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11月(冬)の花の俳句(季節を味わう#0086)

「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。

【侘助】

侘助は椿の一種で、初冬から春にかけてやや小ぶりな花を咲かせます。
花は一重で、少しすぼんだ状態で、椿のようには全開しません。
千利休と同時代の茶人 侘助が愛したことから名付けられました。
お茶花として特に好まれています。

侘助の落つる音こそ幽かなれ   相生垣瓜人(あいおいがき かじん)

椿は花びらを散らすのではなく、花のまま落ちます。下に落ち葉などがあれば、カサッと音がすることでしょう。
侘助も同様に花のまま落ちますが、椿より小ぶりな侘助が落ちる音はもっと幽か。冬の深まりを感じる句です。

(2024年11月27日)


「季節を味わう」は大阪府箕面市のラジオ局 みのおエフエムの毎週水曜日午前11:30と午後8:40から放送しています。
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