ガイナと遮熱塗料 汚れ比較
2023年2月にとある工場で省エネ塗装採用にあたり、ガイナと他社遮熱塗料の比較実験をしました。塗装したのは片流れの屋根、壁です。素地はスレートです。
結果はガイナの方が天井温度、空気温度ともに優位でガイナが採用され、第一工場から第五工場までの大規模塗装を実施しています。
屋根の色は、ガイナは艶消しのN70、遮熱塗料は光沢のあるN95と、日射反射は遮熱塗料の方が優位でしたが、結果はガイナが上回りました。
写真は壁でガイナはN93です。
第一、第二工場の塗装中に第三工場も決定、引き続き施工し、その最中に第五、第四工場も決定して、今、第五工場の足場解体を実施している最中です。
効果が実感として感じられたので、採用が続いてこの結果となりました。
効果の比較実験をしたのは2023年2月ごろ。10ヶ月経って汚れを比較しました。写真ではわかりにくいので、塗膜の表面を、ガイナは中指で、遮熱塗料は人差し指で擦って見ました。
ガイナの方は指に汚れは付着せず遮熱塗料は黒く付着しました。
ガイナの方が明らかに汚れの付着は少なく済んでいます。
遮熱塗料は艶のある凹凸のない塗料、ガイナは凹凸のある艶消しで、艶のある塗料の方が本来汚れにくいと考えられますが、結果はガイナ優位です。
ガイナは室内への熱貫流を抑えるのに、太陽光の反射だけに頼っていません。放射だけでなく、対流による熱伝達抵抗も大きく(熱伝達率は低く)
、熱浸透率、熱拡散率にも優れ、いろいろな作用の結果として省エネを実現します。
一方、遮熱塗料は太陽光の反射に省エネに繋がる機能の全てを委ねています。このように汚れが付着すると反射率は当然低下します。
遮熱塗料の効果が経年で大きく低下するのは汚れの付着、紫外線による表面の荒れに依ります。
ガイナ塗膜の80%を占める主材は無機ですから紫外線での劣化は抑えられます。
この建物は来年までこのままにしておいて、来夏にも温度測定を実施します。
今年度の測定結果と比較して、一年でどの程度効果が劣化するのか、明らかにする予定です。