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28歳カードゲーマーの合コンレポート Vol.2

Q. カードゲーマーが同僚から女の子を紹介してもらったら?

A.

 身も蓋も無いことを言うと紹介してもらった女性が全くタイプじゃなかっただけの話だが、学びはあったため筆を執ることにした。

 正直なところ前回程の面白さ(変な奴との遭遇)は無いが、それでも良ければ最後まで読んで欲しい。

↓前回のレポート


登場人物

・筆者(ガイ):28歳、設計職(高専卒)、職場の席にオタクグッズの祭壇を作り、オタクTシャツを着て仕事をしているヤバい奴その①

・相棒(同期):32歳、設計職(大学院卒)、職場の席にオタクグッズの祭壇を作り、オタクTシャツを着て仕事をしているヤバい奴その②

・姐御(同僚):紹介してくれた独身アラフォーのオタク女子。私と相棒と姉御の三人で漫画を貸し合う仲。だいぶポンコツ

・Aさん:29歳、ショップ店員、普通の体型

・Bさん:35歳、アパレル店員、ふくよか

前日譚

 「あのね、最初に趣味カードゲームはダメだよ」

 残業中、前回の失敗談を課内で一番の世話焼きな先輩に雑談がてら相談したところ、沢山のありがたい言葉を頂戴した。役に立たない助言の方が多かったが、私が彼女を作り始めたことを伝えれば、彼は謎の人脈を使いそのサポートをしてくれた。

 数日後、同じ課の姉御(年齢は聞いてはいけない)から「知り合いの女の子と会ってみないか」とのLINEが来る。先輩の仕事の速さにビビりながらも二つ返事で答え、合コン(2対2)の相方を探す。

 とりあえず仕事中に「件名:花京院」で同期宛てに同行者を募集するメールを打ったところ、秒で「レロレロレロレロ」と返信が来た(仕事しろ)。どうやら合コンは好物のようだ。

 魂を賭けて良い仲間を手に入れたので、後は合コンの段取りを進める。姉御がメンバーの居住地の中間地点でイイ感じの店を知っていたので、お昼にそこで集まることに決めた。ただ、女性陣の移動手段が無いらしく、近場の駅に車で迎えに行くことになった。※姉御は合コンには来ない。

当日

 当日は私が車を出し、集合時間の12:30に間に合うように相棒をピックアップし、余裕を持って12:00に駅に到着した。後は待ち合わせまで二次会の場所を調べながら、駅前ロータリーで雑談に興じる。今思えばこの時間が一番楽しかった……

 そして12:20頃、そろそろ相手も着いているだろうと辺りを見渡す。連絡先を事前に聞いていなかったため、それっぽい女性を探す必要があったが、二人組のかわいい女性がベンチに腰掛けているのを発見する。

 こんな真夏日にわざわざ外で待っているのだ、待ち合わせはこの二人で間違い無い!早速車を回し声を掛けに向かう。

「12:30待ち合わせですか?」

「違います」

 違ったわ(´・ω・`)

 気まずさを感じながら撤退し、本命を待っていると新たに二人の女性が現れる。そして彼女達の辺りを見渡す仕草から、彼女たちが待ち合わせの相手であることが予想された。が、遠目からわかるその風貌に、どうしても確認したくない気持ちが勝ってしまう。

「……行くか」

 相棒が意を決して車から降り、彼女達の下へ向かう。私も重い腰を上げ、彼に続く。そして先行した彼の様子から、彼女達が今回のお相手という現実を悟る。あまり外見に関して悪い事を言いたくは無いが、お世辞でも優れた外見とは言えなかった。特にぽっちゃりなのはいただけない。

 挨拶はそこそこに彼女達を車に乗せ、予定していたレストランに向かう。まぁ外見が多少悪かろうと、まだあわてるような時間じゃない。何せ姐御の紹介なのだ、こちらのパーソナリティを考慮した相手を紹介してくれているはずだ。内面や趣味をじっくり確認していこう。


 レストランに着き食事を頼んだ後、まずは会話デッキから「共通の知人」を引き、「姉御との関係性」を尋ねる。我々は同僚だが、彼女達は年齢が離れており、どういったコミュニティかサッパリ分からない。

「イチゴ狩りで知り合いました」

 うん?どういうことか全く理解できない。掘り下げて聞いていくと、どうやら姉御がイチゴ狩りであった女性に声を掛けて連絡先を交換し、LINEグループを作っているようだ。カードショップの大会に出て、対戦した初対面のプレイヤーと友達になるような話である。陽キャかよ、とんでもねぇ。

 ただ、そのLINEはまったく稼働していないらしく、AさんとBさんもあまり面識は無いようだ。詰まるところ姉御はよく知らない相手を我々に紹介してきたのである!

 そこから適度に会話を広げ、二人について色々と確認して行くが、魅力を感じることはなかった。場をセッティングしてもらった手前文句は言えないが、だいぶミスマッチである。花京院の魂を掛けるまでも無かった。


反省

 今回の合コンは無残な結果に終わってしまったが、学びが無かったわけではない。今回の合コンだけでなく、知人から女性を紹介してもらうケースは他にもあり、それらの経験を踏まえた気付きを以下に残そう。

①若者の婚活をサポートしたい大人は意外と多い
 「彼女は居ないのか」とか「いつ結婚するんだ」とか、周囲は無遠慮に色々言ってくるが、いざ助けを求めると意外と協力してくれる。なお、親戚のおばちゃんに話をすると、三日経てば村中に話が回るので気を付けよう(一敗)

②紹介された出会いに過度な期待は禁物
 特に自分のタイプの女性を知らない人が持ってくる縁談には注意しよう。だいたい今回のようなミスマッチが発生し、角が立たないように切り抜けるのに神経を使う。できることなら事前に相手のパーソナリティを確認した方が良い。

③相手への要求が強い人は自分から探しに行くべき
 特に自分の場合はこれに該当する。拘りが強い人は積極的に探しに行く気概が無ければ、出会いは永遠にないだろう。ここで気を付ける点は当たりの無いガチャを引きに行かないことだ。時間の無駄である。

 ということで次回は当たりのあるガチャ、福岡の大人数街コンに行く。現在、何人かの同僚と計画中なので終わり次第またレポートを書きたい。

 以上が今回のレポートになる。ここまで読んでくれてありがとう。なお、前回のレポートで存外の評価を頂き、連載を望む声もあったが、連載=婚活N年の化け物になるのでVol.3くらいで終わらせたいものだ。

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