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元エージェントが語る転職エージェントが落とし穴になってしまう理由
こんにちは。
キャリアコーチの田治です。
今回の記事では、転職エージェントが落とし穴になってしまう理由について、書いていきます。
タイトルを見た人の中では、転職エージェント批判か?などと思った人もいるでしょう。
私は新卒で人材紹介会社に入社し、転職サポートをやっていく中で、とてもやりがいに感じました。
その為、転職エージェントの必要性は理解しており、否定したい気持ちは一切ないです。
なのでこの記事では転職エージェントを批判したいのではなく、
求職者が一度立ち止まってエージェントを使う理由を客観的に考えるきっかけになればと思い書きました。
今回の記事では、転職エージェントを使うメリットとデメリットを中心に書いていきます。
この記事を読むと、
①転職エージェントを利用すべき人と利用をおすすめできない人が分かる
②転職エージェントのメリットとデメリットが分かる
転職エージェントのビジネスモデル
![](https://assets.st-note.com/img/1687967497988-ezAwYOasvN.png?width=1200)
まずメリットとデメリットを理解するために、ビジネスモデルを説明していきます。
こちらの図で分かるように、転職エージェントは企業から求職者の年収30%-40%に当たる紹介費を受け取ることで、ビジネスをしています。
ビジネスの目的
![](https://assets.st-note.com/img/1687968140968-r7NfPs4gef.png?width=1200)
上記の図から分かるように、顧客は求職者ではなく、企業になります。
あくまで目的は、企業が求める人材を探し、スカウトし、
入社までの選考プロセスをサポートする事で紹介費を貰うことです。
そこで、下記のような問題が起きてしまいます。
クライアントが求めるようなスキルを持った人材でなければ、そもそもサポートが難しいということ。
クライアントが求める人材を紹介しないとどうなるか考えてみてください。
もしあなたが経営者で、前のミーティングで求めている人材像を伝えたにも関わらず、
求めている経験とは全く異なる求職者を紹介されたら、
この前のミーティングの話聞いてたって思いますよね?
上記から分かるように、フォーカスはあくまで顧客である会社が求めている人材を口説き、入社してもらうことです。
なので、特に人気なIT業界の場合、未経験者があそこの会社に転職したいとエージェントに相談しても、
そもそも〇〇さんの経験じゃ厳しいと言われてしまいです。
そして業界は違うが、今この企業が採用しており、〇〇さんの経験も活かせるので、
おすすめですと全然興味のない求人(紹介をしたい)を紹介されてしまう。
転職を何回かしたことある人は、一度は経験したことをあるんじゃないかと思います。
求職者のよくある勘違い
![](https://assets.st-note.com/img/1687969817895-eksnqFLGYp.png)
「転職活動をする前に、一度転職エージェントに相談してみるといいよ」ってよく聞きますよね。
ただ先程で説明したように、転職エージェントはあなたのキャリアの悩みを聞いたり、
それに対してのアドバイスをすることがメインの仕事ではないです。
求人紹介をする一環で、キャリアアドバイスをしているだけです。
このような求職者の認識の違いから、転職エージェントとの付き合い方がわからない人をよく見かけます。
転職エージェントとうまく付き合うには、悩みの相談をする所ではなく、
自分が求める求人を紹介してもらう所と理解する必要があります。
そのためには、明確に自分が求める条件と自分が出来る事を伝える必要があります。
また求人を紹介する中で、もちろんサポートをしてくれますが、
求職者はお客さんではなく、採用会社がお客さんです。
なので、求職者が求めているキャリアサポートや内定をもらうためのサポートをすることが、
転職エージェントのプライオリティではないです。
あくまで、採用側が求める人材を紹介することが、プライオリティになります。
では、ここからは求職者にとってエージェントが落とし穴になってしまう理由を説明していきます。
エージェントの落とし穴①書類選考通過率が低い
そもそもですが、書類選考通過率は、求職者のこれまでの経歴に大きく左右されます。
なので求職者が求人に対して関連経験がある場合、エージェント経由関係なく、書類選考通過率は高いです。
しかしながら、未経験者がエージェント経由で応募した場合には、極端に書類選考通過率が下がります。
理由としては、関連する経験がない求職者であれば、
自社の採用ページからも未経験者の応募がくるので、わざわざ面接をしたいと思わないです。
採用側は、自社で見つけられないような人材の紹介をエージェントに期待しているので、
エージェント経由の求職者へ求める経験値の期待は高いです。
そのため転職エージェントが、業界チェンジを目指している求職者に応募企業数を増やすようにいうことありますが、
そもそも書類選考通過が困難なことがわかっているから言ってます。
でなければ、20社もの企業に書類提出を進める事はしないです。
もし半分の会社が通過したら、1次面接の調整だけでもかなり予定が埋まってしまいます。
エージェントの落とし穴②面接対策のサポートは特にない
上記で説明しましたが、そもそも転職を成功させるスキルがある人でなければ、
エージェント経由の転職は受からないです。
また採用側が求める人材を紹介するためには、
全ての求職者に対して手取り足取り面接対策をしているとキリがないので、
優先順位を決めて紹介費をもらうために業務を行っていきます。
なので、この人内定貰えそうだなという人には、手厚いサポートをしてくれるでしょう。
しかしながら、経歴的にも難しい人にはそこまでリソースを割いても、
紹介費を貰える事は期待できないので、手厚いサポートはしないでしょう。
何が言いたいかというと、
必ず手厚い面接サポートや転職サポートが付いてくるというわけではないということ!
またエージェント自体応募求人の業務経験がない事が多いです。
その為、面接で聞かれる質問に対しての的確な回答方法がわからないので、
そこまでの面接サポートも期待できないケースが多いです。
エージェントの落とし穴③やりたいことより、今出来ること
求職者の場合、次の転職ではこんな仕事をやりたい、
新しい挑戦や自分の可能性を求めて転職を考える事が多いと思います。
しかし現実問題、未経験者が転職する場合、転職希望の業界情報がなかったり、
転職をするためにどう進めればいいかわからないと思います。
そこで転職エージェントに業界チェンジをするためのノウハウの伝授を期待すると思いますが、
ビジネスの仕組み上なかなか難しいです。
また業界チェンジをする転職自体を専門にしているエージェントもあまりいないので、
次にやりたいことより、これまでの経験を活かせる同業界や似たような業界の求人を紹介します。
また冒頭で紹介したように、担当業界の求人を紹介することがミーティングの一番の目的です。
その為、仮にIT業界に行きたいと相談しても、その人の業界がIT業界担当でなければ、
難しいと言われ、担当業界の求人を紹介されます。
ただ転職エージェントのお客さんが採用企業になるため、紹介費をもらうために、
関連経験がある求職者しか紹介しづらいといった背景もあります。
なのでビジネスモデル上、このような対応になってしまうのも、しょうがないと思います。
要するに、転職エージェントは、求職者がやりたい事より、
今出来る事を見て、その中で紹介できる求人があるか考えてます。
転職エージェントを使うべき人
ここまで読んだ人は、なんだ転職エージェントの批判ばっかじゃないかと思っている人もいるかと思います。
しかしながら、そんなことはないです。
転職エージェントは、必要なサービスです。
使って得をする人と使ってもそこまで効果を得られない人がいるだけです。
じゃあどんな人が転職エージェントを利用するのにおすすめか?
転職エージェント利用するべき人は、
①関連経験がある
②自力で内定が取れるスキルがある
③給与をあげたい
④非公開求人を知りたい
基本的に即戦力として、応募先に転職できる人が転職エージェントを使うことをおすすめします。
このような場合、自力で内定まで勝ち取れますし、
給与交渉など大事な交渉ごとはエージェントにやってもらうことで、
有利な条件で入社出来ます。
また内定を貰えそうな求職者に手厚いサポートをする事が、
紹介費を貰う一番の近道だと分かっているので、
ある程度のサポートも期待できます。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございました。
まとめると、未経験者が転職エージェントを利用すると、
①書類選考通過率が低くなってしまう
②面接サポートを期待できない
③やりたい事より、今出来る事を優先されてしまう
ただエージェントが、ダメというのではなく、
有効活用できる人とそうではない人が存在します。
みんながやっているから、自分もやってみようではなく、
自分にあった転職活動の進め方を考えてみてください。
これからも未経験者が、転職活動で悩むようなことに関して書いていくので、よかったらフォローしてみてください。
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