鎧を着ずに丸裸で現代の困難な社会に立ち向かう危険性、その予防法とは?
確か資生堂のAG+の開発チームが汗の臭い、加齢臭などに加えてストレス臭があることを数年前に発表した。
その更に10年くらい前に私はストレス臭の存在に気付いていた。
キッカケは究極のストレス環境に身を置かれたとき、真冬で汗をかくわけもないのに、ニカワを焼いたような嫌な臭いが自分でも感じられ。
また、私は苦境を脱して精神が落ち着いたときは徐々にその脳内に嫌な汗みたいなものをかく状況から脱しその嫌な臭いも消えていった。途中、会社の「こころの電話相談」ダイヤルで悩みを打ち明け、彼らカウンセラーは体の医師ではないから分からないであろうことは承知でいわゆるストレス臭のことを尋ねると口を揃えて、そういった事案は聞いたことがないと回答してきた。
その数年後に
土俵際に追い込まれ常に眉間に皺が寄っているような後輩が明らかなストレス臭を発していた。
まだ、学界もストレス臭たるものを発見、公表をする前だからその存在を述べてもSFのように扱われ否定された。
単にお風呂でも入っていないからじゃないか?とその後輩は言われ揶揄されていた。
私も自身が心で嫌な汗をかいていたとき、身なりはきちんと清潔に整えているのにも関わらず、嫌な心の汗が実際に滲んできたように感じたことがあった。
逆に言うとそんな臭いを発するほどかなり追い込まれるストレスが当時の仕事にはあったといことだ。既にパワハラという言葉は既にあったが、普通にパワハラはまかり通っていた時代。
メンタルがそれなりに強くてもそんな状態にまで追い込まれる者が多かった。
そして時代を経て
ようやく学界はストレス臭の存在を認め資生堂によっても発表された。
メカニズムはよくは知りませんが、やはりホルモンバランスが崩れるとフェロモンのようなものが、嫌な成分に分解化合されるようなメカニズムに感ずる。
昨今はスメルハラスメントなるものもあるから、入浴や口臭エチケットなどには十分気をつける人は多いが臭いエチケットのためにストレスを溜めないように気をつけている人は少ない。
人間、極限状態に追い込まれるとそんな通常ではあり得ない状態にもなるものだ。
出来るだけそんな状態に陥りたくはないものだが、経験しているといないとではまた、対処の仕方も変わってくるし、そんな苦境も一度は経験すべきだと思う。
スティーブジョブズの自伝を読むとまるで半沢直樹のように、究極まで追い込まれ、普通はギブアップせざるを得ない逆境から這い上がってピンチをチャンスにしている。
それは私もまさにその通りと感ずる。
極限状態になれることも人生の一つの醍醐味ではなかろか、
そういった底を経験せず無難に生きることは、安全なようで一番危険かもしれない。
それは幼少の頃から様々なワクチンを予防接種で抗体を作り、様々な病(例えば結核や日本脳炎や水疱瘡、風疹、麻疹など)に備えるのが現代の医学だが、そういったものを一切受けずに丸裸で育つのと、似た危うさが挫折を知らない人生にはあると感ずる。
何故なら洪水のようなストレスの波が押し寄せたとき、免疫がなければモロに水を被り、そのまま流されるようなものだ。
若年層の自殺の増加はそういったところにも関係しているのかも。
雑草魂で挫折を味わいその地獄の淵から這い上がる毎に人間は強くなる。
私は幸いにもそういった経験は多数経験させてもらった。