も悪くはないけど
今回のライブは「伝説」と呼んでなんのさしつかえのないものだったと思うのですが、自分としては繰り返して「伝統の」SMILE GADEN「SUMMER JUMBOREE ACOUSTIC & LIVE BAND SESS;ON」にしてほしい。
愛佳さんよりももっと若いアイドルが登場して、「このSMILEでシーオンさんと共演するのが夢でした!」と言ってもらえるように何回も続けてほしい! というのが自分の願いです。
実現したら、2024年の8月3日は「伝説の第1回」となるわけで、その場にいたことを後年自慢できるのでよろしくお願いします……というのは冗談で、自分がnoteに書いているのは、素晴らしい場にいたことを自慢するために書いているわけではありません。
「最高だったな」「シーオンで一番感動した!」大きなライブに行くとそういう感想で「優勝」するわけですが、シーオンはそういう体験を何度も何度もさせてくれるグループです。
2年前の 「メインステージ争奪戦」やその後横浜アリーナでのメインステージ本番の「最高だ」「優勝だ」から変わってない。いつも続けてくれました。
8月11日にもO-eastでワンマンライブもあります。
いつからでもシーオンの良さに触れて欲しいというのが、書いている一番の動機です。
そうして8月3日のTIFはすべてのステージが終わり、翌日「昨日のスマイルは最高だったな」と余韻に浸りながら灼熱のお台場に向かった最終日。
そこにはまた大きな感動がありました。
長くなったので、それに関しては次回書いていこうと思います。