死にたくてたまらないあなたへ〜なぜ希死念慮は起こるのか〜
とにかく死にたくて他の事は何も考えられない時があります。どうやって死のうか、死んだら周りの人はどう思うか。何のために生きているのか。自分なんて生きる価値なんてないんじゃないか……。
ものすごく苦しく、辛く生きてる心地がしません。
とにかく死にたいという気持ちだけが頭を支配してもうそれ以外の事は考えられなくなる。
希死念慮が出たことがある方ならわかると思います。とにかく死にたいんです。でも死ねないんです。
死ぬのは怖いんです。
どんなイメージをしても苦しそうなんです。痛そうなんです。変に死にきれなかったら障害など残ってさらに苦しくならないかとか。
もう、これ以上に苦しいのが、痛いのが嫌なんです。
だから、死にたいという気持ちと死ぬのが怖いという気持ちが入り乱れて頭の中がめちゃくちゃになるんです。
私の場合はそうでした。
というか、今でもたまにあります。
ここまで読んだ方は希死念慮があった事があると仮定します。
私の死なないで欲しいという言葉はうまく伝わるかはわかりません。その言葉でどれほど苦しむかも私もわかりますので。もちろん、死なないでという言葉に救われる方もいるでしょう。
では、ここからは私がなぜ希死念慮は起こるのかという個人の考察を解説していきます。
結論からいいます。
あなたに希死念慮が起こるのは死なない為と私は考えます。
何を考えているんだ、こんなに死にたくてたまらないのにと思う方もいるかもしれません。
しかし、もし希死念慮が人間になかったらどうなるでしょうか?
答えは残酷です。人は簡単に死にます。死ぬかどうかの苦しみもなく、痛さも何もかも想像できなければ簡単に死ねます。
するとちょっとでも死にたいと思うと簡単にどんどん人が死んでいきます。
それは人間という生物にとってとても困る行動なのです。次の世代に種を残せません。だから死にたい程辛いことが起こっても希死念慮という形で死ぬのを止めてくれると私は考えます。
いわば最後の安全装置、あなたの体があなたを生かす為に守り続けてくれるのです。
なんらかの精神疾患や生き辛さを持った人が希死念慮でなんとか死なずに生きてるのです。
これが私の考察です。
ここからは私の出したYouTubeの動画と被るのですが、ではなぜ私が死なないでというのか。それは生きていればそれでいいと私は思うからです。
それは玉置浩二さんの田園という曲の歌詞で知りました。
MVの中で玉置浩二さんは色んな人のコスプレをして唄っています。農家からサラリーマンからあらゆる人たち。それはおそらくどんな人でも当てはまるんだよと私は解釈しました。そして実に楽しそうに唄っています。それは絶望で一度崩れた玉置浩二さんが何のために生きているのかを突き詰めた結果『生きていくんだ それでいいんだ』になったと人生の答えを見つけたと私は推測します。
僕はこれは真理だと考えてます。生きていればいい。それだけでいいんだと。
別に自分は生きてる意味ないとか生きる価値ないとかお金稼げないとか関係ないんです。
生きていればそれでいいんです。
いつの日になるかわからないけど心に穴がある状態でほんのちょっと小さな幸せを感じたとかそういうのがあるかもしれないじゃないですか。
生きるという事は同時に必ず死ぬという事です。だから何も死に急ぐ必要はありません。生きている、ただそれだけでいいんです。
最近、パパゲーノという言葉を知りました。
意味は死にたい気持ちを抱えながら、その人なりの理由や考え方で死ぬ以外の選択をしている人の事らしいです。僕はパパゲーノとして生きて行けばいいんだなぁとちょっと安心しました。おそらくたくさんの方々がこの悩みを持っているのではないかと。自分だけじゃないんだとなんか安心しました。
また、ひとつだけ心に残った言葉があるので。『鬼滅の刃』ご存知の方も多いでしょうが序盤で印象的なシーンが私にはあります。主人公の炭治郎は親兄弟を鬼に殺されましたが、唯一鬼になったものも、なんとか制御できて生きている妹の禰豆子の為に鬼を倒す鬼殺隊に入ります。そして鬼と戦う中で、自分の妻を鬼に殺されて絶望してる男性を救います。
炭治郎が去り際に『これから、妻を失ってどうやって生きていけばいいんだ』と男性に言われます。
その時、炭治郎は親族を鬼に殺される想いに共感しつつ『それでも生きて行くんです』と抱きしめ次の鬼討伐に向かいます。(記憶がおぼろなので間違ってたらスイマセン)
深い悲しみの中それでも生きていく、前に進むというのが炭治郎の考えです。これはとても哲学的だなぁと私は思いました。
生きていればいいんです。それだけでもう充分なのです。だから大丈夫。安心してください。
最後に。
自死について私の考えをまとめた動画を紹介して終わります。長い動画ですが、できるだけ辛い方に寄り添えるように作っています。どうか、これであなたの辛さが少しでもなくなりますように。