自然の神秘にココロおどる
こんにちは! 金沢市で活動をしている、NPO法人ガイア自然学校です。
主に子どもたちが参加できる外遊びを企画・実施している教育系の団体です。
本noteは、ガイア職員が、
・子どもと関わる上でガイアが大切にしていること
・「センスオブワンダー」なエピソード
・各プログラムの紹介
・学生ボランティア(通称Gリーダー)の育成
などを発信していく場として立ち上げました。
今回は、生き物探しや採集をメインに行うプログラム「フィールドハンター」をご紹介します。
季節ごとのフィールドに行ける
「フィールドハンター」はほぼ毎月開催しており、その時々に応じたテーマとフィールドで行っています。
例えば、春には山菜採りをテーマとした「春採集」、夏には虫捕りの「森林」、秋は実りの季節ならではの「秋採集」、冬は動物の足跡を探す「雪原」、といったものがあります。
来月の8/30に開催される「河川」では、川に行って川辺の生き物探しや石探しなどを行います。
過去に筆者が学生ボランティアであるGリーダーとして参加した時は、カモの群れや飛び跳ねる魚、その魚を狙うトンビ、川底の石にくっつく虫など、たくさんの生き物に出会いました。
中でも、他の人から見たらただの石ですが、川底で見つけたまん丸のすべすべ石はとても触り心地がよく、私の宝物になりました。
もちろん生き物探しや採集がメインですが、川辺の生き物探しを中断して水遊びをするなど、子どもの気分や興味に応じて自由に過ごせます。
自分だけの図鑑が作れる
プログラムの終盤に「調べるタイム」という時間を設けています。
採集したり見つけたりした生き物を、図鑑で調べたり観察したりします。
その際に、参加者にお渡ししている「ハンター図鑑」に生き物の特徴や好きなところを書き、自分で作るオリジナルの図鑑を作っていきます。
「フィールドハンター」に来る子は生き物好きが多いです。
「調べるタイム」では、Gリーダーと一緒に図鑑を見たり虫の特徴を観察したりして、生き物について語り合うこともあります。
生き物探しの難しさと感動
生き物は自然の一部なので、生き物や採集は自然との勝負。
「出ておいでー」と呼んで出てくるものではないし、その時の気象状況や場所や時間によって現れるとも限りません。
最初は意気揚々と探しに行っても、なかなか見つからないとつまらなくなったりイライラをあらわにする子もいます。
既に色んなことが便利になった現代に生まれた子どもたちにとっては、すぐに見つからない生き物探しなどただのつまらないことなのかもしれません。
ガイアとしては、自然は人間の思うようにはいかないこと、だからこそ心がうごく自然の神秘との出会いを大切にしてほしいと考えています。
共に発見し感動を分かち合える大人「Gリーダー」
以前noteでご紹介しましたが、ガイアでは「学生ボランティア(Gリーダー)の育成」を事業の一つとして取り組んでいます。
そのため、Gリーダーは毎月のリーダー研修とプログラムに参加しています。
ガイアには対象年齢やコンセプト別にいくつかのプログラムがありますが、リーダーとして大切にしてほしいことは全てに共通しています。
それに加えてフィールドハンターで大切にしていることに「センス・オブ・ワンダー」があります。「センス・オブ・ワンダー」とはレイチェル・カーソンの著書であり、「神秘さや不思議さに目を見はる感性」と意訳できます。
本によると、「センス・オブ・ワンダー」はもともと子どもに備わっている感性であると述べられています。そして次の通りに述べられています。
生まれつきそなわっている子どもの「センス・オブ・ワンダー」をいつも新鮮にたもちつづけるためには、わたしたちが住んでいる世界のよろこび、感激、神秘などを子どもといっしょに再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が、すくなくともひとり、そばにいる必要があります。
「生き物の知識があった方がいいよね…」と悩むリーダーもいますが、カーソンが訴える大切なことは子どもと気持ちを分かち合うこと。自信をもって子どもと接してほしいです。
しかし、なぜカーソンが「センス・オブ・ワンダー」の大切さを訴えているのでしょう。カーソンは次のように述べています。
人間を超越した存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことには、どのような意義があるのでしょうか。自然界を探検することは、貴重な子ども時代をすごす愉快で楽しい方法のひとつにすぎないのでしょうか。それとも、もっと深いなにかがあるのでしょうか。
私はそのなかに、永続的で意義深いなにかがあると信じています。地球の美しさと神秘さを感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。たとえ生活のなかで苦しみや心配ごとにであったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たなよろこびへ通ずる小道を見つけだすことができると信じます。
自然体験がもたらす効果については、今後の研究でエビデンスが確立されていくでしょう。
それでも、多くの人が感じている自然の素晴らしさをカーソンが表現してくれてとても嬉しく思います。
子どもたちの「今」を共に過ごし分かち合うことが、子どもたちの「未来」の支えになると信じています。
おしらせ
先程ご紹介しましたが、次の「フィールドハンター」は8/30の河川!
川辺の生き物探しや採集を行います。この夏最後の川遊びもできちゃう!
お気軽に遊びに来て下さい♪
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(お済みでない方は入会登録、会員継続を行ってからお申し込み下さい。)
ここまで読んで下さり、ありがとうございます!
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