STRATEGYカードが使われなかった場合のBPL BATTLEモード感想
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…さすがにここまでネタ振りしててBPL BATTLEモードの話書かないのもなんだかなあ、と思うので供養しておきます。
BPL BATTLEモードとは
BPL BATTLEモードは、2021年7月1日にLIGHTNING MODEL専用モードとして追加された、『BEMANI PRO LEAGUE 2021』で採用している対戦ルールで1対1の対決ができるモードです。
対戦設定と対戦の流れ
まずモード選択後ルームIDに該当する8桁のパスワードを入力します。その後対戦相手が参戦してくると、対戦ルールの設定画面が表示されます。
対戦ルールは「曲数」「レベル制限」「譜面傾向」の3つを決めることが出来ます。
「曲数」は2曲(自選1ずつ)、3曲(自選1ずつ+ランダム1)、4曲(自選2ずつ)
「レベル制限」は制限なし、先鋒戦(Lv8~10)、中堅戦(Lv10~11)、大将戦(Lv12)、ランダム
「譜面傾向」は制限なし、BPLで採用されている6傾向、ランダム
これらからそれぞれ1つずつ選ぶことが出来ます。その後は既存のアリーナモードと同様、選曲→対戦→結果のフローになります。また選曲順は該当ルームに入った順になります(これも既存のアリーナモードと同様だと思います)。
ここからはこのモードの良いところ、悪いところ、改善してほしいところを紹介します。
良いところ1:BPLの臨場感が味わえる
なによりあの毎週配信されている激アツ対戦の雰囲気を誰でも味わえる。最高ですよね。
マッチング開始からBGMはBPLでも使用されている「Winner's Proof ft. KANASA from bless4」に変更されます。そして今までなかなかなかった1対1の緊張感。
LIGHTNING MODEL限定とはいえ、この雰囲気が体験できるのは非常にアガると思います。
良いところ2:プロ選手参戦時の表記・演出
BPLのプロ選手が参戦した場合、所属チームのロゴが併記されるようになっています。
また、このロゴはプレイ中のスコアグラフ上でも名前の下に表示されるようになっており、よりBPLの雰囲気を醸し出してくれます。
良いところ3:プライベートマッチ機能
アリーナモードと異なり、部屋IDを指定しての対戦になるため明確に誰かと対戦をすることが出来ます。
そのため、実力の近いメンバーどうしで対戦するとか、オフラインの大会を開催する際に利用するなど様々な利用シチュエーションが考えられ、beatmaniaIIDXの競い合いのあり方を一つ広げてくれる機能になっているのではないかな、と思います。
悪いところ1:プライベートマッチ機能
一方で、この「プライベートマッチ」であるということは「対戦相手が見つからなければ基本的には縁のないモード」になってしまう側面も持ち合わせています。
実際自分は今でこそ多くの方と知り合って「今度時間合わせて対戦してみようよ!」みたいな話が出来ていますが、少し前であれば腕前の近い知り合いもおらず、このモードが実装されていたとしても「まあ自分は関係ないかな…」なんて思っていたのではないでしょうか。そういった感想を持っている方結構多いと思うんですよね。
なので、ここはアリーナのランクみたいな感じで「近い実力の人と当たれる」ような部屋なり機能なりが用意されるといろいろな人がこのモードを使って切磋琢磨するような環境に繋がっていくんじゃないかな、と思っています。
あ、そもそもバトルすることを前提としてるモードなので「別に誰かと競い合いたいわけでは…」って方はスコープ外です。ユルシテ。
悪いところ2:マッチング時の設定影響
これ他の方の配信見てて気付いたんですが、4曲設定は「参加した両者がプレミアムスタートでないと選択できない」っていうルールなんですね。
つまり、片方がプレミアムスタート、もう片方がノーマルスタートだった場合、プレミアムスタート側は必ず損をする(4曲プレイする権利がない)という構造なんです。
確かにこのモード、事前に知人とすりあわせてからやることが前提になっているので事前に「3曲勝負にしよう!」って決めておけばこの悲しみは生まれないわけですが、どうしてもちょっと気にはなってしまいますね。
改善してほしい1:観戦機能
ここからは個人的に「こうだったらより良いのになあ」という案です。
1つ目は「観戦機能の実装」。どこでどういうふうに見れるのが良いか?みたいなのは全く考えずに話すんですが、やっぱりBPL BATTLEモード、ひいてはBPLって「めちゃめちゃ上手い人達が戦っているのを見る大勢」っていう構図が非常に大事だと思うんですよね。
だから、今の「プライベートマッチができる環境を提供する」っていうのは確かに大きなことなんですが、それに加えて「そのしのぎを削る戦いを見られる環境を提供する」っていうのも同じくらい大事だと思うんです。
それによりbeatmaniaIIDXというゲームに対して関心を持つ、特に上位層の戦いに対して関心を持つきっかけが増え、そこからその世界を目指す人が現れて、将来的にその層へと実際に人が流入する、という流れに繋がると思います。
と考えるとやはりただプライベートマッチができるだけでなく、その対戦を皆が見れる状態を提供する、というのが大事なんじゃないかなと思います。
この文章書いてて「じゃあそうした場合にBPL本戦との棲み分けはどうなるの?BPLの貴重さが薄れない?」って一瞬思ったんですが、BPL本戦はチーム戦としての戦略もあるし、なんなら対戦の凄さもあるけどそれに加えて「プロ選手一人一人を引き立てる」という目的があるから別に対戦自体がどこでも見られるようになったとしてもBPLの価値が下がることはないなって思い直しました。
実現方法としては対戦結果の最終リザルト(2~4曲分のリザルトが出てる画面)で先日追加された動画購入機能と同じ感じでマッチ動画購入機能を実装し、それを購入した人がアップする or リンクが取得できてそれをSNS等で展開することでみんなが見られるようになる、とかですかね。
2~4曲だから料金ちょっと高めでも結構買う人いるんじゃないかな。それこそYouTubeの視聴者獲得にも繋がりそうだし。
改善してほしい2:CPUの実力調整
これは悪いところ1で書いた内容にも繋がるのですが、近い実力の人が周りに居ない、でもBPL BATTLEモードは体験してみたい!ってなったらCPU対戦になると思うんですよ。自分はそうでした。
で、このCPUの実力がめちゃくちゃ。AAAちょい抜けてくると思ったら突然自選曲でAランクとかだったり。何?1ノートごとにコイントスしてる?みたいな感じ。
これだと雰囲気は感じられてもいまいち張り合いがなくて、1回触ったらハイ終了…ってなっちゃいますよね。これだと実装したエンジニアもがっかり。
エンジニアの心得の大事なものの一つに「正しいものを正しくつくる」というのがあります。この「正しいもの」の定義が難しいんですが、今回の場合は「多くの人に遊んでもらい、その経験を通じてより多くのユーザーにBPLに対して興味を持ってもらう」だと思うんですよね。もしくは「BPLを観戦したユーザーにBPLの疑似体験をしてもらうことでよりBPLを視聴するモチベーションを向上させる」とか。
今のままだとわりと1回触って「ふーん」で終わっちゃうと思うんですよ。よく出来ているシステムだと思うがゆえに非常にもったいない。
CPU戦になったらそのプレイヤーの自選曲の自己ベストが近いプレイヤーを探して、その人がよく選んでいる曲とか、同じ段位で他の人よりも際立ってスコアが高い曲を投げてくる、みたいな仕組みが作れれば疑似対戦としてより「やりたい」と思ってもらえるような仕組みになるんじゃないかなー、と思います。
参考図書:正しいものを正しくつくる
改善してほしい3:プレイヤーロゴ
これは演出面のところの話です。
良いところ2で書いたプロ選手参戦時のチーム表記なんですが、これプロ選手以外でも設定できるようにしたら良いのでは?って思いました。
つまり、自分の応援するチームのロゴ表記を表示するように設定できれば、ファン同士による代理戦争的なことができるんじゃないかと。
もちろんチームロゴそのものは所属プロ選手の特権だと思うので、それ以外のファンのロゴはまたちょっと違ったデザインになっている(色味は一緒だけどロゴに「follower」の文字が入っている、等)形であればプロ選手の特権を維持しつつ、みんなでBPLを盛り上げている感を出せるんじゃないかな、と思います。
ということでBPL BATTLEモードの個人的所感を書いてみましたがいかがでしたでしょうか。
まだまだ改善の余地はありそうなものの、BPLを盛り上げる新モードとしては非常にいいものだなーと思っているので、今後どうなっていくか楽しみにしています。
そしてBPL本戦も毎週楽しみにしてます。自分のYouTubeチャンネルの配信が隔週で丸かぶりしてしまったため半分しかリアタイ出来てませんが、リアタイ出来てない週も必ず追っかけで見ていますので、一緒にBPLウォッチしていきましょう!