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好きな野球チーム
こんにちは!自分の当番になり、何を書けばいいか悩んでいましたが、自分の好きな野球チーム広島東洋カープについて語っていこうと思います。そのまえに、スタブロの当番が発表されたとき、僕が夏休み中であることを羨んだ局の仲間のK君とM君が「こいつの番になったら、こいつチャットGPT使ったって言おうぜ」と、僕に濡れ衣を着せようとしていましたが、ここに誓います。この文章は自分でちゃんと書きました!テスト期間にスタブロがかぶってしまったらしい彼らにお悔やみを申し上げつつ、本文を書き始めようと思います。広島東洋カープとはどういう野球チームなのか、なぜ自分はカープファンなのか、カープの魅力について語っていきたいと思います。
まず、カープとはどういうチームなのか語っていきたいと思います。広島東洋カープは日本のプロ野球球団でセリーグに所属し、広島を本拠地としています。この球団の特異な点としては他球団が特定の企業を親会社としているのに対して、カープは市民や広島の地元企業が共同で出資して運営しているということが挙がります。この運営形態がカープと地元の親密な関係を生み出しているといえます。「カープ」という言葉は「carp」【鯉】から来ており、広島の中心にある広島城が鯉城と呼ばれていることに因みます。カープの創設は戦後すぐの頃、行われました。広島はその頃、原爆で受けた壊滅的な被害から何とか立ち上がり、もう一度、大都市になろうと奮闘していました。カープは広島復興の象徴でした。その運営形態故に常に財政難にあり、選手たちは公共の水道を風呂に使ったり、遠征を徒歩で敢行したりといった逸話が残っています。また、財政難故に良い選手が獲得できず、設立当初は良い成績は残せなかったそうです。財政難故に何度も何度もプロ野球の統括組織に潰されかけましたが、「おらがカープを潰してなるものか」という市民の熱い支持と募金により生き残り、今ではプロ野球屈指の人気球団の一つとなりました。
次になぜ、東京生まれ東京育ちの自分がカープファンなのかについて語っていきたいと思います。自分はもともと、竜という名前がカッコいいからという理由で中日ドラゴンズファンでしたが、広島出身の祖父は小学生だった僕に会うたびにカープ、カープと言い、洗脳してきました。何とか抗っていましたが、小学校4年生のときに行った初めての広島旅行の折、中日を裏切り、祖父が洗脳のために寄こしてきたカープの帽子を被っていたら、いろんな方に「坊主、ええもん被っとんな」と言われて、すっかりいい気になり、広島二泊三日旅行でカープファンになりました。ここで少し逸れますが祖父の一家について語っていきたいと思います。祖父は被爆者であり、自分の曾祖母、大叔母は原爆で亡くなりました。故に、原爆資料館の展示が示す原爆の悲惨さ、「はだしのゲン」に描かれる当時の広島の様子というのは、まさに祖父が人生で通った道そのものであり、自分にとって他人事ではありません。そういったことを考えたときに、広島復興の象徴となったカープは自分にとっても、とても大きな存在なのだろうと、今では考えています。
カープの魅力について語っていきたいと思います。まず、カープの地域性です。カープは上述の運営形態や復興の象徴となったことで、広島では絶大な人気を誇ります。道行く人のバッグを見てみると、体感40%はカープに因んだものです。地元のお好み焼き屋には必ずと言っていいほど、カープのポスターが貼っています。お土産屋にはカープとコラボしたお菓子があちらこちらにあります。また、広島駅のデパートのお土産屋では店員の皆さんがカープのユニフォームを着て接客しています。カープは広島人の生活の一部と言ってもいいかもしれません。次にカープというチームの野球です。解説者が軒並み、Bクラス予想するような戦力のチームですが、いぶし銀や職人のような選手、泥んこになって練習して、やっと一軍に上がった選手たちが死に物狂いで守り、打席で粘り、次の塁を狙うという野球を展開しています。故に接戦の試合が多く、よく終盤でゲームをひっくり返しています。負けてても、最後の最後まで粘って何とか勝とうとする野球は応援してて、滅茶苦茶面白いです。
最後にここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます!もし、これをきっかけにカープや広島、プロ野球に興味を持って下さったなら、とてもうれしいです。もっと深く、広島やカープについて知りたいと思った方には、中沢啓二さんの「はだしのゲン」「広島カープ誕生物語」をお勧めします。重ね重ねになりますが、読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます!
りょー(企画局1年)