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【遊戯王】レベル・レジストウォールと相性のいいカード

レベル・レジストウォール

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。レベルの合計がそのモンスターと同じになるように、デッキからモンスターを任意の数だけ選んで守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

PREMIUM PACK 2021で登場した通常罠です。高レベルのモンスターが破壊されれば低レベルのモンスターを大量展開できるため、うまく決まれば大きなアドバンテージを得ることができます。反面、狙って発動しようとした際に考慮する事項が多く、プレイング力やデッキ構築力が問われるカードであると思います。このカードを狙って使う場合、このカード自体が相手ライフを削るわけではないので、発動後に何をするかを考えることが最重要です。これについては、決闘者ごとに目指す盤面などは無限にありますので、本記事では深く触れないこととします。本記事では、あくまでも「レベル・レジストウォール」の発動前後に注目し、以下項目について考えていきます。

①このカードと相性のいいテーマ
②トリガーとして適した汎用モンスター
③リクルート先として適した汎用モンスター
④発動前の除去対策
⑤発動後の除去対策
⑥このカードのサーチ方法
⑦その他、関連カード
⑧採用先として適したデッキタイプ
※トリガー:「レベル・レジストウォール」の効果対象になる破壊されたモンスター
※リクルート先:「レベル・レジストウォール」の効果によってデッキから特殊召喚されるモンスター

考えることが多いです。^^;
特に大切なのは、発動タイミングでのデッキ内の状況や盤面を管理することです。いざ発動しようとしても、デッキ内にレベルの合うモンスターが揃っていなかったり、自分の盤面が空いていなかったりしたら発動することができません。それらにも考慮し、各項目について考察していこうと思います。なお、あくまでもカジュアル環境目線ですので、ガチの大会環境は想定していませんのでご注意ください。
※最終更新:SECRET SHINY BOX(2021/12/25)

①このカードと相性のいいテーマ

まずは相性のいいテーマを探していきます。以下を選ぶ基準とします。
・テーマ内に上級モンスターがいて、召喚・特殊召喚しやすく、トリガーとして何らかのアドバンテージがある。
・テーマ内に下級モンスターがいて、上級モンスターと同じレベルになるように調整できる。

【BF】

ABF-神立のオニマル

高レベルのシンクロや融合モンスターを主体とするデッキは、「レベル・レジストウォール」と相性がいいです。特に【BF】は、上級モンスターと下級モンスターのレベルが共にばらけており、状況に応じて臨機応変に対応できるという利点があります。また、レベル12の「ABF-神立のオニマル」やレベル10の「BF-フルアーマード・ウィング」は効果耐性を有しており、トリガーを戦闘破壊に誘導しやすくなります。また、【BF】には「BF-月影のカルート」がおり、「黒い旋風」などで敢えて公開情報とすることで、戦闘破壊を牽制して効果破壊に誘導しやすくなります。リクルート先についても、「BF-大旆のヴァーユ」はレベル1でレベル調整がしやすく、墓地効果で更なる展開を行えます。他にも「BF-精鋭のゼピュロス」「BF-上弦のピナーカ」のように、墓地で効果発動できる下級モンスターが多いです。

【斬機】

炎斬機ファイナルシグマ

【斬機】は下級がレベル4で固まっており、そこからランク4のエクシーズかレベル8・12のシンクロに展開していくテーマです。「炎斬機ファイナルシグマ」は、EXモンスターゾーンであれば効果を受けないため戦闘破壊に誘導しやすく、レベル12のため下級斬機3体を展開できます。「炎斬機マグマ」は、破壊耐性などはありませんが、「水晶機巧-ハリファイバー」を取り入れていれば相手バトルフェイズに展開でき、メインフェイズの除去などを回避しやすいです。また、上記シンクロ2体は素材に制限が無く、メインデッキに斬機モンスターを投入しなくてもいいため、戦略の幅を広げることができます。難点として、エクシーズモンスターはトリガーにできないため、斬機自体の戦略の幅を狭めてしまうことがあります。

【ドラゴンメイド】

ドラゴンメイド・シュトラール

【ドラゴンメイド】は融合モンスターがレベル9~10、メインデッキの上級が7~8、下級が2~4とばらけており、リクルート先のレベル調整がしやすいです。「ドラゴンメイド・シュトラール」は無効効果を持っており、除去を回避しやすいです。無効後もレベル9の「ドラゴンメイド・ハスキー」を展開でき、トリガーにすることができます。上級もレベル7~8であると共に、融合モンスターがいれば効果破壊されないため、戦闘破壊に誘導しやすいです。また、「ドラゴンメイドのお片付け」の墓地効果はフリーチェーンの守備蘇生であり、守備表示で壁として蘇生するように見せかけ、「レベル・レジストウォール」のトリガーを用意することができます。下級は墓地肥しという観点以外では、効果無効で展開する意味は薄いですが、種族の強みを活かしてドラゴンリンクの展開に繋げてもいいかもしれません。

【魔妖】

骸の魔妖-餓者髑髏

この度SHINY BOXで強化された【魔妖】です。特殊召喚制限はかかりますが、手軽に高レベル(奇数)モンスターを用意することができます。蘇生した「骸の魔妖-餓者髑髏」は効果を受けなくなり、戦闘破壊に誘導しやすくなります。また、「垂氷の魔妖-雪女」はフリーチェーンの蘇生効果でいつでもアンデットシンクロを用意でき、墓地効果であるため妨害もされづらいです。特殊召喚制限はEXデッキから魔妖しか出せなくなるだけであり、リクルート先の自由度は高いです。また、利点のあるリクルート先としては、魔妖内では墓地効果のある「氷の魔妖-雪娘」「毒の魔妖-束脛」ですが、アンデット族のサポートとして「ゴブリンゾンビ」「馬頭鬼」「劫火の眠り姫 ゴースト・スリーパー」なども有用です。

【マシンナーズ】

マシンナーズ・カーネル

【マシンナーズ】は上級がレベル7~10とばらけており、それらを特殊召喚しやすいテーマです。下級はマシンナーズ内だとレベル2と4だけですが、【スクラップ】【古代の機械】【ブンボーグ】など、合わせやすいテーマを織り交ぜることで、多種多様な展開を行うことができます。「マシンナーズ・カーネル」は、その破壊効果から、相手が攻撃力3000以下を雑に展開することを抑制し、「レベル・レジストウォール」発動後の追撃を牽制することができます。また、その蘇生効果から、リクルートしたのが機械族・地属性であれば、同じく追撃の牽制になります。下級としては、機械族・地属性では「機巧蛙-磐盾多邇具久」「無頼特急バトレイン」「レフティ・ドライバー」のような墓地効果のあるモンスターが多いです。「マシンナーズ・ルインフォース」のような墓地リソースを必要とするモンスターもいるので、墓地にモンスターを送れるだけでも利点は大きいです。難点として、エクシーズモンスターはトリガーにできないので、列車方面でのランク10展開が一緒に狙えないことがあります。

【ウィッチクラフト】

ウィッチクラフトマスター・ヴェール

【ウィッチクラフト】は、上級はレベル7~8で、下級はレベル1~4とばらけているため、状況に応じて「レベル・レジストウォール」による自由な展開が可能です。上級の「ウィッチクラフト・ハイネ」「ウィッチクラフトマスター・ヴェール」は相手ターンに動ける効果を持っているため、「レベル・レジストウォール」を守ったり、相手の追撃を牽制したりしやすいです。下級は全て墓地効果を持っており、墓地に送れるだけでメリットがあります。また、「ウィッチクラフト・バイストリート」はウィッチクラフトに戦闘・効果耐性を与えるため、リクルート先を追撃などの除去から守りやすくなります。難点として、このテーマは魔法が中心なので、罠へのアクセスが用意しづらいことがあります。

②トリガーとして適した汎用モンスター

前項では相性のいいカードをテーマ単位で選びましたが、本項ではカード単体でトリガーとして適したモンスターを選びます。以下を選ぶ基準とします。
・召喚・特殊召喚がしやすい。
・耐性・妨害能力を持っている。

原始生命態ニビル

「原始生命態ニビル」は、レベル11で相手の召喚・特殊召喚したモンスター数によって比較的簡単に効果を起動することができます。通れば自分と相手の場に1体ずつになり、「原始生命態ニビル」がトークンにそのまま戦闘破壊されれば、フィールドも空いているのでレベル11分の大量展開が可能です。注意点として、メインフェイズにしか起動できないため、相手に動く余地を残してしまうことになります。また、戦闘破壊してもらうためにはトークンを攻撃表示で特殊召喚することになりますが、守備表示にできるところを敢えて攻撃表示で出したことで、相手に警戒されてしまうかもしれません。

黄金卿エルドリッチ

「黄金卿エルドリッチ」は、レベル10で扱いやすい自己再生効果(正確には蘇生ではありませんが)と効果破壊耐性の付与効果を持っています。「レベル・レジストウォール」に「トラップトリック」などの方面からアクセスする場合、不要になった罠をこのカードに変換できるため無駄が少ないです。また、効果破壊耐性により戦闘破壊に誘導しやすいです。アンデット族なので、奇数のレベル帯からずれますが、【魔妖】に混ぜてサポートを共有するといい働きをするかもしれません。

天獄の王

「天獄の王」はレベル10で、セットカードを守る効果、セットカードの発動に反応して特殊召喚できる効果、デッキから魔法罠をセットする効果を持っています。高レベルである点も含め、「レベル・レジストウォール」と全ての効果が好相性と言えます。ただし、相手ターンに「天獄の王」の効果を発動しても、セットした「レベル・レジストウォール」を発動できるのは次の自分ターンになります。自分ターンに発動できなければエンドフェイズに除外されてしまうので、「トラップトリック」を中継することをお勧めします。サーチした「レベル・レジストウォール」の場合、公開情報のため相手ターンでの発動が難しい(バックの除去を優先される、破壊以外の方法でモンスターが除去されるなど)ので、自分ターンでの自爆特攻を狙った方がいいかもしれません。

炎の王 ナグルファー

「炎の王 ナグルファー」はレベル9で、自分フィールドのカードが破壊される際にジェネレイドか獣戦士族を身代わりにすることができます。テーマの【王】に属していますが、下級の合計レベルが合わなかったので、本項で汎用カードとして紹介します。「王の舞台」の効果で簡単に特殊召喚でき、その場合は守備表示のため、戦闘破壊に誘導しやすいです。身代わり効果でセット状態の「レベル・レジストウォール」を守ることができ、相性がいいです。

雙極の破械神

「雙極の破械神」はレベル8で、破壊に反応して簡単に特殊召喚でき、さらに場のカードを1枚破壊することができます。テーマの【破械】に属していますが、下級の合計レベルが合わなかったので、本項で汎用カードとして紹介します。耐性は特にありませんが、バトルフェイズに特殊召喚できることは、戦闘以外で除去されにくいということでもあるので、「レベル・レジストウォール」の戦闘破壊のトリガーとする際に有用です。戦闘破壊やダメージ、攻撃宣言に反応するモンスターは他にもおり、そのうち相性のいいモンスターを以下に紹介します。
「ガーディアン・スライム」(☆10)
「トラゴエディア」(☆10)
「ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン」(☆8)
「護封剣の剣士」(☆8)
「抹殺の邪悪霊」(蘇生先が☆8)

闇黒の魔王ディアボロス

「闇黒の魔王ディアボロス」はレベル8で、闇属性モンスターのリリースに反応して簡単に特殊召喚でき、リリース・対象耐性があるため、戦闘破壊以外の除去がされづらいです。利点として、「レベル・レジストウォール」のサーチ手段である「悪魔嬢リリス」関連と合わせやすいということがあります。

烈風の結界像

結界像シリーズはレベル4で、特定属性以外の特殊召喚を封じる効果があります。これまでと違って低レベルですが、それでもトリガーにできればレベル1を4体特殊召喚することができます。利点として、これらのモンスターだけが立っていると、追加のモンスターを用意されずにだいたい戦闘破壊されるため、トリガーにしやすいです。結界像シリーズに限らず、特殊召喚やモンスター効果を制限するモンスターであれば、同様の戦術をとることができますので、使いやすいモンスターを以下に紹介します。
※カジュアル環境で使うと、拒絶反応を示す相手もいるので注意です。
「修禅僧 ゲンドウ」(☆4)
「昇霊術師 ジョウゲン」(☆3)
「フォッシル・ダイナ パキケファロ」(☆4)

妨げられた壊獣の眠り

モンスターではありませんが、「妨げられた壊獣の眠り」はフィールドのモンスターを全て破壊し、壊獣モンスターを自分・相手フィールドに特殊召喚することができます。フィールドのモンスターを一掃するので、相手の厄介なモンスターを除去しつつ、自分の場も空けられるので、「レベル・レジストウォール」による確実なリクルートを狙うことができます。特殊召喚する壊獣は高レベルでトリガーとして適しており、特に「壊星壊獣ジズキエル」「雷撃壊獣サンダー・ザ・キング」は、どちらも攻撃力3300なので相打ちすることができ、デッキ内の状況に応じてトリガーをレベル9か10で使い分けることができます。また、「妨げられた壊獣の眠り」を引けなくとも、壊獣単体でも厄介な相手モンスターの除去や自爆特攻先用意に活用することができます。

③リクルート先として適した汎用モンスター

前項では特殊召喚のしやすさや追撃の牽制、除去対策などを考慮しましたが、リクルート先のモンスターには考慮することは少ないです。効果無効で特殊召喚されるので、基本的には墓地発動する効果を持ったモンスターが有用です。以下を選ぶ基準とします。
・墓地で効果を発動する。
・リクルートしやすいレベル。

クリッター

フィールドから墓地に送られた場合に効果を発動するモンスターは、リクルート先として有用です。「クリッター」は、レベル3でリクルート時のレベル調整がしやすく、「レベル・レジストウォール」を発動するまでの盤面形成や初動にも使えるので腐ることはあまりないという利点があります。似たような効果のモンスターは多くいるので、その中で比較的汎用で使えるモンスターを以下に紹介します。
※自身を蘇生できるモンスターは後述
☆4
「エクリプス・ワイバーン」※禁止
「エッジインプ・チェーン」
「E・HERO シャドー・ミスト」
「応戦するG」
「黒き森のウィッチ」
「ハーピィ・ハーピスト」
「B-バスター・ドレイク」
「無頼特急バトレイン」
「魔道化リジョン」
「冥界の使者」
「モーターシェル」
「共振虫」
☆3
「劫火の眠り姫 ゴースト・スリーパー」
「ダンディライオン」※禁止
「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」
「フラボット」
「魔界発現世行きバス」
「魔犬オクトロス」
「魔サイの戦士」
☆2
「おジャマ・ピンク」
「幻獣機オライオン」
「鉄獣戦線 キット」
☆1
「焔聖騎士-ローラン」
「絶対王 バック・ジャック」
「鉄獣戦線 ナーベル」
「黒鋼竜」
「太古の白石」
「魔導術士 ラパンデ」
「迷犬メリー」

黄泉ガエル

墓地から自己再生するモンスターや、自身をサルベージできるモンスターも、リクルート先として有用です。「黄泉ガエル」は、レベル1でリクルート時のレベル調整がしやすく、墓地に送ってしまえば自分ターン毎に蘇生することができます。注意点として、「レベル・レジストウォール」関連のサポートを魔法罠寄りにしてしまうと、黄泉ガエルの蘇生の邪魔になってしまうことがあります。自己再生、サルベージ効果を持ったモンスターの中で、比較的汎用で使えるモンスターを以下に紹介します。
※別で特定のテーマカードなどが必要なカードは省いています。
☆4
「Emトリック・クラウン」
「サンダー・ハンド」
「白の聖女エクレシア」
「スターダスト・シンクロン」
「D-HERO ドローガイ」
「トークンコレクター」
「H・C サウザンド・ブレード」
「H・C モーニング・スター」
「妖精伝姫-シラユキ」
「BF-精鋭のゼピュロス」
「溟界の漠-ゾーハ」
「溟界の漠-フロギ」
「ライトハンド・シャーク」
☆3
「エッジインプ・シザー」
「シーアーカイバー」
「電脳堺姫-娘々」
「バラガール」
「BF-隠れ蓑のスチーム」※禁止
「暗黒プテラ」
☆2
「生きる偲びのシルキィ」
「星杯の妖精リース」
「ゾンビキャリア」
「不屈の獣僕」
「プロフィビット・スネーク」
「ボルト・ヘッジホッグ」
☆1
「キラー・スネーク」
「グローアップ・バルブ」※禁止
「サクリファイス・ロータス」
「ジェット・シンクロン」
「ドットスケーパー」
「ブンボーグ001」
「妖醒龍ラルバウール」
「六花のひとひら」
「レベル・スティーラー」※禁止

幻影騎士団サイレントブーツ

墓地から除外して効果を発動するモンスターも、リクルート先として有用です。「幻影騎士団サイレントブーツ」は、レベル3でレベル調整しやすく、汎用妨害の「幻影霧剣」などをサーチすることができます。墓地除外で効果発動する下級モンスターは、【オルフェゴール】【機巧】【水晶機巧】【幻影騎士団】のようにテーマ単位で固まっていることもあり、リクルート先をそのテーマで固めることもありかもしれません。墓地から除外して効果を発動するモンスターの中で、比較的汎用で使えるモンスターを以下に紹介します。
※汎用具合は私の匙加減です。
☆4
「先史遺産コロッサル・ヘッド」
「輝光竜セイファート」
「水晶機巧-ローズニクス」
「サイレンス・シーネットル」
「超電磁タートル」
「風来王 ワイルド・ワインド」
「馬頭鬼」
「揺海魚デッドリーフ」
☆3
「カーボネドン」
「機巧蛙-磐盾多邇具久」
「劫火の眠り姫 ゴースト・スリーパー」
「ゴルゴニック・ゴーレム」
「新鋭の女戦士」
「SR三つ目のダイス」
「ネクロ・ガードナー」
「ハイバネーション・ドラゴン」
「幻影騎士団ダスティローブ」
「ペロペロケルペロス」
☆2
「サイバー・ドラゴン・コア」
「レフティ・ドライバー」
☆1
「ADチェンジャー」
「星杯の守護竜」
「絶対王 バック・ジャック」
「輪廻竜サンサーラ」

④発動前の除去対策

前項までは「レベル・レジストウォール」の効果に直接関係あるカードを紹介してきましたが、発動するためには他に考慮する事項があります。このカードは罠カードなので、セットして相手ターンを経由する必要があります。発動タイミングは限定されており、どちらのターンに発動するにしても、このカードを相手の除去から守る必要があります。本項では、除去対策を紹介します。

バージェストマ・カンブロラスター

セットカードを守る方法として、破壊耐性の付与や身代わり効果を持つカードが有用です。「バージェストマ・カンブロラスター」は、墓地にいるだけでセットカードの効果破壊の身代わりになることができます。リンク召喚するのは【バージェストマ】で固めないと厳しいですが、「教導の大神祇官」などでEXデッキから墓地に送ることができます。破壊耐性の付与や身代わり効果を持ったカードを以下に紹介します。
※相手の効果を無効にするカードは省きます。
「クマモール」
「宵星の機神ディンギルス」
「遮攻カーテン」
「聖珖神竜 スターダスト・シフル」
「ディフェンスゾーン」
「天獄の王」
「No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル」
「パーシアスの神域」
「白竜の忍者」
「プロキシー・ドラゴン」
「炎の王 ナグルファー」
「竜騎士ブラック・マジシャン」

カオス・ネフティス

直接セットカードを守るだけでなく、破壊効果を牽制する効果のカードも最近多くあります。「カオス・ネフティス」は手札・墓地に存在する状態で、フィールドのカードが効果破壊されたら特殊召喚され、さらに相手のフィールドと墓地のカードを除外します。墓地に落として公開情報としておけば、相手のセット破壊を躊躇わせ、「レベル・レジストウォール」を守ることに繋がります。同様に【アーティファクト】【魔界劇団】などのカードをデュエル中にチラつかせておけば、バック除去の牽制に繋がります。効果破壊の牽制となるカードを以下に紹介します。
「雙極の破械神」
「破械雙王神ライゴウ」
「ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン」
「魔晶龍ジルドラス」

処刑人-マキュラ

セットカードを守る考え方として、そもそも伏せずに相手の除去を回避するという考え方があります。「処刑人-マキュラ」のように罠カードを手札から発動できるようにするか、伏せたターンに発動できるようにすれば、除去へのリスクは大きく低下します。同系統のカードを以下に紹介します。
※汎用性は考慮していません。
「王家の神殿」
「絶対王 バック・ジャック」
「超魔導師-ブラック・マジシャンズ」
「伝説の騎士 クリティウス」
「トラップトリック」
「バブルイリュージョン」
「ブーギートラップ」
「ブービーゲーム」

⑤発動後の除去対策

最終的に何をしたいかにもよりますが、リクルート先のモンスターの除去対策も要検討な場合もあります。例えば、「花札衛-五光-」をシンクロ召喚するために「レベル・レジストウォール」を採用した場合、相手ターンに発動したとして、自分ターンまでリクルート先を生き残らせる必要があります。本項では除去対策として有効ないくつかの方法を紹介します。

仁王立ち

「仁王立ち」の②の効果は、相手の攻撃対象を1体に絞り、それ以外のモンスターを攻撃できないようにします。「レベル・レジストウォール」発動後に追撃を防ぐためには、「仁王立ち」のような攻撃制限を行うカードや、追撃するモンスターを相手に展開させないような特殊召喚制限を行うカード、リクルート先のモンスターに破壊耐性を付与するカードが有用です。それぞれの効果を持つカードの中から、汎用で使えるカードを以下に紹介します。

攻撃制限
※相手の攻撃後に発動できるカードを選んでいます。
※バトルフェイズ終了効果も含みます。
「威嚇する咆哮」
「強制終了」
「攻撃の無力化」
「スクリーン・オブ・レッド」
「スモーク・モスキート」
「立ちはだかる強敵」
「超電磁タートル」
「光の護封壁」

特殊召喚制限
※特殊召喚制限効果があり、トリガーにもなるモンスターは前項と重複するので省きます。(「烈風の結界像」の画像のあるところです。)
「虚無空間」
「エルシャドール・ミドラーシュ」
「カイザー・コロシアム」
「サモンブレーカー」
「サモンリミッター」
「スローライフ」
「増殖するG」(制限ではないですが、特殊召喚の抑止になります。)

破壊耐性付与
※単体を守るカードは省きます。
「ホーリーライフバリアー」
「和睦の使者」

一撃離脱

「一撃離脱」は、相手ターンのバトルフェイズ終了時に発動でき、メインフェイズ2をスキップすることができます。前項ではバトルフェイズ中の除去対策を示しましたが、本項ではメインフェイズ2での除去対策を紹介します。メインフェイズ2をスキップすれば一番安全ですが、それ以外にも対象耐性・効果破壊耐性の付与などで除去対策を行うことができます。その中から、汎用で使えるカードを以下に紹介します。

メインフェイズ2スキップ
「端末世界」

対象耐性・破壊耐性付与
※効果破壊への牽制は前項の除去対策と重複するので省きます。(「カオス・ネフティス」の画像のあるところです。)
「安全地帯」
「遮攻カーテン」
「スクラム・フォース」
「ディメンション・ガーディアン」
「幻影剣」

⑥このカードのサーチ方法

今更ですが、「レベル・レジストウォール」のサーチ方法について触れます。これまでの項目と重複する部分は多いですが、それらを本項でまとめます。

トラップトリック

「トラップトリック」は通常罠を簡単にサーチ(セット)することができます。また、相手の単体除去を回避できると共に、「レベル・レジストウォール」はバレずに発動することが理想なので、相手の破壊効果や攻撃宣言に合わせて用意できることは非常に好相性です。数は少ないですが、サーチカードを以下に紹介します。
「悪魔嬢リリス」
「キャッチ・コピー」
「天獄の王」
「不幸を告げる黒猫」
※バレないことが重要なので、これらで「トラップトリック」をサーチし、「レベル・レジストウォール」に繋げた方がいいです。自爆特攻での起動なら直接でも大丈夫です。

⑦その他、関連カード

主な考える事項はここまでで概ね紹介しましたが、それ以外にも細かい部分で相性のいいカードがあるので、本項で紹介します。

一撃必殺!居合いドロー

「一撃必殺!居合いドロー」は、相手フィールドの数だけデッキトップから墓地に送り、同じ枚数をデッキに戻します。同名カードを引けばゲームエンドのバーンカードになりますが、狙うことはまずありません(カジュアル環境ではやりたいことの前にゲームが終わるので、むしろ外れることを祈って使っています)。ここで重要なのは、墓地のカードをデッキに戻すことです。魔法罠が多く入ったデッキ構築の場合、リクルート先のモンスターが尽きてしまうことが怖いです。墓地のカードをデッキに戻せるカードを以下に紹介します。
「イビリチュア・マインドオーガス」
「究極封印神エクゾディオス」
「サイバネット・ユニバース」
「PSYフレームロード・Ω」
「ダイガスタ・エメラル」
「転生の予言」
「時花の賢者-フルール・ド・サージュ」
「ドラゴンメイド・フルス」
「貪欲な瓶」
「貪欲な壺」
「魔界発現世行きバス」

トポロジック・ボマー・ドラゴン

自分ターンに「レベル・レジストウォール」発動を狙う場合、基本的にはバトルフェイズの戦闘破壊(自爆特攻)がトリガーになるのですが、効果破壊をトリガーにすることもできます。相手に強制破壊効果を持ったモンスターを送り付ける戦法なのですが、実用性はあまり無いので、余談程度に見ていただければと思います。「トポロジック・ボマー・ドラゴン」は、リンク先にモンスターが特殊召喚した際にメインモンスターゾーンのモンスターを強制で全て破壊するので、相手に送り付ければ自分モンスターの効果破壊を狙えます。同様に「深淵の暗殺者」「執念深き老魔術師」は強制のリバース効果を持っているので、「リバース・リユース」で送り付け、効果で表側表示にすれば自分モンスターの効果破壊を狙えます。参考までに。

⑧採用先として適したデッキタイプ

前項までで、「レベル・レジストウォール」発動に関連するカードの紹介は終わりです。本項では、深く触れないとしていた”発動後に何をするか”に軽く触れ、「レベル・レジストウォール」がどのようなデッキに適しているかを考察しようと思います。※あくまで持論での考察です。

ワイトキング

「ワイトキング」は、墓地の「ワイト」の数だけ自身を強化する効果と、戦闘破壊された時に自身を蘇生する効果を持っています。【ワイト】の下級モンスターはレベル1と3のみであり、それぞれ墓地で「ワイト」として扱うので、いかに「ワイト」を墓地に貯めて、強化した「ワイトキング」で攻撃するかが主な勝ち筋になります。「レベル・レジストウォール」では最大5体展開できるため、つまりそれだけ墓地肥しもできるということですので、決まれば大幅な攻撃力上昇が見込めます。リクルート時は効果無効ですが、自爆特攻することで「ワイトキング」の自己再生を狙うことができます。【ワイト】のような同名モンスターを揃える必要のあるデッキでは、高レベルモンスターと合わせて採用する価値があると考えます。

大革命

「大革命」は、自分フィールドに「逃げまどう民」(☆2)「弾圧される民」(☆1)「団結するレジスタンス」(☆3)が存在する場合に発動できて、相手の手札とフィールドを全て葬り去ることができます。効果だけなら強いですが、発動条件の3体はどれも下級の通常モンスターであり、フィールドに揃えるのは中々難しいです。ただし、「レベル・レジストウォール」を使えばそれらを同時に揃えることも可能です。実用性でいえば「ダーク・ドリアード」からの「魔の試着部屋」などの方が上ですが、通常罠である「大革命」とのサポートの共有ができるという利点もあります。

L・G・D

「L・G・D」は、5体を素材にリンク召喚でき、他のカード効果を受けず、闇・地・水・炎・風属性との戦闘で破壊されません。また、闇・地・水・炎・風属性を1つずつ素材としてリンク召喚した場合、相手フィールドのカードを全て破壊することができます。普通にやったら中々手間ですが、「レベル・レジストウォール」を使えば各属性を同時に揃えることも可能です。属性や種族を自由に揃えれるという利点が大きく、他にも「風林火山」「ジ・アライバル・サイバース@イグニスター」「sophiaの影霊衣」などを使う際に重宝します。

「レベル・レジストウォール」発動後にどのようなことができるかの参考例を紹介したわけですが、何が言いたいかというと、普通にやったら困難な派手なコンボや展開を狙おうということです。発動までは様々なことを考慮する必要のある難しいカードなので、発動後はそれに見合った強いコンボに繋げる、ハイリスクハイリターンな運用が理想的ではないかと考えています。このカードの最大の魅力は、効果は無効になるものの、比較的自由に大量展開が狙えることです。「大革命」のように、決まれば強いが、条件を揃えるまでの召喚・特殊召喚方法が課題だったデッキにおいて、「レベル・レジストウォール」が回答のひとつになるのではと考えています。

さいごに

「レベル・レジストウォール」は下準備も含めて様々なことを考慮する必要がありますが、得られるものも大きく、考察しがいのあるカードです。できることが多い分、採用するカード選びに難儀している人もいると思うので、この記事が参考になってくれればうれしいです。本記事はあくまでも「レベル・レジストウォール」を戦略の中心に置いたものであり、デッキ内の展開札の1つで運よく使えればいい程度の考えで採用するのも全然ありなので、このカードにとらわれ過ぎて構築の沼にはまらないようにご注意ください。

私も「レベル・レジストウォール」発動に特化したデッキを組んでおり、やりたいこととしては、古来からある「メタモルポット」と「神殿を守る者」を並べて自分だけアドと取るというものです。本記事に実例として載せたかったのですが、如何せん練度が低いため、キル手段なども合わせていい感じになれば別の記事にまとめようと思います。

気づけばかなり長い記事になってしまいました。今後も、主に1枚のカードをピックアップして考察する記事を書いていこうと思います。ただし、年明けにカジュアル環境のオフ会があるので、次回はその内容をまとめようかと思っています。

もしご意見(もっと相性のいいテーマやカードがある、間違えてる箇所がある、もっとこうした方が見やすいなど)あればTwitterでDMなどお願いします。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
Twitter:@dxmknlight

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