【SS】「ケンちゃん、秘密警察を宣伝してみる」の巻
定年を迎えたケンちゃんはこの四月から秘密警察で働いている。
退職再雇用の形で契約署員となったのだ。
秘密警察は警視庁の地下三階を拠点として活動している。
内部では特班と呼ばれ、元々優秀な警視庁のOBたちだから、秘密裏に活動しトップシークレットが漏れることはない。
ちなみに海外で散歩している年老いた日本人の八割は特班だ。
今日も特班は、巨大麻薬組織を壊滅状態に追い込み手柄を立てた様子だ。
報道陣がケンちゃんの前に集まりマイクを向ける。
「今日の事件の解決には秘密警察が関与しているとの噂がありますが?」
「はいー!
勿論、僕たちの活躍で解決に導きました。
僕たちはスパイ活動が主ですが、ラクダで国境を超える時もあります。
時には囮捜査、時には暗殺と、なんでもやります。
はいー!
日本で未だにテロが発生しないのも僕たちのおかげだと自負しております。
これからも川越の街と秘密警察をよろしく!」
翌日、ケンちゃんは幹部に呼び出され、特班は解体された。
(ぱひゅん)410文字
BGM
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