産業保健で「測定」するということ
はじめに
今回の記事では「測りすぎ」という本を読んでの感想と交えて、産業保健現場における「測定すること」(「数値化」や「活動の評価」、「活動の可視化(見える化)」)について考察したいと思います。測定、評価といったことの落とし穴については「労災ゼロの落とし穴」、「特殊健診の落とし穴」、「ストレスチェックの落とし穴」などの多くの記事で言及してきましたが、「測定」ということだけでも、整理したら面白いのではないかと思い記事にして考察したいと思います。以下の本を買わなくても理解できる内容としたいと思いますが、もしご興味があれば、ご購入してみてください(私には一銭も入りません)。なお、この記事では、測定や評価を全て、測定するという表現します(評価は、人事考課的な評価や、認められるという意味を含み混乱するためです)。
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