母が息子をたずねて母島へ〜その6
いよいよ楽しみにしていたお店巡りです。
息子が島へ行く前に、母島暮らしの経験者から情報収集したところによると、
「牛乳も買えないし、パンもない。売っていたとしても期限切れが当たり前」
と聞いてきたり、島暮らしが始まってからは
「母島で◯◯見たことない。」
と話していました。◯◯の中には野菜を含め、多数の食材が入ります。特にアイスを見たことがないと聞いた時は暑い中で食べられないのはお気の毒だなぁと思いました(涙)。
かつて私自身が日本の食材が手に入りにくい外国で暮らしていた経験があり、例えば餃子の皮が手に入らなくて食べるのには皮づくりからだったり、食材の代用もできない、食べたくても食べたいものが手に入らない〜を体験していたので、母島は果たしてどんなものなのだろうと気になっていたのでした。
まずは漁協〜
鮮魚をメインに海鮮が手に入るのかなぁなどと想像していましたが入ってびっくり。
ないと聞いていた牛乳やヨーグルト、プリンにシュークリームもある。そしていろんな野菜も。地元密着のスーパーといった感じで日用雑貨も買えます。お魚やお肉は冷凍されたものが売られていました。チャーハンなどの冷凍食品もあって、いきなり想像を超えてきました。
次に前田商店です。息子の話の中でよく名前の出るお店〜家から1番近くてPayPayが使えるのが若者を引き寄せるのかなぁ。漁協も農協も支払いは現金しか使えません。
前田商店は島唯一の個人商店。島の特産物、島レモンを使ったオリジナルのお土産「前田さんちの…」シリーズは小笠原の買ってきて欲しいお土産ランキングの上位にランクインしたことがあります。この日はパウンドケーキとグミのようなゼリーをお土産にゲット。そして店内をウロウロします。置いてある商品は漁協に似た感じで品数は漁協より少ない気がしましたが、漁協に売っていない商品があったりしました。パンもロングライフのものが売っていました。そしてアイスを発見したので購入。
「なんだ、母島でアイス食べられるじゃん〜」
安心しました。
ただしお値段ちょっと高め。高めなのはアイスだけではありません。
きっと船での輸送費が上乗せされているのでしょう。全体的に島の物価は高いように感じました。
漁協と前田商店に行って荷物がいっぱいになったので一旦帰宅。そして最後に農協へ向かいます。
農協は漁協や前田商店では手に入らない野菜やタコの葉細工のお土産、家のメンテナスに使うようなものまで揃っていました。
3つのお店の品揃えがバランスがよくて、
「必要に応じて使い分けて利用すればいいんだ、すご〜い」
と、お店に入る前までの心配事は全て吹き飛びました。
百聞は一見にしかず〜この諺は今回の旅の間、何度も頭に浮かびましたが、1番当てはまるのはこのお店巡りでした。
息子に話すと、最初の頃はあまり漁協を利用していなくて、あとからから品揃えがいいことを知ったとのことでした。
「週末だけの食事の準備だとしたら、お店の中をそんなに細かく見てまわらないか〜」
と、オバサンと若者の違いも感じました。
そしてもう一つ、お土産に買いたいものがありました。それはギョサンと呼ばれるビーチサンダルのようなサンダルです。ギョサンの名前の由来についての記事はこちら↓
せっかくだから派手な色を〜と思っていましたが、選べるほどの数がなく…。それでもお気に入りを見つけて買うことができました。
東京への帰る際のおが丸は特1等ではなく1等を予約していたので部屋にお風呂がなく、シャワー室へ行く必要がありギョサンがあって助かりました。買ってすぐから旅の終わりまで大活躍してくれました。今はベランダで愛用中です。
どんなに離れていても、母島は日本、確かにどうしても買えないものもあるかもしれないけれど、大抵の食材は手に入ることがわかって、大満足なお店巡りとなりました。Mamazonで次からは何を送ればいいのかがよくわかりました。