デザイナーとして成長している実感。1年前の自分に伝えたいこと。
はじめまして
5月からユーザベースにBX Designerとして入社した古賀と申します。
現在は自社のプロダクトであるSPEEDAに関わるデザインを担当しています。
私は大学卒業後、少人数の個人事務所でエディトリアルデザイナーとして歩み始めた後、前社の広告制作会社に転職。アートディレクターとしてチームのマネジメント業務やクリエイティブ管理をし、またVMDという店舗ディスプレイなどを担うチームの推進など約7年半その会社にいました。
私が今回転職した思いや入社してからの感想をお伝えすることで、もしデザイナーとして次に進もうと考えている人の後押しができたら幸いです。
デザイナーになりたかった日々
ユーザベースに入るまでの話をちょっとします。
新卒では就職氷河期だった就活時、当時は未経験デザイナーとして雇ってもらえるところが少なくて、Creatorという雑誌を見ながら片っ端から電話しては何十社と落ちていました。やっと最終までいき面接の雰囲気がすごく好きで入社したい意欲が一番あった会社も結局は落ちてしまい、ようやく内定がもらえたのは主に雑誌のデザインをしている個人事務所、そこで私のデザイナー人生を歩み始めることになります。
新卒ということもあり絶望的に低い給料+全く休みがない状況でがむしゃらに働き始め、もちろん技術や知識も全然なかったので働かせてもらいながら毎日勉強の日々でした。ただとにかく無法な職場。。
(当時の振り返りノート)
ひたすら勉強で「なんで学生時代もっと頑張らなかったんだ」と後悔を覚えながらも常に鍛錬、ふと就活時に最終まで行ったあの憧れた会社に成長した自分で見返したいと思いました。気付けば3年くらいが経つと、ある程度いろんなことができるようになり給料も入社時と比べて4倍くらいになってました。(どんだけ初任給が低かったんだっていう...。)
(居住者がいない原宿のマンション。夜は爆音でDJの練習を。週末は朝戻ってそのまま仕事...でも楽しかった。)
結局4年半その事務所にはいたのですが、いざ、あの憧れていた制作会社に応募すると、まさかの社長も覚えてくれていて、無事内定をもらえたのは本当に今までで一番嬉しかったです。それが前職です。
憧れていた会社
入社して主に百貨店のキャンペーン訴求を制作していました。自社のスタジオもあって撮影から最終的なアウトプットまで行える会社で、割と忙しい日々でしたが、事務所時代と比べたら全然つらさもなく、さらに素敵な仲間やクライアントにも恵まれ、本当に毎日幸せで楽しい日々でした。そして前向きに積極的に仕事をしていると社内でも面白そうな仕事をどんどん振っていただけるようになり、同時に役職もデザイナー→チーフ→アートディレクターとして上げてもらえたのです。
徐々に物足りなさを感じ始める
アートディレクターなってから2年くらいが経ち、社内で特にほぼフィードバックもなく、企画提案が続き制作のクオリティ度返しみたいな状況になってきて、何か自分の中で危機感のようなものを感じ始めます。
この会社でデザイナーとしての成長は頭打ちなのか?仮にスキルがあったとしてビジネスとして斜陽になりつつある現状にも不安がありました。そんな中、自分を試す意味でも宣伝会議のアートディレクター養成講座(ARTS)に昨年通い始めます。
(講師の方が持参する過去の制作物たち)
新しい繋がりと刺激に感動
約9ヶ月間で週1の講義と4回の課題+卒業制作があります。だいたい60人くらいの受講生がいましたが、みんな熱量も高くデザイナーとしてのスキルも熟達している人もいて、真剣にこの講座に向き合う姿勢に本当に感化されました。課題に対しての講師のフィードバックも適切で、技術面から思考法まで学ぶことができとても勉強になります。
(課題に対して好評でもらえる鉛筆。ギリギリ2本もらえました!)
コロナ禍であまり多くはなかったものの、それでも受講生同士で中西(宣伝帰りの定番飲み屋)に行って交流を深め、時には講師の人も来てくれたり、本当に多くの刺激が受けることができます。
そんな熱量の高い人たちを見たり、講師の方の話や適切なフィードバックをもらう中で、やっぱり自分としてももっと成長を感じたいし、すごく温かく居心地のいい今の会社に、このままずっと居てははダメなんじゃないかと思ったのです。
ある有名なプロダクションの方で転職の経歴が多い尊敬する講師に転職について質問してみました。その方は曰く「もっと次を目指せると自分自身を信じ、そう思ったなら早く動いた方がいい」と。
そこで転職することを決意します。
転職を決意してから
正直、始めは事業会社に入ろうとは全然思ってもいませんでした。ARTSのこともあったし、デザインのスキルアップベースでしか考えに至ってなかった。というのもすごく偏見を持っていて、私のインハウスデザイナーのイメージ自体が例えば資生堂など有名なところを除けば、デザインに対してのリテラシーが低かったりやレベルが上がることは難しいと思っていたからです。
ただ今回の転職で最終的に5社残してもらえたのですが、その中でも唯一事業会社だったユーザベースの選考で、私が思っていたようなイメージとは全然違う印象を受けたのです。デザインベースとして屋号を掲げ組織を強くしようとしている話、面接する方々の経歴などをお聞きすると、自分の考えも偏見過ぎて、、ユーザベースはすごくデザインに対して理解があり熱量の高い人たちが集まる企業だと感じたので入社することに決めました。
また前社では制作会社とクライアントという関係性になると、どうしても表層的なお付き合いになってしまいがち。企業や商品が持つ課題に対してちゃんとコミットできずに、中途半端な提案で終わってしまうことも。自分としては、そういった課題や目標をしっかりと理解した上で、寄り添いデザインしたい思いもありました。
緻密なデザイン業務による成長
いざ、ユーザベースに入社してみると、思っていた以上にデザインに対して求めれるクオリティが高く、バナーにおいても申し訳ないながら、何度もフィードバックをもらい、緻密にデザインをしていきます。
改めて自分がまだまだ技術的にも未熟だったことを痛感しました。。今まで大きな面で制作を捉えていたことが多く、マーケティング視点で小さなバナーのその細部にまで渡ってこだわり、考えられたデザインに今は勉強する日々です。
正直、めちゃめちゃ難しい。
ただ、この感覚が何か自分自身の成長を感じるとともにもっともっと勉強し成長できることがたくさんあると実感しました。もちろん事業そのものの理解も深めていき、単にアウトプットだけではなく最終的に会社全体で同じ方向き前進するために自分は何ができるのか、これが制作会社にはないとてもいい体験でもあります。
なので、今はもっと早く確実に貢献していくためにも受けたフィードバックを自分の中でちゃんと整理し、大切にするために確実にノートにまとめるようにしています。
事務所時代でもそうですし、デザイナーは本当に日々勉強することが多く、逆にこういったことが感じられなくなると、おそらく、たまに見かける疲弊し切った目が死んでいるデザイナーになってしまうんだと自覚しました。笑
いつまでも学びがあり、成長している実感があることは自分としては本当に大切なことだと感じています。
フィードサイクルによってさらなる成長
ユーザベースでは3ヶ月のクウォーターごとに自身がデザインしたものをポートフォリオにまとめプレゼンします。また360フィードバックと自分自身でも振り返り行うので多くのフィードバックをもらいながら個人が成長するための制度が整っています。これはデザイナーとしてだけはなく、より自分自身の成長させることができる驚異的なフィードバックサイクルです。もはや成長せざるを得ない…。
フィードバックサイクルについてはこちらに詳細が載っています。
1年前の自分に伝えたいこと
やっぱり成長する事、実感する事が本当に大切だと思いました。
現状維持では意味ないし何も変わらない。自分が本当に成長する事を一番大切にして間違いないよ、と伝えたい。
そして、ユーザベースはバリュー、ミッション、エッジの観点で評価し、デザイナーとしてだけではなく人としても成長していける環境なので入社して間違えありません。
おわりに
私が入ったDESIGN BASEではクリエイティビティに溢れるメンバーがたくさん在籍しています。もし興味がございましたら、ぜひお声がけください!
毎週メンバーの記事が更新されていますので読んでみてください。フォローもよろしくお願いいたします。