オンライン春学期を終えて
こんばんは。昨日最後の課題を終えて無事夏休みを迎えました。
早稲田大学では秋学期も一部の授業を除き、オンラインだそうです。
さて、今回は実際に春学期をオンラインで過ごしてみての感想と、実態をお話しした後、実際この状況に対して、学費というものが妥当なのかという点をお話しできたらいいなと考えています。
オンライン授業の実態
三年生の私の今期の授業は他の方に比べて少なく、その分各授業における課題の負担が対面・オンライン関わらず重いものでした。
例えば、毎週二つ所属しているゼミのどちらかに発表がもとめられ、そのための文献を探したり、読んでまとめるような生活をしていました。
家にいる時間が増える一方で、図書室が使えないといった制限が加わることで、使える資料を目一杯活用していたようにも感じます。
先生も、ネット上でアクセスできる有益な情報を画面共有によって、共有してくださり、それをゼミ全体が見るということができました。
これはオンライン授業の数少ないメリットかと思われます。やはり、情報社会において、幾多もある選択肢によって、選択できないという状況は大いにあり、その部分に関しては、うまく作用しているところもあるのかと思います。
しかしながら、バイト先の後輩に目を向けると、語学、必修の授業を週に10個も受け、そこに課題を課される。それに追われる。今まで、座っていればよかった授業がそうではなくなるというのが見られました(それもどうかと思いますが)
しかも、大学に入ってからの一番楽しみであったはずの”出会い”を得られない。そのような状況が続いているといいます。
大学はどこに向かうのか
さて、本日(2020/08/06)、早稲田大学のYouTubeにて田中総長の御登壇されました。
こちらはそこで示された今後の早稲田大学の指針です。
非常に論点は明瞭です。
①秋学期については一部を除きオンラインの継続
②ポストコロナにおけるオンライン授業の継続(講義科目など)
③今後のパラダイムシフトによってキャンパスの在り方が変わる
④海外とのかかわり方の変化によってオンラインでの海外協力校への留学が可能に
この四点に集約されるかなと考えています。
実際対面を許可されたゼミについても、弊ゼミは二つとも、学生の意向を踏まえた上で、オンライン化されました。
ある意味家でできることを、わざわざ大学に行ってやる必要があるのかという考え方は非常に合理的なのかもしれません。
今一度問う、なにを求めて大学へ
では自分自身大学に何を求めて早稲田大学を志望したのでしょうか。
私はお恥ずかしい話ですが、一浪して早稲田大学に入学しました。
その一年間の浪人生活中、自分自身のモチベーション維持の為に3度早稲田の大隈講堂の前に行き、キャンパスの中を歩きました。
その時点を考えると
①早稲田のキャンパスに通う自分自身の未来像への憧れ
②ぶっちゃけ学歴
③私生活の充実
この三点(特に①②)に関して求めていたのではないかと思います。
大学生活を二年を振り返り感じる早稲田に入ってよかったなと思っていることは大きく三点あり、⑴先輩同期との出会い⑵興味のない分野を面白く感じる授業⑶多忙な日々(バイト・サークル)です。
特に早稲田志望者に多いのは先ほどの①のキャンパスに通う未来像だったりすると思います。
さて早稲田の今回の指針によって、それは達成されるのでしょうか。
今までのような大学生活は早稲田では送れないのかもしれません。
その一方で学問的により高度なものを提供しようと大学側も施策を打っています。
これから
私は大学と学生の間に大きな行き違いが起きているように感じています。
大学はもちろん研究機関です。その一方、学生にとっての大学は多くのバックグラウンドをもった人が一同に会することで、化学反応的な出会いによって、今後の人生をより豊かにする場所なのではないでしょうか。
大学の職員さんはその点はもちろん留意でしょう。しかしながら、この点について、大学の留意があまり見られない。それが一つ不満だなと感じています。(もちろん学生課からの学生生活についてのお達しは拝謁してます)
そこについて今一度考えることは必要なのではないか
そのように私は考えます。