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日本の色 3月(季節を味わう#0050)

「季節を味わう」では、毎月第3水曜日に季節を象徴する日本の色をピックアップ。
3月にもたくさんの色があります。その中から私の好みで選びました。


【曙色】

曙色はオレンジ色がかったピンク色で、東雲色・オーロラ色ともいいます。 サーモンピンクに近い色味で、英語色名のオーロラと同じ色です。
枕草子に「春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる」とあることから、曙色は古くからある伝統色のように思えますが、 そうではなく、欧米のオーロラ色を訳す際に登場したもので、比較的新しい色の名前です。
薔薇色、牡丹色などとともに明治期に流行し、 少女の晴れ着などに用いられました。

【菫色】

菫色は、菫の花の色からきた色名でやや青みの濃い紫色のことです。英語名はviolet。
菫の花は万葉の時代から愛されていて、色の名前も平安時代から使われていましたが、明治期になって改めて流行しました。

(2024年3月20日)


色見本については、「伝統色のいろは」様より引用させていただきました。


「季節を味わう」は大阪府箕面市のラジオ局 みのおエフエムの毎週水曜日午前11:30と午後8:40から放送しています。
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