#127 神様仏様才木様 その2

今日の阪神のコーナー
昨日一昨日のサヨナラ負けとその前のカードの日ハム戦からピッチャーを使いすぎていることもあり、今日はできる限り中継ぎを使わずに行きたい試合運びだった。そして今週一勝もできていないことから、あれだけ多くの一点差ゲームを凌いできた投手陣にも疲れが出始めているのでなんとか才木投手には完投してほしいとそう思っていたのだった。相手先発はCCメルセデス投手。8試合で防御率1.50ととんでもない成績を叩き出しているだけあって今日も苦しい試合展開になることは予想できた。しかし、試合が始まるとこの日1番に入った森下選手が先頭打者ホームランで1点を先制する。その後中野、渡邉選手と凡退するも今日も4番の近本選手が2塁打を放って2死2塁とする。だが、後続倒れてこの回は1点のみとなったがこの感じだと割と簡単に勝てるかも、メルセデス打てるかもと思っていたのも束の間その後はあっさりと無失点に抑えられ追加点も取れないまま9回まで来てしまった。一方で才木投手はいつにも増してキレのある変化球と力強い真っ直ぐで凡退の山を築き、8回にはピンチがあったものの2死3塁で岡選手を三振にとって無失点に抑える。そして最終回、当然阪神打線は三者凡退に抑えられる。結果的に森下選手のホームランの1点だけでついにここまできてしまった。前述の通り投手もそこまで注ぎ込めない中で9回のマウンドにも才木投手が上がった。岡田監督はピッチャーを変えずに1点差ゲームで、才木投手と心中するつもりで9回にも送ったのかもしれない。兎にも角にも、11連勝中のチーム、9回には脅威の粘りを見せて勝ち切ってきただけあってここが1番の山場であることは言うまでもなかった。9回裏、才木投手は先頭バッターをヒットで出塁を許してしまうと続く髙部選手にもショートへの内野安打で無死1,2塁の大ピンチを迎えてしまう。個人的にはもう完全に終わったと、ここで打たれても才木投手のせいじゃなくていつまで経っても打てない野手陣のせいなんだと強く心の中で思いながら、心臓が張り裂けそうな気持ちで見ていた。そして続くバッターのソト選手。昨季までセリーグで対戦していたバッターとだけあって恐ろしさは十二分にわかっている。ヒットも打たれてはいけない場面、際どい球を悉くボール判定にされて苦しい中で、才木投手と梅野選手はソト選手に対して3-2からインコースの真っ直ぐを選択した。これがこの日1番の最高の球だった。結果的に、詰まらせて遊併殺打にとり2死3塁とする。そして最後のバッターポランコ選手も対戦経験のある一発のあるバッター。前のカードのヤクルト戦では代打で出場していずれも延長戦につながるタイムリーを打っているだけあって恐ろしいバッターであることは間違いなかった。しかし、バッテリーはポランコ選手に対して全て真っ直ぐを選択して2ゴロに打ち取った。結果的に才木投手は9回を116球無四球無失点に抑え見事今季3度目の完封勝利をあげた。もう本当に素晴らしいピッチングだったし、勝った瞬間に泣きそうなった。自分も明日から頑張らないとと元気をもらうピッチングだった。

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