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記録しておきたい記憶vol.07_02
男3人で東京→名古屋の引っ越しを実行するべく、東京へ向かい、一人は発熱で車で寝てる。もうひとりは何をしていいかわからず、おろおろと動き回る。そんな最中、ギャラをもらうというのもあり、必死こいて引っ越し作業で車に荷物を積み込む、僕。
全て荷物を積み込み、自腹で買った麻ヒモとビニールヒモで荷物に被せたブルーシートを固定する。さぁ、名古屋に戻るぞ。
なんだと?
一通りの作業を終え、いざ名古屋へ向けて出発。
ツレはグッタリしてるし、僕は重労働したので後輩に「おめー運転してけよ」と鍵渡したら
「僕、免許ないんですよ」
「な ん だ と ?」
仕方ないので、僕が運転することに。
もう、疲れたわ、腹が立つわで帰り道はとにかく無言。都内を走り、たまに停めて、荷物やヒモのたるみをチェック。下道走ってる間は大丈夫だけど高速だとどうかなぁ・・・。軽トラでは面積足りずにやたら上積みしてるから不安は尽きない。
案の定、高速で・・・
多少迷いながら高速の入り口を見つけて乗ってみる。
何とか大丈夫かなぁとサイドミラーで確認しながらとにかく左斜線をトロトロと走る。途中、PAで晩飯食って少し休憩して、また走り始める。
休憩もしたいけど、早くこのグダグダな状況を終わらせたい、今はそれだけ。
どのあたりだったかな、PA出てしばらく走ると恐れていたことが発生。
ふと運転席からサイドミラーをみると、麻ヒモとビニールヒモが切れて、ブルーシートがばさばさ舞ってる!!
次のSAなりPAまではまだまだ距離あるし、このまま走行してたら絶対高速に荷物落とすかブルーシートが飛んでいく。
背に腹は変えられない、高速で左に寄せて、ヒモを結びなおすことに。
もちろんそれをやるのは僕のみだし、僕しか出来ない。
怖いすよー高速で停まって作業するのって。
もうね、バンバン横を車が走り抜けていく。
下道でも路上で横を車が通り抜けるのって怖いと思うんですけど、あんなん比じゃない。マジで怖い。
ヒモを結びなおしたり、2重にしたり、荷物を整頓したり。途中、ホーン鳴らされながらも、なんとかかんとか修復できたので少し速度を落として名古屋へ向かう。
警察から電話
夜8時くらいだったかな、浜松過ぎて愛知県入ったぐらいか、僕の携帯が鳴ります(当時はまだ違反ではなかった)。番号見ると「052」から始まってる。名古屋市内の局番である。
出てみると相手は中村警察署の交通課。
「すいませーん、平田さんでしょうかぁ?」
「・・・はい、そうですけど?」
「えーとねーお宅の車なんですがレッカーされてるのご存知?」
「はぁ?」
「もうね、8時間か9時間ぐらい経過してるんだけど、レッカー先の駐車場料金も結構な金額いってるだろうし気づいてるんかなーって思いまして。」
「え?え?」
「今、どちらにみえるんですかー?」
「いや、東京に行ってていま、名古屋向いて走ってるんですが・・・」
「わかりましたー。では待ってますんで中村警察署までお願いしますね。」
もうね、泣きっつらにハチといいますか踏んだり蹴ったりといいますか。
レッカーされてました、僕の車。
ツレの車はしっかり事務所駐車場入れてたんで無事。
というか、テメー駐車場持ってたんかい、って話。っつーかその場合はさ、普通、俺の車を駐車場に入れるんじゃない?
寝ずに働いて運転して怖い思いして16,000払うって何なの俺?
名古屋市内ついて、荷物を運び入れる。
今度はマンションの3階。当然、また僕ですよ、運ぶの。
もう、レイアウトとかそんなん気にしてらんないので玄関先に荷物だーっと並べて引越し終了。
ツレがさすがに悪いと思ったのかギャラを2万円(ほとんど僕一人でやったんだしねぇ・・・)くれましたが、絶対に足りない。そのまま軽トラにツレ乗っけて警察署へGO。
手続きして当然のことながら理由を言っても「そうですか、そうですか。じゃ、ここにサインを」みたいな感じで話を進められる。
レッカーと反則金で36,000円だったと思います。金ないのに・・・。
手続き終わって、軽トラ戻って時間は深夜1時。
寝ずに働いて運転して怖い思いして16,000払うって何なの俺?