アジャイル育児論
今回はソフトウェア開発手法のひとつである"アジャイル開発"から、育児やイクメンについて考えるお話です。小難しいタイトルですが、IT業界以外の方にも読んでいただけるようにしているため、最後までお付き合いいただければ幸いです。
アジャイル開発と育児
アジャイル開発は、日々急速に変化していく世の中や顧客の要求に、柔軟かつ迅速に対応できるようにするために生まれました。同じように、育児も時代とともに様変わりしてきて、女性の社会進出や共働きが増えるに連れて、男性が育児に参加することが多くなりました。それを後押しするように生まれたイクメンという言葉は、もう何度も耳にしているかと思います。
アジャイル開発もイクメンもセンセーショナルなものとして世に受け入れられてきました。
Don't just do agile, Be agile.
アジャイルという単語だけでみると"機敏"とか"素早い"といった言葉が出てくるので、アジャイル開発は短期間の開発を繰り返すことだと誤解されることも多いです。しかし、その本質は "常に改善している状態・より良いものを目指している状態" にあります。アジャイル開発をしようと思ってするのではなく、気づいたらアジャイル開発だったなぁ…というのが理想。
では育児ではどうでしょうか。
イクメンが流行語大賞に選ばれて10年。男性の育休取得率も少しずつ増え、育児に対する考え方も変わってきました。ただ、制度が追いついていなかったり育休をうまく活用できていなかったりと、育休を取ることを目的としてしまって本質を見失ってしまうケースもあるのかと感じています。
#イクメン で検索すると同じようにもやもやとしている方が多いようですね。皿を洗っただけでドヤ顔する夫や、イクメンレベルを競い合う妻たちのステータスになってしまったり、イクメンのネガティブな面を目にすることも少なくありませんでした。
育児もアジャイルであればみんながハッピーになれる、そう思うのです。
育休は取るべき?
出産前に色々と調べはしたものの、子供の成長具合や職業の特性、共働きかそうでないかなど、環境は様々で、正解はないということを再認識しました。
ここで、育児にも使えるアジャイルのエッセンスを紹介したいと思います。"ソフトウェア開発"を"育児"に置き換えて読んでみてください。
アジャイルソフトウェア開発宣言
私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践を手助けをする活動を通じて、よりよい開発方法を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、
価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。
プロセスやツールである育休制度は、よりよい育児を支援する方法として大きな役割を果たしていますが、それらを利用してどうありたいか、どういう育児をしたいかについて家族で話し合うことが大切です。
また、それは会社に対しても同じで、ただ単に制度を振りかざすのではなく、双方の歩み寄りが大事と言えるでしょう。
当たり前のように思いますが、やっぱり大事なことなのだと思います。
アジャイルであるということ
育児について話し合いをする中で、"男は仕事、女は家庭"であることを選んだり、(暴力にならないように境界を明確に定義した上で)躾に体罰を含めることを選んだりするのもありだと思います。実践をしてみてダメなら方法を変えてみる。大抵のことは取り返しのつくものだと思うので、臆せずチャレンジしていきたいものですね。
僕自身、育児を始めてまだ5ヶ月目の新米ですが、これからも奥様と(将来は息子とも)より良い育児や家庭について模索していこうと思っています。
いかがでしたでしょうか。
今回は僕の業界と絡めてみましたが、具体的なライフハックや家事分担のノウハウなどを知りたい場合は、アジャイル開発のひとつであるスクラムで検索してみると良いかと思います。
クリエイターさんの素敵な記事がたくさんありますよ☆
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