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何故オルカンが日本で大人気なのか?

日本の投資信託ではここ数年、オルカン(全世界株式; オールカントリー)が大人気だ
新NISAが始まった2024年でもオルカンがトップの資金流入額になっている
今回は、日本で人気のオルカンについて事実ベースで記事を書いてみたい

なんで日本ではオルカンが最も人気があるの?

*以降、厳密にはオルカンとVT(ETF)はやや異なるのだが、リターンはほぼ同じのため、ここではオルカンのETFとしてVTで代用する


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ETFのTop10にオルカンは入っていない

世界に目を向けてみると、様相は異なる

ブルームバーグによると、2024年のETF純資金流入ランキングTop10には全世界株式ETF(オルカン; ETFはVT等が該当)は入っていない

では何が1番人気かというと、S&P500 ETFだ
S&P500関連のETFはなんと5つもTop10入りしている
(VOO, IVV, SPY, SPLG, RSP)

海外と日本とで違うじゃん

日本でオルカンが一番人気なのは、
・米国株は米国株のみだが、オルカンは国自体も分散されており、理論的にはリスクがS&P500より少ないので、長期投資の際に安心感がある
・アメリカ以外における新興国での人口増加による経済成長を含めることができると信じている
・投資系インフルエンサーの影響
・30年前は日本株が世界の時価総額の上位を占めていた歴史があるので、米国株の将来にわたる持続的な成長に対して懐疑的
•日本は欧米と比べて株式投資未経験な人が多いため、世界的にはS&P500が最も人気であることを知らない
リスクリターンのバランスを考えた際に、オルカン程度のリターンで十分である
等が考えられる

データ期間2024/1/1-12/12
データ出所: Bloomberg
@外資夫婦の日常

全世界株式(VT)とは

・世界株式市場のうち、時価総額上位の約3000銘柄で構成される株式指数
・毎年四半期ごとに組み入れ銘柄の見直しが行われる
・過去10年間の実績では、S&P500と比べると低リターンであった(参照: 下記の全世界株式のパフォーマンス)

全世界株式 (ETF: VT)のパフォーマンス

2004年11月1日から20年間における
S&P500(緑ラベル)、NASDAQ100(赤ラベル)、VT(紫ラベル)の比較
チャートツール提供: TradingView

過去実績ではS&P500に軍配

全世界株(VT)の過去のパフォーマンスを見てみよう(上図)

VTと
S&P500のETFであるVOO,
NASDAQ100のETFであるQQQ
を比べると、少なくとも過去実績の差は歴然だ

日本でオルカンが人気になってから既に5年以上たっているが、リターンの差は縮まるどころか広がっている
将来はオルカンの方がリターンが良いかも?考えているうちに、10年、20年と経ってしまうかもしれないので、留意する必要があるかもしれない

それでも将来はわからない

ただ、例えば30年後の世界情勢は誰にもわからないので、オルカンかS&P500で悩む場合、
・上記の理由に納得感があるならオルカン
・過去実績と米国株を信じるのであればS&P500
ということに変わりはないだろう

我が家の考え方と投資先

個人的に仕事でもなんでもそうだが、実績がないものよりある方が信頼できる
そのため、我が家のコア投資先はS&P500を選択している

実績がある方が安心!

ただ、オルカンを選ぶ理由もわかる

結局、事実はこうであったということで、投資先をどうするかは個人の好み・判断の範疇だろう

これまでのオルカンとS&P500の年率リターンの差を考えるより、運用期間や積立額にフォーカスする方がリターンが大きいしね


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