絵画は知識でもって読み解く
こんにちは、井上です。
先日、西洋美術史を学んでいて、ルーブルの絵画の見方を教えている内田さんという方のブログを読んでいて、まさにと思ったことがあったのでシェアします。具体的には、こちらのブログの「絵画は知識でもって読み解く」という一文です。
全文としては、”この講座を受講するまでは、絵画は自らの感性でもって観るものだ、と思っていたのですが、今はそれよりも、絵画は知識でもって読み解く、という意味合いのほうが強いと感じています。”となるのですが、これはまさにだと思います。日本人は「感性」という考え方が強すぎるんですよね。
際、僕らが感性であり、自由な感受性だと思っているものって、子供の頃に親、先生、マスコミ、社会に刷り込まれた情報であり、実際は自由でもなんでもない。なので、一度自分の価値観とは違う価値体系を学び、そこで自分の価値観を脱構築するほうが、自由に生きるためには有効かなと。
もちろん、そこで単なる権威主義に堕するのはよくないと思うんですが、でも、実際のところ、自分の素の価値観って実は、子供の頃の親、先生、マスコミ、社会に対する権威主義にしか過ぎないんで、だからこそ、権威そのものを超克するためにも、別の権威の存在を知ることが必要なのではないでしょうか。
そうやって「目の前の権威は絶対ではなく、自分で選んでいいんだ」と認識することが、本当の意味で自由な感性を築くためには必要だし、そのために一度ガチガチにルールを学んでみる方がむしろ自己解放には役立つ気がします。最後は、そこから離れて、自分の見たいように見ればいいので。じゃないと、自分の檻から出られなくなる可能性があります。
ではでは!
井上大輔
高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr