はみ出ればはみ出るほど美しいMIX/ガラパゴス化するコンカフェオタク②

※この話は2016年~2019年の頃のあっとほぉーむカフェ秋葉原本店6階の話です

どうも、ガチクラゲしょうさんです


今回は「はみ出ればはみ出るほど美しいMIX」というテーマですが、このジャンル「ガラパゴス化するコンカフェオタク」はこの記事から思いついたジャンルになります


ガラパゴス化=その中で独自の進化を遂げたオタク達といったところで、どのような進化を遂げたかを紹介していきます


そもそもコンカフェでMIX?

はい、そうです
違和感を持つ部分だと思います

MIXというものは、普通はアイドルのライブの前奏や間奏などでオタクが発する言葉で、定義としては「感情の高まりの末、発せられるツールであり、コールとは異なる」らしいです

まあ、今こんなことを意識して言っている人はいないです

というか、今はご時世的に声を発すること自体NGですが。。


それがコンカフェのどこで使われるの?という疑問は至極当然です

しかし、使う場面があります


それは「お楽しみ会」と呼ばれる歌とダンスのご奉仕の時間があり、そのお楽しみ会は比較的空いている時間帯で突発的に行われたり、メイド卒業の際の簡易的なものとしてお給仕終了時刻付近に行われます

それと、メイドの記念日や卒業の際にそのメイドのイベントを行っていて、その朝か夜のイベントの際に主役メイドの決めたセットリストで歌とダンスのご奉仕がありました


そう、お楽しみ会かイベントの際にMIXが使われます

こういう点はアイドルのライブと同じようなイメージと思ってもらって大丈夫です


普通、MIXははみ出ない

アイドルのライブでMIXを打つ場合、歌唱部分と被らないよう、はみ出ないように打つのが基本です

アイドルの中には、歌唱部分にMIXが被るのが嫌という人もいます

なので、基本的にははみ出すのはNGです

ちなみに、初めての曲だったり知らない曲だったりで間奏の長さが分からない場合があって、中途半端な場所で歌唱部分が始まってしまったり、足りずに無理矢理足したり、無理矢理足したら余ったりとかはあります

それは経験値で、この雰囲気の曲の前奏はこの辺で終わるだろう、とか雰囲気を見てやってます

そこは経験なので仕方ないですw


はみ出すほど美しいMIXが入る曲

そして本題ですが、あっとほぉーむカフェオリジナルの曲で「はみ出せばはみ出すほど美しいMIX」が入る曲が存在します

それが「It's show time!」という楽曲です

まあ、一度聴いてみてください


どうです?

前奏は至って普通の長さで、2番の前の間奏もそれほど長くない

ではどこに「はみ出るMIX」が入るのか?


それはアウトロ、後奏です


最後のサビが終わった直後からMIXが入り始めます

そうすると、4つ分のMIXが入ります

お好きなMIXでいいですが、昔は「英語→日本語→アイヌ語→園長」と繋いでいて、可変3連が流行ってからは「可変3連」を多用していました
(上記のMIXがどんなものかはここからご覧ください)


で、その後、実は5つめのMIXを入れることができます
初めのうちは「ドイツ語(フル)」を入れるということが暗黙で決まっていました

上のリンクからMIXを見てもらえれば分かると思いますが、どうやってもはみ出ます

「タゥツァー」から倍速になりますが、それでも「カールハインツシュナイダー」がはみ出ます

これを我々は美しいという感じるようになりました

その後、誰かが5つめのMIXにドイツ語(フル)以外を使い始めました
そこから各々が好きな長いMIXを入れるようになりました

その結果、「はみ出ればはみ出るほど美しいMIX」そして「様々なMIXが入り混じって聞き取れないほど美しいMIX」が出来上がりました

なので、この曲が選ばれると毎度毎度カオスとなっていましたw

ちなみに私は「パスタMIX」を入れていたので、最後は「アーリオオーリオペペロンチーノ」と分かりやすいものになっていました
(ちなみに、これを言えるように練習したと考えると滑稽でしょ?w)

他の人も好き好きやっていたので、何を入れているか聞き取れていませんでしたが、たまに存在しないMIXを即興で言い続けていた人がいて、その人には尊敬の念しかなかったですw

そんな独自のMIX文化を歩んでいった歴史のご紹介でした


おまけ

ここからははみ出しコーナーです
(MIXだけじゃなくて、コーナーもはみ出しましたw)

今回は後奏のMIXの話だけですが、この「It's show time!」という曲はもう少し特殊な部分があります


普通、アイドルのライブ(特殊なMIXがない現場)では、前奏では「英語MIX」、2番に入る前の間奏では「日本語MIX」を入れることが多いですが、この曲では前奏は同じ「英語MIX」ですが、2番の前の間奏では4連を入れる中で登場した「園長MIX」を入れていました

なぜ、それを入れていたのかは不明ですが、私なりに考察すると、MIX文化はそこそこ歴史がありますが、日本語MIXとか多岐に渡るものは最近(2010年代)のイメージです

「英語MIX」ってリンク先を見てもらえれば分かる通り、括弧書きで「ファイボ、ワイパー」が存在してます

その括弧書きは、「英語MIXを入れてもなお歌唱部分まで時間がMIX1つ分以下の時間がある」時に追加されるものですが、その英語MIXの続きが「園長MIX」とされています

それが様々なMIXが生まれるより前に出来ているはずです

そして、あっとはオープンしてから18年目という歴史があり、この「It's show time!」が出来たのもオープンから数えた方が早い段階で出来た楽曲なので、昔から存在しているMIXを使い、それが口伝されて残ったのではないか、と思います


一方、最後のサビに入る前の間奏でも2つ分のMIXを入れますが、そこはなぜか「英語→日本語」の順番でした

こちらも理由は不明ですが、この部分のMIXを入れ始めたのが最近だったからこうなったと推測しています


そして、もう1つ特殊なコールがあり、Bメロの途中「私の名前呼んで」という歌詞が登場します

その直後に「舞台に登壇しているメイドの名前」を叫びます

というか、主に「その歌詞を歌っているメイドの名前」を叫びます

ここも推しがいたら自分の推しを叫ぶので、普通は聞き取れないですw

そんな、オタクとしてはすごく楽しい曲の紹介でした

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