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層雲峡氷瀑祭り
関東近郊に在住のものがある日突然、北海道への転勤、それも家族持ちの者で単身赴任の場合、
おおよそ周りからの反応は想像に難くなかろう。
「お気の毒に」などの同情が大半でなかには迂闊な者は本人に向かっても口を滑らせて「飛ばされてしまって」と失言を吐く始末。
その逆境に遭遇したものは何を隠そう私自身なのだが、
私も単身赴任で北海道に行くまではおおよそ、同じような感覚で、その「憂き目」にあっていた人に接していたと記憶する。さすがに飛ばされたなどの失言はしないまでも。
ここから、私の北海道旅日記をシリーズで展開しようと思い立った。
実際に単身赴任は今より6年前の9月~4年前の1月までなので2年も滞在しなかったので、私は単身赴任というより、「超長期出張」と自ら銘打っている。
出張に行った際にその土地をビジネスのついでに観光することはよくありましょうが、まさに私の超長期出張はそれで、ありったけの時間を観光に当てていた。
よく北海道に旅行に行く人でも約1年半滞在した私ほど、北海道を満喫した人はレアだろう。
本州の人間にとって北海道は特別な響きがあり別世界に思えるだろうが、割りと本州と変わらないというのが、私の最初の感想。しかし、1年半でも住めば本州とは全然違う。特に冬が、というのも月並みながらの感想。その辺りはよく北海道に行く人は実感済みでしょうが。
その辺りの北海道論は徐々に深掘りするとして
今回は表題の層雲峡氷瀑祭りである。
札幌雪まつりに観光に訪れた人は多いだろうが、この祭りに訪れた人はレアだろう。
層雲峡の場所は詳しい人はすぐピンと来ましょうが、私は旭川に住んでいたのだが、旭川自体、札幌より大分北で雪も札幌の比ではない。寒さも道北と呼ばれ、道央より遥かに上。さらに層雲峡温泉は旭川を少し北に行ったところでこの氷瀑祭りが開催される2月は想像を絶する寒さだ。マイナス20℃は普通で、もっと下がるときもある。
さすがに北欧旅行に行ったことは私はないが、北欧でオーロラをみるのと変わらないであろう異次元感がこの氷瀑祭りにはあった。
北海道の観光は圧倒的に夏の方が良いエリアが多いのだが、この層雲峡は冬に訪れるべきところであり、超長期出張ならではのフラッと週末に訪れることが出来た醍醐味である。なかなか道中も刺激的な道を走り緊張感が半端ないけど、凄く良い体験となる。今日はこんなところで、さよなら