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カラヴァッジョの妙
《エジプト逃避途上の休息》カラヴァッジョ
![](https://assets.st-note.com/img/1650182449633-jQk4b1dKn5.jpg?width=1200)
カラヴァッジョの絵はなぜ目が離せなくなるのだろう?
ずっとドラマチックなテーマや明暗対比のせいかと思っていたが、この絵をみてそれだけが理由でないことがわかった。
画面ど真ん中に後ろ姿の天使。主役であるはずの聖母子になぜか目がいかない。ひたすら美少年風天使の腰に目線が誘導される。
「すごい。なんかもう、ごめんなさい。完敗です。」とひれ伏したくなるような絶妙さ。
カラヴァッジョは大人と子供の中間、ひいては男性と女性の中間の身体(の臀部)を描きたかったのだと思う。見てはいけないものと神聖なものを美しくまとめあげるカラヴァッジョの作品は人間の本能をついてくる。人々はその危うさと美しさの妙に目を奪われるのだ。
楽器を弾いている天使の羽は漆黒。しかしその黒い羽の内側に白い小さな羽が見える。カラヴァッジョが何を意図してそうしたのかわからない。だが、もし羽全体を白くしていたなら、この絵の魅力は半減しただろうと思う。
黒い羽の縦ラインがあるからこそ天使の左半身に目が行ってしまうのだ。
血の気の多い暴漢のようなカラヴァッジョという男の中で、緻密に計算された美が結集している。これがアートのおもしろさ。そしてミラクル。
「エジプト逃避途上の休息~カラヴァッジョVer.~」精油ブレンド
マンダリン:3 drops
プチグレン:2 drops
ロザリナ:2 drops
ネロリ:2 drops
ラベンダー:2 drops
クラリセージ:1 drop
フランキンセンス:1 drop
サンダルウッド:1 drop
※精油を使う前にこちらをご確認ください。