外苑ピアノサロンとアンティークの関係
この回では当サロンに常設のアンティーク家具やアンティークに纏わる小言をお届けします。これを記事を読んだからと言って特に何かの役に立つわけでは無い、という事を最初にお断りします。
何故アンティークを選ぶのか
A: オーナーが元アンティーク屋だから
オーナー自己紹介のようなものをするのは初めてなのですが、ピアノサロンをスタートする数年前までロンドンと東京でアンティーク屋を営んでおりました。
ヨーロッパ、主にロンドンに滞在し、現地の市場で拘り抜いたアンティークを世界各地のバイヤーに卸売していたという謎の経歴があります。
古いジュエリーを専門に扱っていましたが、家具や小物などにも興味があった為、当時から集めていたものなども多々ありまして、一部を外苑ピアノサロンに設置しております。
アンティークとピアノとサロンオーナー(私)の関係
ヨーロッパでアンティーク屋をやっていると、ショパンの生きていた時代のジュエリーや、シューベルトが実際にかけていたモノと同じタイプの眼鏡などを取り扱う事も。
仕入れの中には古い楽譜や楽器なども多数あったため、それまでそれ程興味のなかったクラシック音楽も聴く機会が増えていきました。
そもそもヨーロッパへ渡ったきっかけが音楽活動をする為でしたので、ダンスミュージック(Drum‘n’Baseやブレイクビーツなど)の作曲をしながら早朝からアンティークの宝探しを日課としておりました。(この時点ではピアノ全く関係なし)
それまでギターやドラムなどのロック系の楽器はバンドなどでほぼ演奏してきたのですが、鍵盤楽器は私には無理だと決め込んでおり練習する事もありませんでした。
ピアノに目覚める
ある日、作曲中の曲にピアノの音を足そうと、ソフトウェア音源のピアノを幾つも試していました。なかなか好みの音に出会えず市場に出ているピアノ音源はほぼ網羅したあたりで、結局ピアノは生音でしか表現できない楽器だと気がつきました。
(細かい話は割愛します)
電子ピアノやMIDIのピアノではお話にならないと気づいた私は、早速KAWAIのアップライト(1964年製)を中古購入。これが更なる沼への入り口だとも知らずに。
シゲルカワイ一択
ヴィンテージのアップライトピアノを導入した事で、それまで作曲の為に勉強していただけのピアノでしたが、本格的に弾いてみたくなり、クラシックピアノの修行の日々が始まりました。
クラシックの演奏は、ジャズやポップスの様にアドリブがほぼ認められていない厳しい世界だと知った私は、クラシックピアノ演奏家への尊敬と憧れからグランドピアノのあるスタジオへ頻繁に出入りするように。
StainwayやBosendorfer、Bechsteinなど様々なピアノに触れ、ピアノそれぞれの個性の違いはこれ程だったのかと知りました。
(ヤ○ハのピアノに感銘受けた事はないですw)
いつしか究極のピアノ探しの旅になっていたある日、よりピアノを知るためにKAWAI表参道のグランドピアノフロアへ散歩に出かけました。
試弾させてもらおうと先ずはお手頃のピアノから。と、行きそうな所ですが、早速Shigeru Kawaiコーナーに直行し試弾させて頂きました。(2サイズから7サイズまで)
他店で1000万超えの輸入ピアノなども試弾しましたが、正直そこまで価値あるの?と不思議でした。
が、シゲルカワイを弾いた時に、これこの値段で良いの?と思い、気づけば購入しておりました。
間違いなく国内最高のピアノ
上記の通りほぼ勢いで購入する事になった当サロンのシゲルカワイさんですが、当サロンオープンから半年以上経ちましたが、やはり現行国内最高のクオリティーを誇るピアノだとの思いは変わりません。(昨年値上がりしましたが正直未だに安いと思っています)
こうして究極のピアノ選びの旅は、国内にKAWAIさんがあったお陰で数年で終える事ができたと思っております。
今後更なる旅に出るとしたら、ヨーロッパにアンティークピアノを探しに出かける事でしょう。(性格上やりかねない)
今回は駄文中心の内容となりましたが、最後までお読み頂いた珍しい皆様ありがとうございます。次号も宣伝などする事も無くただ無意味な内容に徹しようと思っております。
是非今後もお楽しみください👻
外苑ピアノサロン
東京都新宿区大京町26-51
www.gaienpianosalon.com
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