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ありがとう、ガチコ萩生田。
2022年8月15日。
37歳になりました。
プロボクサー ガチコ萩生田、年齢制限により引退です。
今夜は寝てしまおうと思っていたのですが、自分の言葉で、今日、残しておかないとだめだと思って、PCの前に座りました。
鼻をかむなと言われたのに、泣きすぎて、鼻をかんでしまい、若干頭痛がする今日この頃です。明日は殴られてないのに目が腫れそうですね。
何から書けばいいでしょうか。
書くことがありすぎて、うまくまとめられないかもしれません。
それでも、今日書くことに、きっと意味がある。
いやでも、書くことをサボりすぎていて。
どこから書いたらいいのでしょうか。
8月14日
REAL SPIRITS
神戸市立中央体育館にて
アダムスハナコ選手とのダイレクトリマッチ
これを組んでもらえたことがまず奇跡なんですよね。
7月28日のドローを経ての再戦ですから。
いや、インターバル!!!っていう。
だめだ、頭がまわってないですね。
頭悪い文章しか書けない。
頭が回っていた時に書いたメモを貼らせていただきますね。
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という状況でした。
結果はと言いますと、0−2で負けました。
負けちゃった。
終わっちゃった。私のボクシング。プロとしての、ボクシング。
プロボクサーじゃなくなった私は、何を目指して生きていけばいいのだろう。前回ドローで試合を終えて、試合ができる可能性なんか0の夜、あの夜の地に足のつかない恐怖が忘れられません。
目指すものがない恐怖。地に足がつかない恐怖。
そこから、大舞台を整えてもらいました。
人生最大の舞台を、整えてもらいました。
ここまでしてもらって、それでも、私は勝てませんでした。
ここまでしてもらったのに、勝てなかった。
ボクシングに出会えてよかった。
ボクシングがだいすきです。
でも、とりあげられちゃった。
明日からどうやって生きたらいいんだろう。
素直にそう思いました。
今も思ってます。
趣味としてボクシングは続けられるかもしれないけど、プロとして試合を目指してはもうできない。
できなくなっちゃった。
このあたりで泣き出す、という思考が無限ループですね。
負けてしまいました、自分が弱かった、相手が強かった、でもまた頑張ります、応援して下さい!って、そういう報告が私にはできない。
だって、次はもうないんです。
やれることはやったし、まさかスーパーフライ級まで自分が減量できるなんて思わなかった。もらいまくってたジャブの対策も練習した。
でも負けた。
勝敗があるスポーツだから。
まとまらないですね。
それもそうで、私の頭の中も全然まとまってないです。
ただ、もうできないんだ。
もっと、もっとやりたかった。
そんな思いでいっぱいです。
こんな寂しい誕生日を迎えることになるとは思わなかった。
誕生日、なんでこんなに早いんだよ、とすら思ってしまいました。
でも私は生きていて、37歳のガチコの人生は今日から始まってしまうんですね。何かを目指してないと、しんじゃう人間だから、プロボクサーガチコ萩生田は、次にどう生きて行くのか探さないと。
何ができるのか、今はまったく思い当たらないけど。
短い間ですが、夢をみさせてもらいました。
ギリギリでテスト受かって、半年で3戦もさせてもらったんです。
このコロナ禍に、すごくないですか。
こんな、ありがたいことあるでしょうか。
本当は、感謝は、勝利で返したかったです。
勝ちたかった。
引退したくなかった。
引退したくない。
もっともっとやりたかった。
もっと、プロボクサー、ガチコ萩生田でいたかったです。
この短い時間に、私と出会って、支えてくれた皆さん、応援してくれた皆さん、私にとって夢のような宝物のような期間を、共有してくださってありがとうございました。
ボクシングに出会えてよかった。
もっと一緒にいたかった。
悔しいです。
このまま続けても、なんだか駄々っ子の文章になってしまいそうです。
誕生日は、すこしぼーっとして過ごそうかと思います。
大好きな人が言ってくれました。
“悔いて悔いて飽きるまで悔しもうな”って。
そして
”不安なこと考えがちかもやけど、応援してくれた人達がいることは忘れないでね!”
って。
私がボクシングを続けられたのは、本当に、本当に、たくさんの方の応援やサポートがあったからです。
こんな私を、応援してくれて、支えてくれて、ありがとうございました。
悔しくて仕方ないけど、生きなきゃだから、明日出せるだけだして、頭がスッキリしたら、またすこし文章にできたらと思います。
今言えるのは、私に最後のチャンスをくださった
アダムスハナコ選手
ハッピーBOX ジムの皆様
渡辺会長、ワタナベジムの皆様
真正ジム様
パンツスポンサーの皆様
応援タオルを買ってくださった皆様
本当にありがとうございました。
無理なワガママを通してくださって、ありがとうございました。
おかげで、やりきることができました。
短いながらに、ここまで愛してもらえたボクサーもいないって、思わせて下さい。
急に決まった遠征試合にかけつけてくれた友達たちにも、本当に感謝です。
皆がいなかったら、ずっと控え室で泣きじゃくってたかもしれない。
皆に挨拶しなきゃって、それで動き出せたよ。
ありがとう。
悔いが残らないってのは嘘ですが、ここまでやってダメならもう仕方ないってところまでやらせてくれて、ありがとうございました。
プロボクサー ガチコ萩生田
人生で一番、必死に生きた時間となりました。
全てのことに感謝をして、少しゆっくりして、また走り出します。
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