IF 関数 - 条件に応じた結果を表示する方法と具体例
Googleスプレットシートの基本
Googleスプレッドシートで使えるIF関数は、「条件が正しい場合」と「条件が正しくない場合」で異なる結果を表示する便利な機能です。たとえば、「100点以上なら合格、それ以外なら不合格」といった処理を自動化することができます。ここでは、具体例をたくさん交えながら、IF関数の使い方を詳しく解説します。
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1. IF 関数とは?
IF関数は「もし○○なら△△、そうでなければ□□」という条件付きの計算や判定を自動化するための関数です。
基本構文
=IF(条件, 真の場合の結果, 偽の場合の結果)
例えば:
=IF(A1>100, "合格", "不合格")
これは、A1の値が100より大きければ「合格」、そうでなければ「不合格」と表示します。
条件: 判断の基準となる式(例: A1>100)。
真の場合の結果: 条件が正しい場合に表示する値や文字列。
偽の場合の結果: 条件が正しくない場合に表示する値や文字列。
具体例 1: テストの合否判定
使用シーン
学校の成績表で、点数が60点以上なら「合格」、それ以下なら「不合格」と表示。
実装方法
A列に点数を入力。
B列に以下の関数を入力:
=IF(A1>=60, "合格", "不合格")
結果例
(A列)
点数 合否
(B列)
75 合格
58 不合格
90 合格
具体例 2: 商品の在庫管理
使用シーン
商品在庫をチェックし、「在庫あり」または「補充必要」を表示。
実装方法
A列に在庫数を入力。
B列に以下の関数を入力:
=IF(A1>0, "在庫あり", "補充必要")
結果例
在庫数 (A列) ステータス
(B列)
10 在庫あり
0 補充必要
5 在庫あり
具体例 3: 勤務時間の超過チェック
使用シーン
従業員の勤務時間を記録し、8時間を超えた場合に「超過」と表示。
実装方法
A列に勤務時間を入力。
B列に以下の関数を入力:
=IF(A1>8, "超過", "正常")
結果例
勤務時間 (A列) ステータス
(B列)
7 正常
9 超過
8 正常
具体例 4: 数値の範囲で分類
使用シーン
テストの点数を「優秀」「普通」「要改善」の3段階で分類。
実装方法
A列に点数を入力。
B列に以下の関数を入力:
=IF(A1>=80, "優秀", IF(A1>=50, "普通", "要改善"))
結果例
点数 (A列) 評価
(B列)
85 優秀
65 普通
45 要改善
具体例 5: 日付による処理
使用シーン
特定の日付を過ぎた場合に「締切済み」、それ以前の場合に「受付中」と表示。
実装方法
A列に提出期限の日付を入力。
B列に以下の関数を入力:
=IF(A1<TODAY(), "締切済み", "受付中")
結果例
提出期限 (A列) ステータス
(B列)
2025/01/10 締切済み
2025/01/15 受付中
2025/01/20 受付中
具体例 6: 数字と文字列を組み合わせた出力
使用シーン
売上が一定額を超えた場合に「目標達成!」と金額を表示。
実装方法
A列に売上を入力。
B列に以下の関数を入力:
=IF(A1>=100000, "目標達成! " & A1 & "円", "未達成")
結果例
売上 (A列) ステータス
(B列)
120000 目標達成! 120000円
80000 未達成
100000 目標達成! 100000円
ヒントと応用ポイント
複雑な条件はネストで対応
複数条件を処理する場合はIFを入れ子にすることで対応可能です。条件の組み合わせを整理
条件が多くなる場合は、事前に必要な条件を箇条書きにするとスムーズ。エラー処理を追加する
データにエラーが含まれる場合、IFERROR関数を組み合わせて安全性を高める
=IFERROR(IF(A1>=60, "合格", "不合格"), "データエラー")
まとめ
IF関数は、単純な条件判定から複雑な処理まで幅広く対応できる便利なツールです。条件に応じて結果を自動で表示することで、作業効率が大幅にアップします。今回紹介した具体例を参考に、さまざまなシーンで役立ててみてください!