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2024.03.21-2024.03.27 台湾探鳥 Taiwan birding ①Prologue
※この記事はプロローグです。鳥はほとんど登場しません。
Prologue
海外。まだ日本を出たことのない僕からすれば、全てが新鮮な場所。
台湾。高1のときに台湾に生息する野鳥を知り、そのときからずっと憧れていた。
そんなある種の夢とも言える、海外・台湾での探鳥を大学1年から2年への春休みで行うことができたので、日記としても書き留めておきます。
この人生で1度しかない、初海外。せっかくなら一人で行こうと決めていました。僕らの中高では海外に行くはずでしたが、新型コロナウイルスの影響でどちらも行けず。結果的に初海外をひとりで迎えることができたのはなんだかんだいい経験になりました。
鳥屋でも、初海外かつひとりで海外探鳥を行ったことがある人は限られるのではないでしょうか。そんな自分でも楽しめるくらいに、台湾はいい場所でした。
航空券
さてまずは航空券から。話は2023年の9月に遡ります。ふとLCCのSNSを見ていると、台湾まで格安で行ける"タイガーエア台湾"がセールをしているのを知り、後先考えず取りました。こういうのは勢いです。
早く購入したのもあり、往復で18761円という安さ。国内旅行に行くのと大差ないし、むしろ安いですよね(笑)しかもタイガーエア台湾はLCCでも珍しい、機内持ち込みが10kgというお得っぷり。台湾に行くときは今後も利用します。
スケジュールは春の始まりである、3月末にしました。台湾国内では観光シーズンであり、人も流れも多いのですが、本当に安く取れました。
図鑑
台湾の野鳥図鑑を購入したのは、高1。たまに眺めて、和名とその鳥の外見を覚えていました。また直前期には隙間時間を見つけて、英名とその鳥の難易度や分布、鳴き声(key birdのみ)を覚えていました。
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写真がとても綺麗。価格も台湾の野鳥を網羅した本では最も安く(というのもこの図鑑は水鳥編もあり、それを含めての網羅図鑑。ただ水鳥編には固有種基固有亜種ですら1種しか掲載されていないので、key birdを要領よく抑えるなら必要ないと判断した次第。)、購入。イラスト図鑑としてA Field Guide to the Birds of Taiwanがあるが、日本での価格はやや高かった。なおこちらの本は出版元も絶版であり、手に入れることは難しい。増補版が出ているがなかなか重く、価格も高い(A Field Guide to the Birds of Taiwanより高い)ので、今から台湾を考える方は、A Field Guide to the Birds of Taiwanの購入を勧める。
宿の手配を始めたのは、2月上旬。宿は一ヶ月ほど前にならないと、予約できないのもあり割と直前に。宿が手配できないと、旅程も何も定まらないので、ある程度行く場所を決めて、そこに行くための宿に泊まる形にしました。
現地で車を借りることも考えたのですが、初海外でひとりなのもありさすがにやめました。そのため移動は融通がきかず、とても大変でしたが、公共交通機関を使うのも、現地の人の暮らしを知ることができるいい機会だったと今では思います。
鳥の成果としては、比較的満足できるものでした。ただ狙っていた種の雌しか見られないことや、狙っていた種が見られなかったこともあったので、また来年リベンジしようと思います。
この記事では主な旅程を書き記します。
旅程
3/21
朝5時にフライトなので、前日の終電で羽田空港へ向かい、軽く目を瞑ったりしてフライトまで過ごした。寝られた時間は0。飛行機の中で少し寝たくらいです。初めての海外でしたが、空港での出国もスムーズに行きました。荷物は9.2kgと余裕でした。
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現地時間8時くらいに桃園 Taoyuan空港に到着。(時差はマイナス1時間。)空港で12000円を両替し、simカードを購入。台湾にご住まいの日本人のバーダーさんとお会いし、いろいろと教えていただきました。
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台湾北部を周り、時間があったので台北の都市公園も案内していただきました。
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宿は台北。立地はとても良く、個室で2230円という破格。また利用します。
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3/22
朝は地元のお店でおにぎりを買い、6:30の新幹線に乗り、Chiayi 高鐵嘉義站へ。バス待ちの合間に鳥を見ました。9:30発のバスに乗り、阿里山転運站へ。そうこの日から阿里山での探鳥です。
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列に並ぶのは出発時刻の35分前くらいがおすすめ。混んでいてもさすがに乗れます。※台湾の長距離バスは立ち乗りができないことが多く、席に座れない人は次のバスを待つことになるので注意。知っていたから良かった。
4時間ほど探鳥し、下山。阿里山の宿はとても高いので、少し降りたShizhao 石棹に宿を取りました。地元のお店でご飯を食べた。(日本人と言ったからか、サービスしてもらった✨)バス停から宿まで45分の登山…。
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宿に向かうまでが実質夜探です。野良犬もいて怖かった…。
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観光シーズンの観光地なのもあり、素泊まりでも一泊8500円。高すぎるよぉ……。ただ景色はめっちゃ良かった!!少しトラブルがありながらもチェックイン。ベッドが正方形(笑)
3/23
朝6時に宿を出て、鳥見をしながらバス停へ。朝の鳥はやっぱりいいなぁ〜!あまり期待していなかったけれどかなり鳥数は多かった。再び阿里山へ。阿里山で1日探鳥します。
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少し人通りのないところに行くとかなりの自然が。
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昨日と同じ時間に帰ってきて、同じ夜ご飯。覚えていてくれて、かぼちゃをサービスしてくれたり、話しかけてきてくれたりしました✨
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3/24
この日は移動の日です。バス停までの間探鳥し、一気に標高を下げ、嘉義駅へ。ここから予約のいらない特急列車に乗り(途中指定席の方が来たので、すぐに退いた。)、豐原車站へ。
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この日は34℃とかなり暑く、探鳥地に行く気が失せ、チェックイン後近くの公園で軽く鳥を見ました。こういう自分勝手な判断ができるのも、一人旅のいいところ✨
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少し高いけど、設備は一番良かった!台湾では珍しく、エアコンもついていた。
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この後様々な悲劇が発覚し、翌日以降の探鳥プランがぼろぼろに…。それでもすぐに代替案を考え、いろいろ思い切りました。ひとりでの海外旅行では思い通りに行かないこともあるので、適応力が大きく試されると思います。
3/25
5時に宿前にタクシーを配車し、始発のバスに乗る。そこから大雪山に向かいます。本来はここで標高を50Kほどまで上げる予定だったのですが、まさかの土日のみの運行…。この日は月曜日なのでなくなく急遽代替案で、23Kで妥協。
それでも20kmほど山道を歩く予定でしたが、なんと!とても優しい通りがかりの方が乗せていってくれることに✨本当に感謝。おかげさまで2時間の山道が30分に(笑)車すげー!!
しかも帰りも迎えに来てくれて、乗せていってくれました。今回の旅で一番感謝ですね。
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ここでは現地の鳥屋さんに加え、アメリカとオーストラリアからのツアーの方々もいました。台湾語・中国語が話せない自分は、英語で話せるそのグループとずっと一緒にいました(笑)
英語って便利ですよね。英名を覚えていた甲斐がありました。英語で鳥の会話できるのとっても嬉しかった。
『アメリカではオウギアイサは普通種だよ〜!来ればいいのに。』……。
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往復をお世話になった方が、地元の警察と仲が良く、"台湾の""山奥の""警察で""お茶菓子を頂く"という有り得ない体験をしました。貴重な経験だなぁ〜〜。本当に自分でもいい経験をしてるなと感じた一日でした。
3/26
朝早くチェックアウトし、台北へ移動します。列車は嘉義駅方面行くほうが混んでいた。博愛座を避けて、なんとか座れました。500円節約のために鈍行で行ったのですが、鳥の情報を調べたり、写真の整理をしたり、YouTubeを見たりしてなんだかんだあっという間でした。台北についてからはまだ攻められていない河川敷に向かうことに。
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せっかくなのでYoubikeを借りて、街中を走ってみることにしました!
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そして両替をし、現金をようやくゲット。4日間現金2000円だけで生活していたので怖かったな(笑)
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台北の都市公園で軽く鳥を見た後、Googleでいろいろ調べて、歩いていける社團法人中華民國野鳥學會(中華鳥會)にお邪魔しました。ここは台湾のebirdを総轄している場所で、鳥の情報を教えてもらうこともできました。A Field Guide to the Birds of Taiwanも購入できました。日本よりは安く買えました。
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台北のご飯はお決まりの場所で。
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3/27
台湾最後の日です。この日は頂いた情報を元に、陽明山に行くことにしました。台北からはバスで楽に行くことができます。なかなかマイクロバス(small系統)の運転が荒かったけど。
現地に着くと、めっちゃ霧…(泣)
これは想定外…
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夢幻湖では、アメリカの方や英語の話せる台湾の方々と長時間話していました(笑) 数日前に撮ったPheasantの話をしたら、台湾の方はこの単語を知らなかったらしく(そりゃそうだよね)、「何それ…?」と。するとアメリカの方は「あれだよ、美味しいチキンの仲間だよね♪」と(笑) y, yes…と返すしかなかったです(笑) 写真を見せたら納得してくれたし、褒めてもらいました✨
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陽明山でもっと鳥を見る予定だったのですが、バスの時刻がぐちゃぐちゃなせいで間違ったバスに乗ってしまい、そのまま市街へ…。仕方ないので台北駅から台北植物園まで歩いていくことにしました。
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その後は早めに最後の晩餐。少しリッチに白菜も頼んだ!う〜ん美味美味。
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その後は台北のスーパーでお土産を買って、台北から桃園空港への直通の電車に乗りました。バスも安いけどそんなに値段変わらないからタイムパフォーマンスを考慮してこっちに。
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空港に着いたら、写真整理をしたり、観察中は分からなかった種を図鑑で確認したりして、時間を潰しました。機内持ち込みの荷物はぎりぎり10.0kg(笑)
飛行機が動き出す頃に日付が変わり、帰りは離陸する前に寝てしまいました…。着陸の合図のアナウンスで起きて、帰国。始発まで再び写真整理をして、疲れ果てながら帰宅しました。
こんな旅でした(笑)
鳥は次回からたくさん登場します〜!
次回の記事はこちら↓
ここで台湾に行く人へのアドバイスをまとめておきます。参考してください〜。
アドバイス
適宜加筆していきます!
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