官能食レポ〜北新地編〜
しゃぶ壱※2019年の内容です※
北新地といえば、夜の街のイメージを持たれそうだが、
昼は夜の華やかな顔と違い、オフィス街のビジネスマン達のランチのテーマパーク的な存在な事をご存知だろうか?
そう、夜は高級飲食店だが、昼はランチタイム。
夜は高くて中々手を出せないお店でも、1,000円前後で楽しめてしまうという、魔の境地である。
今日我々いつもの3人メンバーで
北新地に凛冽する『しゃぶ壱』にランチタイムに潜入した。
12時ピッタリに私たちは、高鳴るお腹の音と共にランチタイム中のしゃぶ壱に入店。
表の看板にはランチタイムならではの手ごろな価格の看板メニューから、
『牛・豚mix』のしゃぶしゃぶを選択した。
メニューとしては牛・豚のみ、
またはMIXがあるのだが、どちらも楽しみたい方にはMIXがマストであろう。
店内はまだランチタイムが始まったばかりで、
客人は私たちのみ。
エアコンがしっかりと効いていて肌寒く感じたが
鍋という事もあり、店内がにぎわうと一気に熱気が籠るためと、お店のお母さんは言っていた
ごはんは白ごはんと、お店オリジナルの生姜ごはんが選択可能。
タレはごまだれかポン酢が選べるので各々好きなものを選択。
肝心の鍋の中身を紹介していこう
野菜は3人分が盛り付けられていたので、
お肉の到着まで一気にお鍋に投入し、煮えるのを待つことに
店内のカウンター内のマスターを見ると、
大きな機械でその場で肉をカットしてくれている様だ
カットしたお肉は3人分、別々のお皿にスライスされた状態で盛り付けられている
お母さん曰く、牛は少しのしゃぶしゃぶでいいとの事
いよいよお肉の出番
ドキドキしながら各々鍋で好きにしゃぶしゃぶする
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後編
~鍋内に溢れ出す肉汁と広がる芳醇な香り~
我々は待ち望んだ赤く充血した新鮮なお肉を一枚箸に取り、
ぐつぐつと煮立ったお鍋に泳がせる
まずは私は豚肉からしゃぶしゃぶと泳がせ、
用意されていたポン酢に刻みネギともみじおろしを
ほんの少しだけ付け、待ち望んでいた口に運ぶ
・・・なんて柔らかく、口の中で踊る様に肉の香りと柔らかさが感動を呼ぶ
豚肉の濃過ぎないけれどもうま味の凝縮された肉汁が広がる
そのけしからんお肉を生姜炊き込みごはんと共に口に頬張る
少し濃いめのポン酢としょうがの風味の効いたごはんが尚更食欲を増す
人の三大欲求のうちの食欲と性欲は表裏一体なのかもしれない
そんな事を彷彿とさせるほどのお肉とごはんが絡み合い、溶け合っているのだ
豚肉が若く張りのあるピチピチとした女性なら、
牛肉は30代の熟れた濃厚な大人の女性というイメージをして頂ければいいだろう
そうしながらも、野菜、豆腐、肉、ご飯を楽しむ3人
私以外の2人はごはんのおかわりもしていた
ごはんのおかわりも自由という所も、老若男女問わず嬉しい点ではないだろうか
そしてシメはラーメンがあるとの事
鍋を一通り楽しんだ所、お母さんが鍋に出たダシと混ぜ合わせて作るオリジナルのタレと
生のラーメンを運んできてくれる
テキパキと鍋に出た灰汁を取り、ラーメン用のスープを調合
灰汁も丁寧に、肉のうまみを取ってしまわない様に少しずつ取っていくとの事
そんなこだわりと優しさを感じつつも、
煮だってきたラーメンを頂いてみる
あらびきの胡椒が効いた、スパイシーさの中に
先ほどの鍋から抽出された肉汁達のうまみが溶け合ったスープが
程よい硬さのラーメンに絡みつく
スープは醤油と鳥ガラをベースにした様なイメージで
鍋の〆にふさわしい、優しさの中にもどこか癖になる胡椒がエッジを効かせている
あれよあれよと鍋は空っぽになり、3人の女達は恍惚の表情と共に
しゃぶしゃぶランチの美味しさにうっとりとした時間を過ごした
これだけの内容を詰め合わせているにも関わらず、
牛、または豚しゃぶ、牛豚MIXしゃぶしゃぶランチが990円と
千円払っておつりが返って来るという満足感
昼から少し贅沢に、日ごろの会社でのストレスや考え事をから解放される
束の間の休息として楽しみに行くのもいいのではないだろうか。