Note3 キレイな髪を維持するコツ 解説 (その1)!
エイジング毛とダメージ毛はどう違う?
1.エイジング毛とは?
前回はビビリ毛とは何か、解説から対処法までご紹介しました。
今回は、エイジング毛とダメージ毛についてお伝えします。
髪の毛根にある毛乳頭から細胞分裂をし、下から上に押し上げられて髪の毛が生えていきます。
毛根は水分100%で、毛根の端の方の細胞はキューティクルに、中の細胞はコルテックスのIFやマトリックス、CMCになっていきます。
それらが徐々に頭皮表面上に下から押し出され少しずつ髪の毛ができて、最終的に髪の毛が生えてきます。
ところがエイジング毛になると、この毛根自体が小さくなるんです。
毛根と共に毛乳頭も小さくなっていくようです。
エイジング自体女性は33歳?から始まるという話もありますから40代50代60代と加齢していくほど髪の毛が細くなるんです。
これは私的な妄想でかもしれませんがキューティクルになる細胞には大きな変化はないんじゃないかと思います、しかしコルテックス部分のIFとかマトリックスの部分は小さくなっていくような気がします。
頭皮内にある毛包壁という毛髪が伸びるための道があるのですが
その中に外毛根鞘や内毛根鞘という毛髪にとってサヤの部分があります。
この部分は水分が多くあるのですが徐々に毛髪中の水分を抜くところでもあります。
毛根が小さくなると、この鞘の中で毛髪がうねってしまいます。
そうすると当然外に出た髪もうねってしまいます。これがエイジング毛です。
エイジング毛はサヤの大きさと毛髪の大きさに差があってうねりになっていくような気がします。
いろいろな文献を読んでも正確な答えはどこにも書いていませんでした(近しいことは書いてあるものもありました)、がおそらく答えの一つはこれだと思います。
逆に癖毛の人や癖毛で伸びている人は、本当は癖毛になるはずのところが、かえって癖にならずに伸びて癖毛ではなくなることがあります。
ちなみに、髪の毛が生えるスピードは、遅い人は一生遅く、早い人は一生早いと言われていて、生まれてから死ぬまでそのスピードは一定値割れています。
もちろん環境や生活習慣などによって左右される場合がありますが、ほぼ一定していると言われています。
2.エイジング毛は40代から始まる!
エイジング毛は大体40代くらいから始まります
(人によりますが・・・・(> <))。
40代~60歳くらいまでが第1次エイジング毛の時期で、「髪が細くなった」と感じるころです。もちろん個人差はあって、40代から実感する人もいれば、50代で顕著に実感する人もいます。
次に60代~75歳くらいまでは、第1次エイジング毛がちょっと弱くなった第1.5次エイジング毛みたいな感じです。あまり変わりはないけど、より細くなるという時期です。
そして75歳以上になると、第2次エイジング毛が始まります。
実際にお客様を見ていて、うねったり髪が細くなったりしています。70代くらいで、また毛質が変わると思います。
毛髪はキューティクルがあり、その中にコルテックスがあります。
エイジング毛はコルテックス自体が細くなり、水分を吸収しやすい状態になります。
また、おそらくその中にあるIFとマトリックスも減少しているものと思われます。
髪の太さを作るマトリックスと、髪の固さや根本の“立ち”を作るIFは、どちらも少なくなると毛髪にボリュームがなくなります。
これは骨粗しょう症と似ていています、若い時には骨も密になっていますが年齢を重ねると一つひとつの細胞が小さくなり、スキマができて脆くなってしまいます。
これと同じような現象が毛髪でも起こると考えられます。
コルテックスが細くなってスキマができ、更に水分を吸収しやすくなります。
ただスキマがあるから水分を吸収してもすぐに外に出てしまい乾燥してしまうことで髪がパサついていくのです。
3.エイジング毛になる原因って何?・・・
ではこの原因はなんでしょう?
原因は「老化」言ってしまえば元も子もないのですが結局のところは老化です。
毛髪の鞘との間に空間が生まれ癖毛化したり、毛髪内のコルテックスが作れなくなってキューティクルの間が開くことによってボソボソしたり、毛髪内そのものの結合が弱くなったり、これらの原因は全て毛根にあります。
毛根が小さくなるからこれらのことが起こります。
ではなぜ小さくなるのか?
これは一重に「血行不良」です。
人間は外から栄養補給(いわゆる食事)をしなければ死んでしまいます、
これと同じで毛根の栄養は血液です。人間は年齢を重ねると新陳代謝が悪くなり細胞が活発に働かなくなります。皮膚や骨や筋肉も退化してゆきます、もちろんそれは人間の性質のようなものです、それに対抗するために適度なスポーツや食事に気をつけたりして健康を維持します、が最終的にはその性質には勝てないのが人間なのかもしれません。
話を戻しますが血管が細くなり毛根に入る血管も細くなってしまうために起こります。
だから血行を良くすることが毛髪をエイジングから守ることになります、
もちろん食事も大切です。良質な赤身肉や大豆といった硫黄を含む食事がとても
重要になります。
よく、海藻類を食べたら良いと言います、もちろん食べないよりは食べた方が良いですが海藻類では毛髪をエイジングから守ることはできません、エイジングからも守るにはやはり良質なタンパク質摂取です。
それとやはり血行を促進すること、冷え症の方が多くいらっしゃいます。
多くの方が苦しんでいらしゃいますがその原因は毛細血管がなくなることです、指先の毛細血管が少なくなり血液が先まで行かなくなれば細胞は冷えてしまいます。
その毛細血管を増やすにはやはり「マッサージ」が一番です。
マッサージにより毛細血管を増やして太くすることで血行促進となります。
頭皮で言えば「ヘッドスパ」が一番良いと思われます、いろんなヘッドスパの方法はありますけれど血行促進できるならば方法は問わなくて良いと思います。(効果はそれぞれ違うのかもしれませんが・・・)
もちろんサロンでヘッドスパを行うことも重要ですが家でも1分間で良いのでシャンプー時のトリートメントの最中に頭皮を毎日1分間マッサージするだけで1年後にはかなり変わってくると思います。もちろんお風呂上がりに頭皮用トニックをつけてマッサージしてもO Kです。
お顔は栄養クリームやパックなんかでお手入れする方が多いですが髪はあまりそういうお手入れはしない方が多いです、是非毎日のルーティンワークに加えていただきたいと思います。
4.それでもエイジングは止まらない・・・
月に一度サロンでヘッドスパをして、毎日マッサージしてもエイジングを完全に止めることは残念ながらできません。
だからエイジング毛の補修が必要になってきます。
先に書いたようにエイジング毛を補修するには、コルテックスの細かく空いた穴を埋めていくしかありません。ただ毎日のトリートメントをしているだけでは、ただ単に穴に詰め物をしているだけで実際に補修はできません。
エイジング毛を補修するには前の記事に書いたようにビビり修正のテクニックが役立ちます、ビビり修正とは極度なダメージ毛に対応する技術ですが、エイジング毛も加齢によるダメージと考えれば十分応用できます。
エイジング毛を一度伸ばして、整えて、その間にタンパク質を充填して、繋ぎ留めれば良いのです。このテクニックは講習会に来ていただくしか方法はありません。
毛髪構造から考えたこのテクニックはエイジング毛をしなやかな若々しい毛髪に戻すことができると考えています。
(テクニックをご興味ある方は是非Goneにご連絡ください。)
5.エイジング毛対応テクは加齢によるダメージしか補修できない?
通常のダメージは補修できないの?・・・というお声が聞こえてきそうですが
通常ダメージの補修ももちろんできます。
次回はNote4「綺麗に髪を維持するコツ(その2)です。
Wrote by
Y.Sato & Gone
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