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ひとり哲学研究所 愛②


不安感の強かった私は、極端な思考に陥りがちだった。
状況や相手の気持ちを無視して、「私が駄目だから」「愛されていないから」とか、突飛な発想をしていた。
それは、そう考えた方が楽だったからだ。
それ以上深く考えなくて済むし、相手のことまで視野に入れないでいい。

だから細かいことは考えず、「愛されていない」という結論に全てを押し込んだ。



悲しみが底まで行くと、全てがもうどうでもよくなった。
自己防衛なのか、それ以上関わっても傷つくだけだから、もう向き合いたくない、と思った。

そして私は、心を閉ざそうとした。

つづく

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がじゅまる
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