決めること。生きること。
私は予備校でのバイトを三年間勤めている。
たった三年間ではあるが、300名の生徒の人生の岐路に立ちあうという
いい経験ができていると感じている。
受験というのは酷い。
いくら頑張った生徒も二月の試験によって、希望の大学に行けるのは一握りで、なんなら行ける大学がない人もいる。
「そんなの勉強してなかっただけじゃん」と言う人もいるかもしれないが
生徒の頑張りを見ている身としては、そんなことは言えないと私は思う。
先に申し上げるが、この記事には入試を批判する意図は一ミリもない。
今年もその時期を目の当たりにして、思うことがある。
その受験の後はどうなのだろうか
たまにいる人として、自分の受験がうまくいかなかったから、友達を作らずにずっと勉強する。そして資格をとる...と
そういわれると大学生活をすることが目的だったのか、学歴を手に入れることが目的だったのか非常に疑問に思う。
一つだけその子に言いたいことがあるとするならば
別に卑屈になる必要はない。結果は確かに残らなかったかもしれないけど
努力が消えたわけではない。
僕もたくさんの失敗をしてきたし、きっと胸を張れる人生ではないけど。
人より失敗を区切りをつけるのはうまいのかなと思っている。
大事なのは失敗を顧みないことではない
むしろ、区切りをつけるためにそれ以上見る必要ないくらいに
見つめることだと私は思う。
そうやって区切りをつけて、また1から生きていくことが大事なのではないだろうか。
さきほどの話に戻ろう。
生徒は資格の勉強しようと言っていたが、もちろんそれも悪くはないだろう。
しかしながら、友人を作るといったことは別に悪いことではないし、
良いことをいいこととして言えないのはきっと人生全体としてマイナスに働くだろう。
と、あくまで自分はだが、思う。
だからこそ、区切りをつけることで自分の人生を豊かにすることができるだろう。
だって自分の人生はずっとこれからも続いていくのだから。
とはいったもののやっぱり決めることはとても難しいと思うばかりである。
こんな駄文ではあるが、300人の生徒それぞれの人生が豊かになると祈念してこの文章の結びとしたい。