制限される趣味
私は統合失調症という基礎疾患がある。毎回書いてると疲れるだがこの病気は幻覚幻聴の様な陽性症状と心にポッカリ穴の空く陰性症状がある。そして寛解と言われるほぼ治ってる状態と再発というまた症状が出ることがある。
この病気、陰性症状が辛く感情が失われ何をしても楽しくない、何もできない症状もある。しかし長い療養をしてるといつしか物事に興味関心を持つようになる。
それが趣味だ。
療養中のありあまる時間。いかにこの退屈と付き合うかが社会復帰の礎となる。
ここで述べるが私だけかもしれないが私には趣味がない。なんというか夢中になれる瞬間はあるのだが飽きるのだ。
ゲーム、アニメ、本、漫画、音楽、ゴルフの打ちっぱなし、バイク、テニスこれらは過去の趣味である。ようは飽き性なのだろ。
統合失調症の陰性症状で集中力散漫というのもある。集中力が持たないのだ。
また、大学時代バイクにも乗ったが爽快感と同時に乗っていて楽しくなくなる瞬間があった。何かと言うとロングツーリングは体力が足りなかったのだ。
筋トレも昔やったが続かない。筋トレはやらなくなると筋肉がなくなるというのに萎えてしまった。
40歳に近づくとあれだけ夢中だったゲームにも興味がなくなった。私は年代的にスマホゲームはしないのだがPS4のゲームは周回やクエスト消化バウンティ消化の繰り返しで作業感が出るようになってから興味がなくなった。
陰性症状や抑うつは趣味を楽しめなくなりやすい。最近釣りもやってみたのだが釣りが好きというより糸を垂らしてボーッとするのが好きだとわかりやってない。
で、私が何が言いたいかと言うと
統合失調症は趣味が制限される
ということだ。もちろん統合失調症でも趣味を満喫できる人はいると思うのだが、基本的にアウトドア、外に出る趣味は難しいのだ。
向精神薬の副作用、運動不足などで体が重い。自然と一日中ゴロゴロしてしまう。そんな生活をしてると運動不足で体が痛くなってくるのだ。若い人にはわからないと思うが30代、40代となればいずれわかるだろう。
となると自然と趣味に制限がかかってくる。病気の症状が悪くなると自然と外出できなくなる。そうなるとお酒やエナジードリンク、ジャンクフードに走る。
体重は増加しさらに動けなくなるのだ。今じゃバイクなんてとても乗れない。
ただ私は今仕事を休職して長期療養中なのだが、だったら家で出来て健康的な趣味を持てばいいのではないかと思うように考え方をシフトした。
まず運動はYouTubeのボクササイズやストレッチ。今はもうビデオレンタルショップに行かなくて良くなったのでドラマや映画の鑑賞。自分が面白いと感じたアニメや漫画。そしてYouTube制作やブログにnoteのエッセイ制作。最後は今、自律神経が乱れてるので自律神経整える塗り絵をはじめた。
ただやっぱり問題がある。最近ハマってるカメラだ。私はお金を貯めて念願の夢だったミラーレス一眼カメラを買った。だがそう甘くなかった。療養中で自宅付近の撮影しかできないのだ。カメラは欲が出る。もっといい景色を撮りたい。もっと美しいものを撮りたい。しかしそのためにはロケーションや時間が早朝深夜になる為、病気故に移動が困難だったりするのだ。
つまり何が言いたいかと言うと障害を持つと趣味が制限されるのだ。また、趣味というのはお金もかかる。それだけ稼がないといけないわけだ。
私は最近自律神経が乱れた為にボクササイズや塗り絵や散歩をしてるがこれは健康作りであって長く続くかわからない。
何やっても長続きしないなと思いつつふと、私が思ったのは
趣味に飽きちゃうのは色々なことを体験できるという良い側面もあるのではないかということ。
1つのことに没頭しなくても趣味を変えていけばいいのではないかと思うようにした。
そしたら気が楽になったのだ。
今はAmazon prime videoやNetflixで映画やドラマを見るのにハマってる。集中力がないので途中で止めて休憩をはさんでやっている。
それでいいんじゃないかなって。
塗り絵も今はハマってる。塗り絵をしてると煩悩を消さないと上手く色が塗れない。絵をかけない私にとって塗り絵は相性がいいみたいだ。ボクササイズもやってると体が楽になってきた。体を動かすのはできるだけ続けたい。
唯一カメラだけは色んな場所に行かないと撮れないのだが、いつか症状も落ち着き近場の名所など撮れればいいなと希望も持ってる。
飽きたらやめればいいのだ。
私も小さい頃の躾で一度やった事は続けなさいというのがネックになってるのだろうか。
noteにエッセイを書くのも楽しい。ネタが尽きるまでしばらく自分の体験を書こうと思ってる。体調も落ち着いたらYouTubeも再開したい。
制限はされるが趣味を始める時のワクワクを大切にしようと思う。それは新しい世界に入る喜びの瞬間だからだ。
今日も寝る前に塗り絵をしよう。
塗り絵は私が生活する中でほぼ唯一スマホを見ない時間だ。
そういう時間を、何かに没頭する時間を私はこれからも大切にしていきたい。