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勝一郎の部屋

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代表理事、新里勝一郎が気になったこと、その都度社会や教育などについて考えたことなどを書いていくマガジンです。
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記事一覧

2018年3月16日、4年後の誓い

2018年3月16日、4年後の誓い

今、私は石垣に来ています。本来1月に開催する筈のイベントを延期し再設定したつもりの日程でしたが、今回も感染状況を鑑み断念しました。

しかし有難いことにご縁に恵まれ、昨日は「一緒に何か出来ることがあれば」と話せた方に巡り合いました。
そこで「なぜ、GAJYUMARUの活動を?」という話をしていた流れで、「あぁ、今日で4年経ったのか」と思い出しました。
2018年3月16日は、私にとって忘れられない

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「みらいの校則」②決定・運用・管理すべての主体は子ども。テクノロジー活用で情報の可視化・議論プロセスの透明化を

「みらいの校則」②決定・運用・管理すべての主体は子ども。テクノロジー活用で情報の可視化・議論プロセスの透明化を

前回(「みらいの校則」①どのような目的で、どのような校則を目指すべきか?)についてnoteがNPOカタリバと連携して「みんなのルールメイキングプロジェクト」と連携したイベントを開催しています。
私も塾講師として、学校に通う学生の校則に関する声をよく聞いてきました。また、現在はプレイヤーではなく、広く教育について考えようという立場から改めて「みらいの校則」について考えてみました。

上記を下地にして

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「みらいの校則」①どのような目的で、どのような校則を目指すべきか?

「みらいの校則」①どのような目的で、どのような校則を目指すべきか?

カタリバ「みんなのルールメイキングプロジェクト」NPO法人カタリバが、「みんなのルールメイキングプロジェクト」という活動をしています。

「みんなのルールメイキングプロジェクト」は、経済産業省「未来の教室」実証事業にも採択されています。生徒が主体となって、周囲と対話しながら自分たちの学校の校則を見直すもので、カタリバが2019年から取り組んできました。2021年度は全国11の中学・高校が実証事業校

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「保護者面談あるある」から見た、家庭内教育の難しさ②~認知バイアスへの対処法

「保護者面談あるある」から見た、家庭内教育の難しさ②~認知バイアスへの対処法

前回の概要前回の「『保護者面談あるある』から見た、家庭内教育の難しさ①~『認知バイアスの衝突』問題」では、認知バイアスという切り口で、家庭で起こりやすい様々な認識の不一致をご紹介しました。

前回の概要はこちら

・バイアスは進化の過程で備わったので、全員に備わっていて逃れることは難しい
・特に教育・子育ては親子間、夫婦間、祖父母と夫婦/子ども間など様々なバイアスの衝突が起こりやすい
・確証バイア

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「保護者面談あるある」から見た、家庭内教育の難しさ①~「認知バイアスの衝突」問題

「保護者面談あるある」から見た、家庭内教育の難しさ①~「認知バイアスの衝突」問題

「ジャマおじ」とは?「ジャマおじ」という言葉をご存じでしょうか?

日本で企業のトップと組織運営について話をすると、決まってある年齢層の社員について話題になるんだ。定年までの残り少ない会社生活を平穏にやり過ごしたいと思っている50代の社員たち。彼らの考えや行動には昔の成功体験が染み付いていて、ドラスティックな時代の変化や新しいビジネスのやり方に抵抗する。僕は彼らを「ジャマおじ」と名付けた。ジャマな

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「人生に影響のある学び」を~私の「師」との出会いから

「人生に影響のある学び」を~私の「師」との出会いから

※写真は、こちらよりお借りしました。私にずっと息づく学びをくれた場所、徳吉絵画教室です。

もう一つの「原点」となった体験昨日は、GAJYUMARUの「沖縄に生まれた子どもたち1人が、自分たちの生きたい人生を描く」というビジョンに繋がったと思われる私の原点についてでした。

昨日、上記の文章を書きながら考えていたのは、もう1つの「原点」ともいえる体験についてでした。

私にとっての「師」教育に携わ

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私の中に原点として、息づいているもの~「東大生」という加害感

私の中に原点として、息づいているもの~「東大生」という加害感

Learning for Allの李炯植さん
現内閣肝入りの子ども庁創設について、自民党の総裁選挙をめぐる議論でも争点となっています。
その流れでニュースを見ていたら、NPO法人Learning for Allの李炯植さんが子ども庁について話されている記事を見つけました。

大学時代の大好きな友人から、「東大にいた頃、シンパシーを感じたのは李炯植さんと畠山勝太さんと勝一郎なんだよね」と言われたこと

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子どもたちに必要な「体験」を、いかにして用意できるか?

子どもたちに必要な「体験」を、いかにして用意できるか?

代表の新里です。

「勝一郎の部屋」のマガジンに分類している場合は、私個人の思いを強めで書きます。

今日は、この記事を「勝一郎の部屋」マガジンの中でご紹介します。個人として、非常に嬉しかったからです。

「子供時代の『体験』が成長に及ぼす効果とは…文科省調査」記事 小学生のころに体験活動や読書、お手伝いを多くしていた子供は、家庭の環境に関わらず、高校生になって自尊感情や外向性、精神的な回復力とい

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20年後の9・11、次の20年後に向けて

20年後の9・11、次の20年後に向けて

それぞれの9・11、私の場合代表理事の新里です。
今日は、私個人の経験から書きたいと思います。

ちょうど20年前の今日、私は大学受験を控えた高校3年生でした。
よく覚えています。寮の部屋でうたたねしていると、親友に「寝てる場合じゃないぞ!」と起こされました。

あまりの光景に、映画のアクションかのように現実味を感じられませんでした。

そこからは、ほとんど自分が敷かれてきた受験勉強に価値を感じる

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紹介~「今とは違う学校が求められている 生き方の多様化と学びの多様化」(前半)

紹介~「今とは違う学校が求められている 生き方の多様化と学びの多様化」(前半)

今回は、講演録からのご紹介です今回は、講演録をご紹介したいと思います。
私がGAJYUMARUで目指しているものに非常に近く、再度読み直し、影響を受けていたと思われる部分を紹介します。

以下、「今とは違う学校が求められている 生き方の多様化と学びの多様化」(おるたネット発行)より抜粋します。

※私は大学時代、講演者の汐見稔幸先生の授業を受けていました。
人間的にも本当に素晴らしい方で、「『天才

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「褒める」ではなく、「共に喜ぶ」

「褒める」ではなく、「共に喜ぶ」

私の過去のアカウントで、今のGAJYUMARUにつながるものもアップしていきたいと思います。
今回は、子どもたちとの向き合い方、姿勢です。

こちらを、今の認識に合わせてリライトしたいと思います。

教育者やメンターに必要な要素とは?(人間関係構築において)前職(塾講師)の際、社内で「生徒に懐かれるには?」がお題になりました(今思うとその言葉もおこがましい。目指すべきは「人間関係構築」です)。

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8/31に思うこと~1人ひとりが描けたはずの人生を終わらせないために

8/31に思うこと~1人ひとりが描けたはずの人生を終わらせないために

「勝一郎の部屋」というマガジンを始めますこんにちは。GAJYUMARU代表理事の新里勝一郎です。
このnoteでは、私の個人的な想い、教育以外でも取り上げたい事例や事例などを書いていきたいと思います。
メンバーから「勝一郎の部屋」にしようとのことで、ネーミングは恥ずかしいのですがマガジン化します。よろしくお願いいたします。

「#8月31日の夜に」というハッシュタグnoteでは、以下のようなハッシ

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