時は2020年3月、コロナ日和。
やってきましたパリの春。
太陽が顔をだして、きらきらと輝く青い空が眩しい初春。
がしかし、外へ出てはいけません。
「外出禁止、できうるかぎり家にずっとこもりましょう」と、マクロン大統領が仰せなのです。今、世界にはびこっているコロナウイルスの拡大を、最小限に抑えるにはこれしかないと。
うん。賛成。
ということで、家にこもる生活を続けているところ、ふと、文章を書きはじめることを思いつきました。パリ在住5年目にしてはじめて、モノ書きに目覚めるイチコ。なんてことはない、フランスにおいて、ガイコクジン イチコとしてのなにげない生活をつづります。ふたりの娘を持つフランス人パートナーとイチコ、と、その仲間たち。なにかが起こるかもしれないし、起こらないかもしれない、おはなし。
今日は、パートナーの娘たちが、母親の家から父親の家へ移動してくる日。この1週間、しずかだった家が、また騒がしくなります。
それはまた、つぎのおはなし。
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