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1年目のデザイナーから見たデザイナーに必要なスキル5選
こんにちは!新人デザイナーの佐藤です。 みなさんはデザイナーにとって必要なスキルとはなんだと思いますか? 私は2023年9月にアシスタントデザイナーとして株式会社ガジェログに入社したのですが デザイナーとして成長するにはもっと多くのスキルを身につける必要があると日々実感しています… そこで今回は、1年目デザイナーの私が働いてみて感じた、デザイナーにとって必要なスキル5選を紹介したいと思います。
デザイナーにとって必要なスキル5選
デザイナーにとっての必要なスキルと聞くと、センスやデザイン力、クリエイティブな発想力をイメージされる方が多いのはないでしょうか。私もデザインの勉強を始めるまではそうでした。 もちろんそれらも重要なスキルなのですが、実際はそれだけではありません。
では、どのようなスキルがデザイナーにとって重要になってくるのか。1年目デザイナーの私が下記5つを挙げてみました!
1.情報収集力
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1つ目は「情報収集力」です。 まずデザイナーの仕事とは、クライアントの求めるイメージを形にすることだと考えています。その上で欠かせないのが「情報」です。 デザイン制作に入る前に、情報収集をしっかりと行い、目的や背景、課題を明確に確認することでクライアントが求めているイメージに近づけます。
デザインが良いものになるかどうかはこの情報収集をいかに実行できるかにかかっていると言えます。
2.情報整理力
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2つ目は「情報整理力」です。 クライアントが求めるイメージに近づくためには集めた情報を整理して、アイデアのヒントになる情報を見出すことが重要です。 特に重要なポイントやターゲットの年齢層や性別、強みやアピールポイントなどの情報は、デザインの方向性を決めるのには欠かせないものです。
3.課題解決力
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3つ目は「課題解決力」です。
クライアントは少なからず何かしらの課題を抱えてデザインを依頼しています。例えば、”売上が伸びない”だったり、”募集しても人数が集まらない”などその課題は様々です。これらの課題を解決することの1つの手段として、デザインがあると考えます。売上が伸びないという課題に対しては、その理由を考えると”強みをアピールできていない”というのが原因の1つとして挙げられます。その場合、収集した情報を用いて、強みをアピールできるようなデザインを考えて形にすることで、課題解決につながります。
わかりやすく伝えること、より効果的・魅力的に伝えることが重要で、それによって課題解決の効果に影響するので、デザイナーにとって特に重要なスキルであると言えます。
4.デザイン知識
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基本的なことですが、デザイン知識はデザイナーにとって欠かせないスキルです。
配色やレイアウトなどの知識はもちろん、最新のトレンドやWebアクセシビリティに配慮したデザインを制作するにはWebデザインの最新知識は不可欠です。
5.コミュニケーション
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コミュニケーションスキルは、クライアントやエンジニアとの連携で求められます。 具体的には「デザインの要件を聞き出す」「デザインの目的を理解する」「デザインの意図を伝える」といったスキルです。
コミュニケーションが取れていないと、狙った意図と違うデザインになってしまったり、デザインの要望をうまく具体化できず、何度も制作で手戻りが発生してしまった、なんてことに繋がってしまいます。基本的なことですが、デザイナーにとってコミュニケーションスキルは非常に重要なスキルです。
まとめ
私は前職、業種も職種も全く異なるところで働いていたので、デザイナーになりたい!とスクールに通い、勉強を始めた頃はただがむしゃらにデザイン力やセンスを磨くことを目指してデザイン制作を行っていました。
(デザイナー=デザイン力やセンスというイメージがありました…)
クライアントワークにも積極的に参加し、何度か自分の作品が選ばれたことで周りの方にも評価していただき、勉強自体は大変でしたが大きな苦悩はなく、順調にデザイナーへの道が開いていると自分では思い込んでいました。
そんな中、期限が短く、あまり関わったことのない業界のLP案件に携わる機会がありました。正直不安はあったのですが、「佐藤さんにこの案件を任せたい!」とスクールのスタッフさんに言っていただいたこともあり、何とかなるか…と承諾していました。
案の定、時間がないことを言い訳にして提示された情報だけでなんとなくデザインしてしまい、クライアントさんからも”イメージと違う”と言われてしまいました。
イメージと違うデザインになってしまった原因は情報収集や情報整理を怠ったこと、 また情報収集を怠ったことにより課題解決から遠ざかってしまったこと、さらに経験の浅さによるデザイン知識の欠如や、コミュニケーションがうまく取れていなかったことが原因だと反省しました。
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この経験からデザイナーにとって必要なスキルは、デザイン力やセンスだけではなく 情報を集めて目的や背景、課題などを明確にする情報収集力、 アイデアのヒントになる情報を見出すための情報整理力、 効果的、魅力的に伝えてクライアントが抱える悩みを解決に繋げる課題解決力、 基本的なデザイン知識や、コミュニケーションなどが重要であるということを改めて学びました。せっかく任せてもらえたのに、イメージと違うデザインになってしまい当時は落ち込みましたが、デザイナーとしてデビューする前にこの経験ができたことで、デザイナーにとって重要なことは何か見つめ直すいい経験ができたと思っています。
自分の実体験からデザイナーにとって必要なスキル5選を挙げましたが、実際にデザイナーとして働いてみるともっと他にも必要なスキルはあると感じています。ですが、まずはこの5つを意識することでデザイナーとしての基盤がしっかり作られるのではないかと思います。もちろんセンスやデザイン力、クリエイティブな発想力などの感覚的なスキルも重要であることは変わりないので日頃から世の中のデザインに触れることも大切です。
上記5選を意識しつつ、日頃から世の中のデザインにたくさん触れ、良いものを吸収しながらスキルを磨いて自身の成長に繋げられるよう引き続き努力していきたいと思います!