賀寿の猫カビ闘病記①(皮膚糸状菌症)
子猫ちゃんを飼われてたことのある方で、この病気に悩まされた経験がある人は結構多いのではないでしょうか?
その名も、『皮膚糸状菌症』。
よく『真菌』とか、あるいは『猫カビ』といった別名で呼ばれており、その名のとおり猫ちゃんに多く見られる皮膚病です。
特に免疫力の低い子猫や老猫、生まれつき皮膚の弱い子や、エイズキャリアの子なんかもかかりやすい病気なのだそう。
原因は真菌というカビの一種で、人間の水虫の原因となる白癬菌の仲間です。
水虫で死ぬ人がいないように、真菌で命を落とす猫ちゃんも基本的にはいません。健康的な成猫なら自然治癒することも多いし(でないと野良猫は真菌の子だらけになりますw)、さほど悲壮感はないでしょう。
ただし!!
猫同士では非常に感染しやすく、また完治に時間がかかるのがこの病気の厄介なところ。
しかもこれ、犬や人間にもうつる病気です。
なので治療中は衛生管理がとても重要で、同居猫がいる場合は隔離しないとといけません。要するに超~~~めんどくさい病気!!(;▽;)
うちの賀寿も、この猫カビに2ヵ月ほど悩まされました。
【1.発覚】
賀寿がうちに来てから数日が経った頃。
耳を触っていて、なんとなくガビガビした感触があることに気づきました。
それと、ちょっとくしゃみが多い。
風邪かな? と思ったのですが、賀寿はうちに来る前、保健所で健康診断を済ませてもらっています。その際、白血病・エイズのウィルス検査は陰性で、寄生虫もおらず、ネコ風邪の感染もなしという結果を頂いていました。
「たぶん変な病気ではないと思うんだけどなあ…。でも若干お腹壊し気味だし(←※これは食べ過ぎが原因w)、念のため病院行っとくか」
そう思い、初めて動物病院へ!
「耳がちょっとガビガビしてるんですけど」
とお医者さんに伝えましたが、特に異常なしと言われ、その日は整腸剤だけもらって家に帰りました。
そしたらその2日後、、、
なんと、耳がハゲてきているではありませんか!!(滝汗)
しかも時々、痒いのか耳を掻いています。
おまけに耳を掻くたび、毛がボロボロと抜けるのです。
さらには口周りも擦り剥いたみたいがハゲができ。
お腹のところにも、ポチッと赤い発疹みたいなのができていました。
(↓ ※そのときの写真。わかるかな~?)
これは変だ!!
そう思って再度病院へ。
すると前回とは違う先生が出てきて、「疥癬か、あるいはカビっぽいね」と。
はああぁあぁ~~~!?;;;;
前来たとき、異常なしって言ったやんけ! なんじゃあの獣医!!(怒)
と……まあ、獣医さんへの悪態は置いておいて……。
疥癬はすぐに結果が出るけど、猫カビ(真菌)の検査には1週間ほどかかると言われました。毛を抜いて、培養液に漬けて、一週間後にカビの反応が見られれば猫カビ確定となるそうです。
とにかく病名を突き止めねばならないので、どちらの検査もしてもらうことに。
ちなみに『疥癬』は、疥癬ダニが原因となって引き起こされる皮膚病です。
犬、猫、タヌキなど、多くの動物が発症します。人間にもうつります。
痒みが非常に強く、まともに治療しなければ全身の毛が抜け、痒みのせいで衰弱死することもあるそうです。これにかかると真菌以上に厄介な気がします。
幸い、賀寿の毛から疥癬ダニは発見されませんでした。
とはいえ可能性が100%ないとはいえないので、念のためレボリューション(寄生虫駆除薬)を処方してもらい、真菌用の軟膏を貰って、一週間後に検査結果を聞きに再び通院することに。
しかし・・・
後からわかったことなのですが、この処置、正直あまり正解とは言えなかった模様です。
その理由はまた次回。。。
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ちなみに結果として、賀寿の症状は疥癬ではなく猫カビでした。
疥癬はめっちゃ痒がるけれど、真菌の痒みはそれほど強いものではないそうです。(ただ賀寿はよく耳を掻いていましたが…)
初期症状は【脱毛】
この記事の最初のほうでも書いたように、免疫力の低い猫ちゃんが発症しやすい皮膚病で、特に多いのは子猫。別名『子猫病』とも言われているほど。
ですので、飼い始めたばかりの子猫にハゲができたら、まず真菌を疑って良いと思います!
また人に感染すると結構痒いです。
早めに処置すると治りも早いですので、子猫ちゃんを飼いはじめたら、しばらくのうちは全身の毛の状態を毎日チェックしてあげることをお勧めしますฅ^•ﻌ•^ฅ