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山下貴史がイチ野球選手としてオススメする著書の紹介。

はじめに。

まずはじめに、前提自分は立命館大学のスポーツ健康科学部で基本のトレーニング科学やスポーツ栄養学、生理学、生化学等を学んでいます。
スポ健の授業では、スポーツ論文を英語で書く授業もあり、日本語ないし英語の論文を読み解く能力も鍛えられました。(多分)
その辺りのベースの違いあるかもしれませんが、できるだけアスリートが読んだ結果パフォーマンスアップのための実行に移しやすいものを選んだつもりです。
あくまで参考ですので、ひとつの考えとして多面的に捉えながら誰かの役に立つことができれば幸いです。

エネルギー供給系についてまず理解する

紹介していく前に、こちらのエネルギー供給系についての記事を読んでから学び始めると良いかと思います。

「ATP-CP系」「解糖系(乳酸系)」「有酸素系」それぞれの違いと特徴を掴んだ上で、栄養学やトレーニング科学を学ぶ上では必須です。

私が先発登板の時にマルトデキストリンを試合中摂取したり、クレアチンとEAAを含んだ見た目毒入りジュースのような激マズドリンクを飲んでいるのは上記を意識してのことです。
あとは血中アミノ酸濃度を高めるために登板の大体1時間前にホエイプロテインを摂取、集中力と筋パワー発揮のためにカフェインもアップ中またはブルペン登板前くらいに摂取しています。


解剖学について

筋肉の名前や骨の名前など、覚えてなんになるねんって思うかもしれませんが、ざっくりと学んどくだけでも自分の身体がどう動いてるのかわかるので学んで損はないです。
自分は大学の基礎機能解剖論の授業で覚えられなさすぎたので、こちらの本を買って学びました。
読みやすくて良かったです。

エクササイズプログラミングについて

簡単にいうとパフォーマンスを向上させるためにどうトレーニングを組むか?の話です。

レジスタンストレーニングについて

アスリートから切っても切り離せないレジスタンストレーニング、の中でもいわゆる「筋トレ」の部分をメインで紹介します。
以下の3冊がおすすめです。


上の2つは文字多めで難しいかも。
これはいわゆる「筋トレ」について、またまた山本博士が論文を引用しながら実際にどうメニューを組んでいくのが良いか?どう効率的に目的を達成していくか?記してくれてあります。

3冊目に関しては、河森直紀氏のこちらの本もオススメです。様々な論文を引用しながら、科学的根拠に基づいてアスリートが筋トレに対してどう考えていくべきか?何故必要なのか?をわかりやすく記されています。
3冊目を読んでから1.2冊目に触れるのがよいかもしれません。

あとはこの辺りも読みました。
ちなみに、山本博士の回し者では決してありません。

難しそうだな、という方は解剖学のところで紹介した本と同じシリーズから、上記の2冊を先に触ってみるのもありかと思います。
筋肉をどう鍛えてどうメニューを組むのかをざっくりと書いてくれてある本です。
こちらで概要を掴んでから山本博士の本に取り組むと早くキャッチアップできると思います。

レジスタンストレーニングのまとめですが、エネルギー供給系の仕組みを理解し、自身の運動能力のなかで筋力、筋パワー、柔軟性、無酸素系持久力、有酸素系持久力等の中で重要な能力を効率的に鍛えるために、上記を日々のトレーニングに落とし込めると1番良いかと思います。

コンディショニングについて

先程も紹介した河森氏のこちらを紹介します。
ピーキングはいわゆる心なども含めたパフォーマンスの状態を良い状態に持っていくこと。
その中のテーパリングとは、身体の状態を良いパフォーマンスを発揮できる状態にしていくことです。
こちらはテーパリングの因子を「fitness」と「fatigue(疲労)」にシンプルに分け、「フィットネス-疲労理論」を元に説明されています。

私も大学時代からこちらの理論を元に、自分の身体で何度も実験しながら現在のピーキング・テーパリングの方法をある程度確立させました。
今でも大事な試合を外さない自信はこの本と過去の貪欲すぎるまでの探求からきていると思っています。

著者の河森氏は、ブログでも有益な情報を多数無料で公開されているので、見てみると良いかと思います。


ラプソードなどのトラッキングデータ活用について(おまけ)

野球選手として、というよりは野球オタクとして、という感じでの紹介になりますが、上記の2冊を紹介します。
球速の正体は基本のきって感じです。
個人的には、球速の正体で概要を掴む→ピッチングデザインでさらに考察を深める、という感じのイメージがオススメです。

ひとつ注意して欲しいのは、いろんな前提条件(プロなのか社会人なのか高校野球なのかなど)によって正解(打者に対しての最適なアプローチ)が変わってくる世界ということです。

物理法則の理解はマストですが書いてあることそのまま鵜呑みにするというよりは、自分なりにどうアレンジするか?を楽しむのが個人的には大切だと思います。

例えば、球速の正体には「こういう球質であればこういう組み合わせが良い」など書いてありますが、ぶっちゃけそれをそのままやる、だと面白くないなと個人的には思います。

野球を学問として捉えるならば、フライボール革命の際にスラットが出てきたり、その後はスイーパーが出てきたり、新たな説がどんどん生まれてきてベターを追い求めていくものだと自分は思っています。

「本にはこう書いてあるけどこういう球投げれないかな?こういう組み合わせはどうかな?こういう球は打者は自分のストレートと組み合わせるとどういう反応になるんだろう?」等、いわゆる遊びの心で試しながらやっていくのがいいかと思います。

自分もアレンジにアレンジを重ねて、打者ごとに球種コース高低合わせれば何十通りもの抑える組み合わせの仮説は持っているつもりです。
極論、完投するにしても27個のアウトを違うアプローチで取れる、くらい深めるとめちゃくちゃおもろいのでは!?と思ってます。
もちろん3つくらいの武器をめちゃくちゃ極める!!!でもアリです。

以上、紹介したい本はもっともっとたくさんあるのですが再度読み直すなら、読んですぐ実践に落とし込めそうなのはこの辺りかな、というものをお伝えしました。
再度お伝えしますが、山本博士と河森氏の回し者では決してありません()

お二方は論文で根拠を示しながら理論を述べられている点に私は共感したのだと思います。

インスタに練習やトレーニングの風景もメモがてら、誰かの参考になれば良いなと思い上げてます。フォローも是非。

また定期的にnoteも書いていけたらと思います。
では。

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