見出し画像

いぶし銀

いぶし銀と言えばウィリアムズルノーを駈っていた頃のティエリーブーツェンを思い起こしますが(古舘の実況の影響)今回のいぶし銀はシンガー・ソングライターの竹内まりや。

竹内まりやデビュー40周年特番をBSで昨年流れていた。
23歳でデビューし当初はシンガーという肩書きであったが、1980年代よりいわゆるシンガーソングライターという肩書きとなり、他のシンガーへの楽曲(作詞作曲)の提供が増えていく。

途中から作らなきゃという義務ではなく、作りたいを形にしてうまく行くようになった、と。でなくては義務感だけで40年は続かないであろう。私も現職を約20年続けており、研修や見習い期間も入れると24年目になる。
もちろん、義務感だけではそれも続かない、仕事を通じて自己の表現したいものを形にするという側面はやはり存在する。
一方でイチローが言っていたが、好きなことを仕事にすると、仕事にする以前と同じようには楽しめなくなるという側面。
野球選手は大体、少年野球から始めてプロじゃない期間もあるから、好きなことが義務となるという面は強いのだろうが、竹内まりやは歌が好きなのは間違いないが、歌手になりたくてなったというより、流れでデビューしたような経歴であるため、イチローの言うようなプロとアマチュアの違いはあまり実感せず、仕事を始めた形だ。その方が仕事は長続きするのかも知れない。40年続けるにはやはり適性だけでなく、気持ちの置き方も適正でないとなかなか難しいのであろう。

竹内まりやは1987年に中森明菜に「駅」という楽曲を提供し(翌年にセルフカバーで歌ってもいるが)、自分の作るこういった歌謡曲然とした作品も世の中で受けるのだと発見し「シングルアゲイン」「告白」といった自らのための作品も作り、大ヒットしている。最近では往年の楽曲「プラスティックラブ」が海外でも注目を浴びたり、今もなお現役である。映画「秘密」(東野圭吾原作)の主題歌に使われた「天使のため息」が私は最も好きである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?